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結果よりも過程を望みます。  作者: 量産三型
第一章

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第13話 激突?

フウマ達は翼人共和国を救う為、ワイバーンを振り回し、敵を蹴散らしていた


グォオン!


ワイバーンは声を上げ、敵兵士に対して、火の玉や牙で、鎧から露出する肌を目掛けて攻撃する。

火の玉は鎧に当たり、火は肌を焼いた。

たまらず、敵兵士は声を上げ、バタリと地面に伏した。

そんな戦いが、民家の間で繰り返され、敵兵士達は、少しずつ確実に減っていった


「敵は減りつつある、このまま押し切るぞ!」


イーグルは声を上げ、兵士達を鼓舞する。

すると、視線の先にフウマ達と共にチキンが戦っているのが見えた


「チキン!」


イーグルの声にチキンは振り向く


「イーグル!」


イーグルはワイバーンを巧みに使い、チキンに近寄る


「生きていたか…」


「…勝手に殺すなバカタレ」


チキンはイーグルの肩に平手打ちをした


「今の状況は?」


「…最悪だ。 奇襲をかけたが、いきなり眩い光に包まれて、殆どの部下がやられた」


「損害はどれくらいだ?」


「良くて、半分って所だな」


「そうか…」

イーグルは唇を噛んだ


「敵はどのくらい居る?」

ケルベロスが口を開く


「…恐らくだが……俺らの倍ぐらいだ、奇襲したお陰で、数は減ってはいるが、人間が相手じゃ……な」


「要注意人物は?」


「白いローブを着た奴だな。魔術師なんだが、恐らく"生き残り"だろうな……馬鹿みたいな魔法を使って、大半の部下を葬りやがった」


「眩い光は?」


「そいつだ、そいつがやった瞬間、俺の部下の体に無数の穴が空いて……コロリさ…」


「そう……それって、もしかしてあの人?」


ケルベロスの指の先に、白いローブを着た女性が同じように、こちらに気づき、指をさす


「居たー! ちょこまかと逃げ回って、面倒だから逃げないでよ!」


どしどしと、音を立てながら歩み寄る。

その後から、馬に乗り、鎧を纏った男性が現れる


「あれは!」


ケルベロスの顔を見ると、驚き、白いローブを着た女性の首根っこを掴む


「なに!?」


「ばか! 逃げるぞ!」


状況が飲み込めない女性は、手足をバタつかせる


「なんで! ただの亜人だよ! 負けるわけ無いって!」


男性は、苦虫を噛み潰したような顔を作り、理解していない女性に、ゲンコツを食らわせる


「痛った!」


「あの亜人は、"生き残り"だ! 逃げるぞ!」

ケルベロスに指をさしながら、女性に叱る


男性は片手で、女性を後に乗せると、フウマ達とは逆の方向へと、馬を走らせる


「…追いますか」


ルーエは近くに降り立つと、ケルベロスに聞く


「いや、いい。 追ったところで、今の我々では勝てる相手ではない」

ケルベロスは片手で静止させた


イーグルとチキンは恨めしそうに、2人が見えなくなるまで、その背中を見続けた…


「…行ったね。 …とりあえず、目的を果たそう。 まずはそこからだね」


ケルベロスは手を叩き、意識を向けさせ、チキンに振り向く


「チキン君、我々の目的は、兎人共和国の侵攻を食い止め、増援と、兎人共和国に残る敵を叩く事が、目的なんだ」


チキンは呆れ顔で、イーグルを見る


「助けに来た訳では無いと?」


「その道中であれば、助けても良いとなっていた」


チキンはため息を吐く


「ま、そういう事にしてやるよ」


「ところで、東部はどうなった?」


「さあな、敵が村まで来たせいで、最後の通信用魔道具が破壊されちまったからな。 最後の連絡はピーコックの嫌味だけさ」

やれやれと、肩をすくめる


「そうか…」


「ところで、魔石はどれほどあるかな?」

ケルベロスは会話の間に入る


「魔石は……村の後に積まれてる奴で最後だな」


「ざっと、どれくらい?」


「……村一帯を破壊できるぐらいには、あるな」


「ふむ…」

ケルベロスは手に顎を乗せる


「…足りないですね」

ルーエはケルベロスに言う


「まあ、船相手だから何とかいけるかな?」


「…外れることも視野に入れてますか?」


「…空からは、無理かな?」


「無理では無いですが、壊滅は確実でしょうね」

イーグルは会話の間に入る

「ロマ帝国は魔術師にも力を入れており、一般兵といえど、対空魔法もお手の物でしょう」


「ふむ……海軍は呼べないし……そうだ」


ケルベロスは思い出したかの様に、イーグルに顔を向ける


「敵は、停泊中かな?」


「…どうでしょう、行ってみない限りはどうにも……しかし、何故です?」


「敵の艦船に魔石を括り付けて、航行不能にすれば、魔石や損害も少なくて、いいと思わない?」


「……成る程、確かにその方がいいですね。 ……ですが、此処に泳げる者は居ますか?」


イーグルは、フウマ達を見回し、ケルベロスに顔を向ける


「我々の様な、翼を持つ者は、深い海に潜る事は出来ません。 潜った所で、溺れるのがオチです」


「ふむ…」

ケルベロスは、ゆっくりとフウマの顔に向ける


「フウマ君はどうかな?」


「へ?」

突然の言葉に驚きが口に出る


「泳げたりできない?」


「どうですかね……イーグルさんの言う事では、多分沈むと思いますが」


「そっか……あ、低空飛行は出来る?」


「低空飛行ですか?」


「うん。 敵に視認されない程の低空飛行」


「我々は出来ます」


ルーエは自信満々に言葉にした


「我々のワイバーンであれば、敵が視認する前に攻撃が可能です」


「うーん、それは輸送船団の方が良いかな」


「ですが、輸送船団は対空魔法使いが多く乗っていると思われます。 対空魔法が少ない、戦列艦に攻撃を仕掛けるのが良いと思います」


ルーエは熱意を持って話すが、ケルベロスには、その熱意が聞いていないのか、悩んでいる様に声を出す


「輸送船団は動いているからね、魔石を小規模で使用するには、戦列艦を叩く方がいいと思うな」


2人の会話を急かすようにイーグルは口を開く


「とりあえず、向かいましょう。 時間は待ってはくれません」


「そうだね。 チキン君、魔石を半分、持っていっても?」


「…此処には残らないのですか?」


「まあね…事が事だから、それに、相手も直ぐには来ないよ。 だから安心して、船を叩き終わった後には、こっちに戦力を向けさせるから」


「そうですか…」

チキンは元気を無くした様に声が下がる


「頼んだぞ」

イーグルはチキンの肩をポンっと叩くと、チキンは理解した様に頷く


「では向かうとするか。 ルーエ君、カーゴドラゴンを兎人共和国の後方に降ろさせて。 それと、竜騎兵を敵船舶に向けて出発させて」


ケルベロスは、フウマのワイバーンに乗り込む


「出発!」

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