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結果よりも過程を望みます。  作者: 量産三型
第一章

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第4話 撃退

平原は火の海に包まれていた。

空からは、竜騎兵達が、火の球を繰り返し草原に当て、地上では大きな竜が尻尾を振り回しながら、風を起こし、火の勢いを強めていった


「ぐえーうぁー」


フウマは大きな竜が暴れている背中にガッシリと掴んで振り回されていた。

さながら、ジェットコースターが右へ左へ移動するかのような速さで、大きな竜は尻尾と体を振り回していた。

振り回しながらも、敵兵士に致命的な損害を与えていた。

大きな竜の存在は大きく、尻尾が顔面当たり絶命するものや、尻尾が腹部に当たり吹き飛ばされ、他の敵兵士に当たり次々と損害を与えており、その様子に敵兵士は戦意を徐々に損失していった


キン!


「通らない!?」


敵兵士達は、大きな竜を剣で攻撃するも傷一つつかなかった


パクリ


さらには、大きな竜が食事するように敵兵士を一口で食べていった


「貫通スキルだ!貫通スキルを使え!」


「貫通スキル?」


フウマはその単語に疑問を持つが、その問いに応えるものはおらず、そのかわりに敵兵士達がスキル名を叫び、大きな竜に突っ込んできた。


「「技:重撃!」」


敵兵士達は、剣に光を纏い、大きな竜の横腹に振りかざす


ザシュ


先程とはうって変わって、弾かれずに大きな切れ込みが入る


ギャーオン!


大きな竜は痛みに叫び、体を振り回す。

振り回した先に切った敵兵士達に当たり、吹き飛ばした。

だが、その動きを最後に力なく倒れた。

その様子にフウマは悲しくなり別れを告げるが、敵兵士が近くに来ていることを確認すると、直ぐ様飛び立ち、敵に石を投げた


「!」


フウマの横を魔法が通り過ぎる。

遠くに魔術師が、魔法陣を作り、魔法陣から何発も魔法を繰り出して翼人兵士達に攻撃していた。

それに負けじと、竜騎兵達が攻撃をし続ける。

竜騎兵達の猛攻は凄まじく、火の球や槍で敵兵士にピンポイントで当て、確実に倒していき、目に見えて敵の数は減っていった。

それが敵にも理解してくると、一人二人と逃げていった


「もう一息だ!」


1人の竜騎兵がそう言うと、竜騎兵達は自身達の僚機を加速し、残りの敵兵士達に突っ込んでいった。

イーグルはフウマに近づき肩を叩く


「ありがとう。助けに来てくれて」


「いえ、でも…助かって…良かったです」


「先程はすみませんでした。」


イーグルは深く頭を下げた。

その行動にフウマは驚いた


「え!、あ、いや、謝罪なんてしないでください!」


フウマはどうしていいかわからず、手を空中に動かす


「いえ、あんな無礼を働いてなお、援軍を率いて我々、翼人共和国を助けていただからこそ」


イーグルは顔を上げる


「本当にありがとうございました!」


フウマはイーグルの感謝に圧倒され、気恥ずかしくなった。

イーグルは敬礼し、周りの翼人兵士達もそれにならい、更にフウマは恥ずかしさを上昇させたのであった


ドン!


最後の敵兵士を竜騎兵が倒す音が辺りに響く


「やったぞー!」


1人の兵士が叫ぶと、歓声が上がった。

その声を聞くと、イーグルとフウマは顔を見合わせ、頷いた


バサバサ


村の方から竜騎兵が1人近づき、イーグルとフウマの近くに降り立った。

その竜騎兵はフウマの顔を見るなり、顔を赤くし、慌てて手紙を開いた


「す、全ての亜人種の国家に告ぐ、我が国、竜人帝国が今回のマロ帝国の声明に対して会議を開く。全ての亜人種国家の代表は竜人帝国に招集せよ」


竜騎兵は敬礼し、村の方へ飛び立った


「代表か…」


イーグルはため息を吐く。

本来、翼人共和国の代表は南部方面軍大隊長であるのだが、臨時で東部方面を指揮しており、今のように、竜騎兵達がいて、敵を撃退したこの時間を有効活用する為、直ぐ様会議を済ませるか、竜人帝国の招集を断り、今すぐにでも東部や西部に援助をしようかとイーグルは考えていた。

考えているイーグルに1人の兵士が近く


「大隊長、行ってください」


イーグルは振り返る


「敵を撃退したんですから、敵も考えて、直ぐには来ませんよ」


「代わりは自分が」


もう1人の兵士が手を挙げる。

その様子にイーグルは呆れるが、心配する様子は無かった


「わかった。では頼んだぞ」


手を挙げた兵士の肩を叩く。


「フウマ、私は竜人帝国の道を知らないので案内してくれませんか?」


イーグルはニコッと笑った。

その様子にフウマは頷いた


「では行きましょう」


地面を蹴り翼を勢いよく竜人帝国に向けて、羽ばたかせた


-----


フウマは飛びながら、イーグルに質問する


「そういえば、敵が言っていた貫通スキルってなんですか?」


「貫通スキルとは、盾や硬い生物に対して、有効打を当てる技です。例えば、剣で言えば重撃、魔法で言えばランス系の魔法ですかね」


フウマは大きな竜を切った、重撃という単語に嫌悪感を抱く


「あ、それと、重撃の前の"技"ってなんですか?」


「一般職が覚える事のできるスキルですね。一般職なので、魔術師でも使用することができます。あと、"技"の前に剣や魔がつく場合は専門職の方のみが使用できるスキルです」


へーとフウマは頷く


(そういえば)

「なんで異世界人ってわかったんですか?」


「それはですね…」


イーグルは悩むが、決心したように頷く


「私の固有スキルですね」


「固有スキル?」


「ええ、1万人に1人が覚えれるか、覚えれないかのスキルです。」


(固有スキルってもしかして、あんまり聞いちゃいけないことなのかな?)


フウマは恐る恐る聞く


「どんなの固有スキルか、教えてもらっても?」


「私は、イーグルアイという固有スキルです。このスキルは、相手の情報や、周りの速度を遅くし、ゆっくりと見る事ができます。」


「じゃあ、偶に紙一重で避けていたのは」


「このスキルのお陰です。まあ、情報に関しては鑑定スキルよりも劣りますがね」


フウマは驚くそんなすごいスキルがあったということに


「自分の情報はどのくらいみれるんですか?」


イーグルは、フウマを見る


「…異世界人と竜人…小さな火を吐く事ができる…ん~後は文字が、行ったり来たりして読みにくいですね」


フウマは体に触れながら、自分が竜人であることを再認識する。

ふと、異世界人という単語を思い出す


「そういえば、異世界人って、自分の他に見たことはありますか?」


イーグルは手を組み考える


「異世界人という単語を見たのは、今回が初めてですので、私には分かりません」


フウマはガックシと落ち込んだ


「ですが、この世界は広いので、もしかすれば、異世界人が貴方の他にもいるかも知れませんね…そういえば」


フウマは顔を上げ、イーグルをみる


「フウマはどのように此処に来たのですか?」


フウマは腕を組む


「ここに来る前は…」

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