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結果よりも過程を望みます。  作者: 量産三型
第一章

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第20話 新設部隊

 カーテンの隙間から黄色い光が差し込み、部屋の中は暖かい色に染まるが、彼の笑顔から、何か重大な言葉であるかも知れないと、思う2人は彼の言葉を聞き逃すまいと、緊張感に2人は染まる。

そんな2人の様子にニマニマと、満足気な顔を作るものの、2人の緊張感が顔に出た所で、口を開く


「特務統合部隊」


 2人は聞いたことの無い単語に、言葉を失う。

その様子に頷きながら、話を続ける


「王室護衛騎士団、特殊部隊、諜報機関……この3つは、一般兵とは違い、主に警護や要所の攻略で戦う事が多い役職である事は、分かるね」


イーグルは頷き、フウマは特殊部隊という単語にだけ頷いた


「勿論、実戦経験がある2人なら王室護衛騎士団や特殊部隊の役割を担って貰いたいのだが……フウマ君……君は異世界人であり、一般人だ。 

戦争の枠組みを任せる事は出来ない……」


「つまり……自分だけが、一般兵ってことですか?」


その言葉にクスクスと、小さく笑い声を上げた


「そこで、ちょっと前に戻るよ」


「特務統合部隊ですか?」


「そう。 これは、王室護衛騎士団、特殊部隊、諜報機関の全ての役割を果たす、新しい役割だね。

……まあ、諜報機関にフウマくんを訓練代わりに送っても良いんだけど、何しろ定員数が多いからね……」


「ですから、新設された役割だと?」


「うん。 それに新しい部隊だから、知識の無い一般人でも入りやすいっていう、良い所もあるっていうのが選んだ理由だね」


「成る程…」


「勿論、竜人帝国で働くも良し、一般人として生活しても良し…………でも、一般人として行くのなら、この世界は厳しいと思うよ」


「そうなんですか?」


「うん。 生活する上で、お金が必要になるけど、稼ぎになるのは、殆どが傭兵か、今みたいな軍隊に入るかで決まっているからね。 でも、傭兵は実力主義みたいな所が大きいから、あんまりおすすめはしないね」


このまま兵士になるしか無い……そんな言葉とも取れる内容に、首を縦に振るしか無かった


「自分……その部隊に入りたいです…」


その言葉に、ケルベロスは満足するように笑顔で頷いた


「ありがとうね」


その言葉に苦笑いをする


「でも、その部隊は何をするんですか?」


「内容としては、さっきの3つの役割+暗部みたいな事かな……」

明日の方向を見ながら、思い出すように考え込む


「暗部?」


「暗部は、暗殺をする役職だよ」

ケルベロスを尻目にイーグルが応える


「えぇ…」


「ですが、この国に暗部があるのですか? 噂程度にしか聴いたことがないのですが」


「ん? あぁ、今は無いかな……昔は沢山あったけど、固有スキルを持つ者が少なくなってからは、もう存在すら無いからね」


「では、その代わりとして?」


「そうだね」


イーグルは考えを模索するように、口を開く


「しかし、少し強引ですが、特殊部隊や王立騎士団にまとめても良いのではありませんか?」


「それも良かったけど、結局の所……今居る場で、私と同じ種族は居ないからね……、周りが文句を付けて、役職事態が存続の危機に陥るのがオチだと思うよ……」


同じ亜人という括りと言えど、他種族である事は、2人も己の身体を理解した上で沈黙するしかなかった


「種族間での関係も、ここで崩したくないからね……」


言い終わった後、立ち上がり、2人の顔を上げさせる


「そこで、私はマロ帝国との講話を果たし、実績を得なくてはならない。 実績を得ることが出来れば、種族間のいざこざも低下し、我々は、まとまることが出来るだろう……。 そして、この講話を果たすには君達の力が必要だ」


壁に張られた世界地図に指を差し、2人の視線を移動させる


「今回の件しかり、我々は真正面から戦うことは不可能に近い……だからこそ、君達は敵の内部を知り、戦争……政治を有利に進める為に奮闘して欲しいと考えている」


「2人だけで、ですか?」


「いや、流石に2人だけとなると、色々と難しい事もあると思うから、もう1人加入する事になってるよ。 それと、イーグル君はそのまとめ役になって欲しい」


「まとめ役ですか?」


「うん。 何ってたって、大隊長だからね」


「それは、名目の上での話です。 本来であれば、もっと下の階級でしょうから……」


「卑下することは無い、一度でも多数をまとめた実績があるのであれば、その役割を引き立てて、欲しい……とは言え、他種族の国の部隊に入るから、階級は変わってしまう点は、済まないが我慢して欲しい」


「問題ありません」


「良かった。 そして、フウマ君はイーグル君の部下として働いて欲しい」


「部下ですか?」


「そう。 本質として、殆どの作戦に参加して貰いたいっていうのがあるかな」


「最前線ってことですか?」


「そうだね。 君をみていると、男のドラゴンに好かれる傾向にある見たいだから、リヴァイアサン君にしかり、その魅力を最大限に引き出してくれ」


フウマは、自身に向けられた、あの視線を思い出し、嫌悪感が身体を駆け巡った


「それと暗部の話をしたのは、この新しい部隊名を秘匿として扱って欲しいんだ」


「秘匿ですか?」


「秘匿した方が都合が良いからね……。 後、君達の階級は、追って連絡する」


「「分かりました」」


「良し、なら長い話は終わり! 行動に移すとしよう。 イーグル君は、私と共に事務処理をして欲しい。 フウマ君は、ある人物に会って欲しい」


「人物?……ですか?」


「この部隊に入る人物だよ。 今後はその人物と行動を共にして欲しい。 それと、その人物から今後の作戦内容を聞いてもらいたい」


「どんな人物なんですか?」


「ちょっと癖がある人物だよ」


「……癖?」

脳裏に、ロアの視線が浮かぶ


「その人物は、もう港に着いて、君を待っていると思うから、行ってくると良い」


「分かりました」


「それと……今後の活躍に期待しているよ」

微笑みを掛けた後、彼はこの場を後にした。

 その背中を見届けると、フウマは港に向けて足を進めた

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