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結果よりも過程を望みます。  作者: 量産三型
第一章

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第14話 戦列艦

【ア平原/上空】


フウマ達はワイバーンに魔石を足で掴ませ、敵艦隊に向けてワイバーンを飛ばしていた。

カーゴドラゴンは、東部から兎人共和国の後方に飛ばしており、ワイバーンのみが編隊を組んでいる


「目標を視認」

敵を視認しても、イーグルの声は落ち着いていた


敵艦隊を視認出来たのはイーグルのみだった。

ケルベロスはすかさず、イーグルに聞く


「数は?」


「戦列艦5、小型艇10、敵の主力艦隊で間違いないかと」


「ふむ…」


ケルベロスはフウマの腹部に捕まりながら、考える。

今、主力艦隊を叩くか、輸送船団を叩くかで悩んでいた。

主力艦隊を奇襲で叩く事で、安全に輸送船団や兎人共和国に侵攻している部隊を叩ける利点があるも、主力艦隊が消えれば、敵の輸送船団は海に出ず、一気に敵兵士を叩く事が出来ない事や、敵の侵攻部隊に対して、奇襲攻撃が出来なくなる為、悩んでいた


「イーグル君、敵艦隊に要注意人物はいる?」


イーグルは目を細め、戦列艦にいる人達を確認する


「……特には居ません。 強いて言うなら、魔術師が大半を占めているぐらいです」


「なら、ルーエ君の作戦で行こうか」


「…先ずは戦列艦からですか?」


ルーエの問いかけに、ケルベロスは頷く


「そうだね。 魔術師が居るなら、叩いた方が都合が良い」


ケルベロスの言葉にルーエは頷くと、竜騎兵達を突撃態勢を取らせる


「…いつでもどうぞ」


「突撃」


ルーエの合図で、竜騎兵達は敵艦隊目掛けて突撃した




その勢いは凄まじく、風を切りながら、敵艦隊の側面に向けて、水面ギリギリの低空飛行を続ける。

敵艦に乗っている1人の兵士が驚愕の顔で、竜騎兵達を見るも、すでに遅く、すれ違いざまに敵艦の側面に魔石を括り付けた箱を投下する


ドン!


ワイバーンの速度が功を奏し、衝撃によって、直ぐに魔石は戦列艦の側面に爆発する


ドドン! ドン!


竜騎兵達は疎らに、戦列艦に箱を投下する。

だが、確実に敵艦を損傷させ…


ゴォォォンッ!!


戦列艦に積まれている、弾薬が誘爆し、轟音と共にバキバキと音を鳴らしながら、戦列艦は沈んでいく。

フウマ達は1回の攻撃で、戦列艦を3隻沈没させる事に成功した。

突然の出来事に、敵兵は戦列艦が沈没していく所を眺めることしか出来なかった。

そんな中、戦列艦に乗艦していた、マロ帝国の提督は声を荒らげる


「何をボサッとしている! 敵に向けて、対空魔法を撃ち込め!」


近くの魔術師をビンタすると、近くの兵士に聞く


「損害は!」


「同型艦3隻が、敵の攻撃により轟沈しました」


「残っている艦は!」


「我が艦と、四番艦、随伴艦のみです」


提督は舌打ちを鳴らす


「損失が多すぎる……」


提督は、旋回するフウマ達を睨みつける


「我が艦の損害は!」


「右舷に直撃したものの、航行に問題はありません」


「よし。 魔術師達を随伴艦に乗せろ」


「それだと、我が艦が手薄になりますが……」


「構わん。 どちらにせよ、この艦は大きな的だ、的が小さい随伴艦に乗せて、対空魔法を撃たせるほうがいい……。 直ぐに取り組ませろ!」


「は、はい!」


兵士は魔術師達に大声で誘導させる。

そんな中、二回目の突撃態勢を整えた、フウマ達は、四番艦に向けて、高度からワイバーンの火球を食らわせる


ゴォォォンッ!!


ワイバーンの火球が弾幕をはるかのように、四番艦に浴びせ、1つの火球が弾薬に火が着き、誘爆する。

轟音と共に、戦列艦の帆に火球が加わり、先程の3隻よりも、火が周り、四番艦は大きな火に包まれた


「四番艦、轟沈……」


兵士の悲痛な声が提督の耳に入る。

魔術師は、真上に飛ぶ竜騎兵達に狙いを定め、杖を掲げ、火球や小さな雷を竜騎兵達に浴びせる


グォオン…


数人の竜騎兵達のワイバーンに当たり、力を失いながら、海面へと落ちていく。

その様子を見ていた、フウマ達は更に高度を上げ、提督が乗艦していた戦列艦に向けて真上から突撃し、火球を浴びせる。

甲板には火が燃え移り、一瞬で、火の海に移り変わる。

そんな瞬間を小型艇に乗艦していた、魔術師達は待ち望んでいた。

突撃してくるワイバーン達に向けて杖を掲げ、魔法を繰り出す。

目の前からの魔法に対応できず、大半のワイバーン達は、魔術師達の攻撃の餌食になり、戦列艦や海に勢いよくぶつかる。

フウマ達は、ワイバーンを巧みに操り、魔法を躱すも……


「ぐっ……」


ワイバーンの勢いに、ケルベロスは振り落とされそうになる。

フウマの腹部に一生懸命しがみつくも、ワイバーンの速度について行けず、指の一つ一つが、数秒の内に、外れていく。

指が離れていく感触がフウマに伝わると、ワイバーンを水平に戻す


「大丈夫ですか!?」


フウマは後ろを振り向く余裕はなく、前を向きながら、ケルベロスに聞く


「だ、大丈夫で……す」


ケルベロスも必死にしがみつくも、風により、腕が後に持っていかれる


「!」


ケルベロスは遂に手が、フウマから離れる。

その様子に気づいたルーエが一気に加速させ、ケルベロスの腹部に腕を回すと、ルーエのワイバーンに乗せる


「ありがとうね」


ケルベロスはルーエに感謝する。

そんな中、一人の魔術師の魔法がルーエ目掛けて撃ち放たれる。

ルーエは避けようとするも、直ぐそこまで迫っており、避ける事は出来ないと、ルーエは直感する


「ぐっ…」


すると、フウマはルーエ達と魔法の間に入る


「フウマ君!?」


魔法は、フウマのワイバーンに当たりゆっくりと力を失い、海に叩き落とされた

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