受け入れた先
50話です。これを見た貴方が幸せになれますように
境界色の光が狭間を染める。
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セリアの力は増していた。
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感情が揺れるほどに。
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迷いが深くなるほどに。
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境界は応える。
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剣を握る手が震える。
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怒り。
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悲しみ。
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不安。
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全部が力になっていた。
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「ぁぁああっ!!」
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セリアが踏み込む。
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剣が振るわれる。
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これまでで最も速く。
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最も重い一撃。
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カインは受ける。
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氷が砕ける。
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腕が痺れる。
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だが。
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退かない。
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セリアが叫ぶ。
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「どうして!」
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再び剣が振るわれる。
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「どうしてそんな顔してられるのよ!」
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「どうして前に進めるのよ!」
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「どうして……!」
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その叫びは。
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カインへ向けたものじゃない。
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自分自身へ向けたものだった。
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何故自分は進めないのか。
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何故立ち止まっているのか。
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その答えが見つからなかった。
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カインは静かに息を吐く。
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そして。
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笑った。
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「知らねぇよ」
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セリアの動きが止まる。
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カインは肩を竦めた。
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「そんなもん俺だって分かんねぇ」
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氷が広がる。
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狼の牙が覗く。
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銀色の光が身体を包む。
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「今でも怖ぇし」
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「今でも後悔してる」
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「今でも自分が嫌になる」
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それは嘘のない言葉だった。
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だが。
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カインは続ける。
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「でもな」
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氷狼の力が膨れ上がる。
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かつて暴走した力。
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人を傷付けた力。
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失敗作の証。
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その全てを。
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カインは拒絶しなかった。
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銀色の毛並みが腕を覆う。
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爪が伸びる。
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瞳が獣の色へ変わる。
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それでも。
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そこにいるのはカインだった。
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「俺は俺だ」
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静かな言葉。
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だが。
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何よりも強かった。
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「失敗作だろうが」
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「怪物だろうが」
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「全部ひっくるめて俺なんだよ」
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セリアの目が見開かれる。
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目の前にいるのは。
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人間ではない。
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だが。
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誰よりも人間らしかった。
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カインは構える。
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銀狼の力を纏いながら。
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真っ直ぐセリアを見る。
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「だから来い」
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「お前の全部をぶつけてみろ」
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セリアの胸が揺れる。
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王国に捨てられた自分。
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騎士になれなかった自分。
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境界に侵された自分。
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全部。
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嫌いだった。
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認めたくなかった。
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だが。
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目の前の男は。
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それを受け入れて立っている。
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なら。
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自分は。
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どうしたい。
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セリアは剣を握る。
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強く。
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迷いごと握り締めるように。
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「……行くわよ」
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境界色の光が溢れる。
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狭間が震える。
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空間が歪む。
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セリアの力が限界まで高まる。
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カインも踏み込む。
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氷。
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銀狼。
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全てを纏い。
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前へ。
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そして。
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二人の一撃が激突した。
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轟音は無かった。
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ただ。
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世界が静かに揺れた。
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境界色の光。
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銀色の光。
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二つがぶつかり合う。
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押し合う。
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競り合う。
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そして。
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僅かに。
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銀色の光が前へ出た。
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セリアの剣が弾かれる。
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手から離れる。
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くるくると回りながら。
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狭間へ落ちていく。
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セリアの身体も崩れた。
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膝をつく。
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呼吸が乱れる。
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力が抜けていく。
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負けた。
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分かっていた。
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だけど。
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不思議と悔しくなかった。
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セリアは俯く。
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そして小さく笑った。
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涙を零しながら。
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「……ずるい」
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カインが眉をひそめる。
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「何がだ」
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セリアは顔を上げる。
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涙で滲んだ視界のまま。
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笑った。
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「そんなの見せられたら」
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「言い訳出来なくなるじゃない」
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沈黙。
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セリアは拳を握る。
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今度は逃げないように。
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離さないように。
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そして。
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震える声で呟いた。
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「私も」
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「帰りたい」
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その言葉に。
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カインはようやく笑った。
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「だったら帰ればいい」
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あまりにも簡単に。
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当たり前のように。
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だからこそ。
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セリアは泣いてしまった。
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狭間の世界で。
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ようやく一つ。
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答えを見つけたのだった。
50話でした。帰れる場所があるって幸せな事ですね。




