番外編短編・はじめての事件の後の話
学業優先とはいえ、私は探偵業をしてた。今日も放課後、カミルの探偵事務所へ向かう。しかも今日は大仕事がある。
「マーサ、メイク用具はこれでいい?」
「オッケーですよ、お嬢様。さっそくメイクといきましょう」
探偵事務所の一室でマーサとともに潜入調査の準備中だ。今回はとある男爵令嬢からの依頼の浮気調査だ。婚約相手が連日パーティーを開き、女の影も濃いという。
というわけで、私とカミルもそのパーティーに潜入予定だった。主に隣国の成金連中が集まるパーティーらしく、メイクもドレスも派手にしる予定。
マーサに髪を巻いてもらい、メイクも手伝ってもらう。いつもよりアイシャドウやアイラインが濃く、なんだか別人。ドレスも派手目な赤色だが、これで本当に大丈夫?
「まあ、美しい。バラの花のようだわ。大丈夫です、完璧!」
「そう?」
マーサに太鼓判を押されたが、いまいちわからない。とりあえずカミルの感想をもらおうと、彼のデスクの側までよってみたが。
「な、まるで別人じゃないか!」
なぜかカミル、顔を真っ赤にし、むせていた。
そんなカミルも変装のため、正装だった。今日はオールバックにし、余計に腹黒そう。いや、知的にも見える。うん、顔がいい……。
そう思うとカミルの顔、直視できない。私の頬も熱い。
「お嬢様? カミル様、何をぼーっとしているんです?」
マーサは首を傾げていた。猫のミルクはお気に入りのソファーの上で鳴いてる。
「ミャァ?」
その鳴き声、ちょっと呆れているように聞こえたのは気のせいか。




