「拒絶されなかった者」
35話です。
ミリスの里は静かだった。
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風の音も、小さい。
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まるで世界そのものが、この場所だけ呼吸を潜めているみたいだった。
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セリアは辺りを見回す。
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木々の間。
水辺。
家々。
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そこには人と似た姿の者達がいた。
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だが。
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完全な“人”ではない。
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身体の一部が透けている。
輪郭が揺れている。
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言葉が崩れている者もいる。
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それでも。
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彼らは穏やかだった。
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誰も敵意を向けてこない。
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白い少女が静かに歩き出す。
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ルクスは自然とその後を追った。
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セリアが小さく聞く。
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「……あなたが、ノクス?」
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少女は振り返らない。
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「そう呼ばれていた」
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“いた”。
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その言い方が少しだけ引っかかった。
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カインが目を細める。
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「お前、人間じゃねえな」
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ノクスは否定しない。
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ただ静かに言う。
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「あなた達も、もう曖昧」
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セリアの肩が僅かに揺れる。
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ルクスだけは変わらない。
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「ここ、落ち着く」
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ノクスが初めて少しだけ振り返った。
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「そう」
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その一言だけだった。
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やがて。
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里の奥へ辿り着く。
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そこには大きな湖があった。
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水面は透き通っている。
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だが。
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その奥で、何かが揺れていた。
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巨大な半透明の塊。
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鼓動みたいに脈打っている。
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セリアが息を呑む。
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「これ……」
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「欠片」
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ノクスが言う。
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「本当の核ではない」
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カインが眉をひそめた。
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「核?」
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ノクスは湖を見つめたまま続ける。
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「私はもう、ここにしか残っていない」
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「本来の核は、別にある」
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それ以上は語らない。
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ルクスが湖へ近づく。
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すると。
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水面が揺れた。
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景色が滲む。
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セリアの視界が白く染まった。
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気づけば。
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知らない部屋にいた。
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薄暗い石造りの部屋。
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小さな子供達。
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泣いている者。
動かない者。
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その中に。
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幼いルクスがいた。
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「またスライム触ってるぞ、あいつ」
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研究員の呆れた声。
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幼いルクスの周囲には、小さなスライム達が集まっていた。
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普通なら逃げる。
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だがスライム達は離れない。
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幼いルクスが笑う。
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「大丈夫だよ」
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研究員が眉をひそめる。
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「何故懐く……?」
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別の研究員が低く呟いた。
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「適合率が異常だ」
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「核との拒絶反応がない」
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その言葉に、セリアの胸がざわつく。
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聞いたことがある。
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昔。
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どこかで。
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“核”。
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“適合”。
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そして。
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“ノクス”。
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景色が変わる。
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今度は実験室。
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苦しむ子供達。
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身体が崩れていく。
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スライムみたいに。
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叫び声。
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拒絶反応。
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壊れていく身体。
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セリアが顔を歪める。
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「……やめて」
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だが。
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幼いルクスだけは違った。
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静かにスライムへ触れている。
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怖がらない。
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嫌悪しない。
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まるで最初から一緒だったみたいに。
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ノクスの声が響く。
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「あなたは、拒絶しなかった」
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景色の奥。
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小さなスライムが、幼いルクスへ寄り添っていた。
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それは少しだけ。
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今のノクスに似ていた。
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ルクスが小さく呟く。
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「……俺か」
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ノクスが静かに頷く。
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「混ざることを、恐れなかった」
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セリアの拳が震える。
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王国は守る場所だった。
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そう思っていた。
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なのに。
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子供達へ、こんなことを。
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カインは黙ったまま景色を見ている。
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その目だけが、少し暗かった。
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ノクスの視線がルクスへ向く。
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「だから、壊れなかった」
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ルクスが聞く。
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「俺は、あいつらと違うのか」
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少しの沈黙。
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ノクスは静かに答えた。
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「違う」
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セリアが息を呑む。
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ノクスは続ける。
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「あなたは、まだ“あなた”だから」
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湖の水面が揺れる。
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壊れた実験体達の姿。
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言葉を失った者。
人を保てなかった者。
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そして。
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今、ここで静かに生きている。
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ルクスは長く黙っていた。
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やがて、小さく言う。
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「……そっか」
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驚くほど穏やかな声だった。
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セリアはそんなルクスを見て、逆に苦しくなる。
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どうしてそんな風に受け止められるのか。
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怒らないのか。
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恨まないのか。
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その時だった。
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ノクスが静かにセリアを見た。
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銀色の瞳。
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境界の曖昧な瞳。
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「あなたは、確かめに行く?」
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セリアの心臓が跳ねる。
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まるで見透かされたみたいだった。
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王国へ。
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真実を。
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確かめる。
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その言葉が、静かに胸へ落ちていった。
35話でした。もうちっとだけ続くんじゃ




