「境界の外」
31話です。ノクスとは何かがこれから分かるかもしれません
森を抜ける風が心地よかった。
イグニス戦から数日。
焼けた大地も少しずつ減り、景色には緑が戻り始めている。
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「……なんか平和ね」
セリアがぽつりと言った。
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カインが鼻で笑う。
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「イグニス基準で考えるな」
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「いやだって感覚狂うでしょ……」
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ルクスは二人の少し前を歩いていた。
特に会話へ混ざるでもなく、いつもの調子で。
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その時。
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茂みが揺れた。
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小型の魔物が飛び出す。
犬のような魔物。
数は三体。
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「うおっ」
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セリアが反応するより早く、一匹がルクスへ飛びかかった。
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ルクスは避けない。
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そのまま腕で受ける。
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牙が食い込む。
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「ルクス!」
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セリアが叫ぶ。
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だが次の瞬間。
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噛まれた腕が、一瞬だけ液状化した。
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赤い半透明の膜。
スライムみたいに揺れる。
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牙が沈み込む。
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そして。
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傷が、塞がった。
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沈黙。
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魔物が怯えたように飛び退く。
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カインが斬る。
氷が走り、残り二体ごと凍りついた。
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静かになる。
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セリアだけが、固まっていた。
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「……今の、何」
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ルクスが自分の腕を見る。
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「何が」
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「腕!!」
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ルクスはしばらく眺める。
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「……ああ」
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あまり気にしていない声。
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セリアが近づく。
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「それ、前から出来たの?」
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ルクスは少し考えた。
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「分からない」
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「分からないって……」
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セリアはルクスの腕を見る。
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そこにはもう異常はない。
普通の肌。
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でも確かに見た。
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液体みたいに揺れていた。
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セリアが低く言う。
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「……スライムテイマーって、そういうのじゃないわよね」
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ルクスが首を傾げる。
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「そうなのか?」
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「そうなのかじゃない!!」
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思わず声が大きくなる。
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「スライムを取り込むのも意味分からなかったけど……!」
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「今の、もう本人が変わってるじゃない……!」
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風が吹く。
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ルクスは自分の手を見る。
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確かに最近、妙な感覚が増えていた。
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炎が馴染む。
傷が塞がる。
身体が自然に変化する。
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でも、不快感はない。
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むしろ自然だった。
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カインが口を開く。
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「でも実際問題ねえだろ」
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セリアが振り返る。
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「そういう話じゃないの!」
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「王国なら絶対研究対象よこんなの!」
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言った瞬間、セリア自身が少しだけ黙る。
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その言葉が、嫌だった。
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ルクスを見る。
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目の前にいるのは、実験体なんかじゃない。
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仲間だ。
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カインが静かに言う。
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「変わったから何だよ」
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セリアが顔を上げる。
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カインは前を向いたまま続けた。
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「ルクスは最初からこういうやつだ」
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“異常”として言っていない。
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ただ、“ルクス”として受け入れている。
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セリアは少しだけ言葉に詰まる。
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ルクスがぽつりと言った。
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「……でも」
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二人が見る。
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ルクスは少し考えるように空を見る。
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「イグニスの炎を流した時」
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「誰かいた気がする」
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沈黙。
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セリアが眉をひそめる。
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「誰か?」
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「分からない」
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ルクスは続ける。
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「でも、声が聞こえた」
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カインの目が少し細くなる。
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「どんな声だ」
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「静かだった」
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「白かった気がする」
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セリアが小さく息を呑む。
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白。
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魔王の姿が、一瞬頭を過った。
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ルクスはさらに続ける。
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「ノクス、って呼んでた」
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その瞬間。
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セリアの足が止まった。
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「……え?」
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理由は分からない。
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でも、その名前に妙な引っかかりを覚える。
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胸の奥がざわつく。
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なのに思い出せない。
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カインがセリアを見る。
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「どうした」
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「……いや」
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セリアは首を振る。
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「なんでもない」
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だが、その違和感だけが残った。
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その夜。
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焚き火の火が小さく揺れていた。
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カインはもう寝ている。
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ルクスも、木に寄りかかったまま眠っていた。
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セリアだけが起きている。
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ふと。
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視線が止まった。
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ルクスの腕。
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その表面が、ほんの少しだけ揺れている。
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スライムみたいに。
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呼吸するみたいに。
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セリアの背筋が小さく震える。
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怖い。
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でも。
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目を離せなかった。
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その時。
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小さなスライムが現れる。
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透明な、小さなスライム。
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音もなくルクスへ近づく。
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そして。
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そっと、ルクスの腕へ触れた。
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揺れていた身体が静かになる。
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セリアが息を呑む。
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「……ノクス?」
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返事はない。
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だが。
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静かな声だけが聞こえた。
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「まだ不安定」
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セリアが立ち上がる。
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「っ……!」
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周囲を見る。
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誰もいない。
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焚き火だけが揺れている。
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小さなスライムは、いつの間にか消えていた。
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セリアは眠るルクスを見る。
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「ルクスって……何なの」
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返事はない。
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夜風だけが、静かに吹いていた。
31話でした次からどうなるか…どうするか…




