21. 集中
何軒も梯子した
そして空閑ちゃんの限界が近いという理由で今日は開きとなった
「んじゃ楽しかったわ、また今度ねー」
「おう、、、うっぷ」
今にも吐いてしまいそうな顔をしており俯いている
「いつも飲みすぎなんだよ空閑ちゃんは、あとはよろしくね慎太君」
こんな状態のやつ町にほったらかしにはできないから呼んだ
「はい!おまかせください!」
こんな遅くにもかかわらず屈託のない笑顔で笑った
犬みたいだな
そう思いながら店を後にした
「、、、ちょっと酔ったかな」
夜風に当たりながら道を進む
、、、少し先ほどのことを思い出した
「空閑ちゃん未奈を処刑するときどう思ってたの?」
「、、、嫌に決まってんだろ、親友の娘殺すなんて」
嫌なら逆らっちまえばいいのに、、、
「、、、真面目なんだよなあいつ」
少しふらつきながら駅へと向かう
終電間に合うかな
/
「断命、、、ですか」
「ああ、仕組みはいたって単純、集中することだ」
集中、さっきからやってることじゃ、、、
「、、、まっつんからかってる?私たちさっきからずっと集中してるよ」
杏が私の思ってることを代弁してくれた
ありがと、と心の中でお礼を言った
「無駄な部分への意識をなくすんだ 頭の中を抜刀することだけに集中する 呼吸、視界、聞こえてくる音 そのすべてを忘れちまうくらいにな」
呼吸すらも、、、?
「、、、どうやってやるんですか、それ」
せめて少しでもやり方がわかればなんとか
「知らねえ」
、、、え?
「は?知らないってどういうことさ」
隣を見ると杏が再び不機嫌モードに入っていた
むすーと頬を膨らました顔が可愛い
あー好き
「知らねえんだよ、具体的には さっき言ったろ、合わねえ奴は無理だって」
そう言われてようやくその意味を理解する
これはコツをつかめる人じゃないと無理だって
コツをつかむヒントすらないから
「、、、、、」
「んじゃ俺はいったん戻る 一時間後くらいに戻ってくるからそれまでやってろ 無理だと思うんならいつ辞めてもいいがな」
そう言って彼は部屋を出てった
多分あの人子育てとか苦手だろうな
「、、、無理じゃんこんなの、未奈どうする?」
もうやる気のなさそうな杏がいた
申し訳ないけど私は決めた
「やる」
/
町はずれのとある建物
そこに灰色の髪の一人の少女が入っていった
そのサイドテール、いや髪はぼさっとしていて手入れがされていないように見える
いくつかの黒い円のような髪飾りが彼女の存在感を高めていた
彼女は無駄なく進んでいきやがて彼女は一つの部屋にたどり着く
そこには一人の男が何かの研究をしていた
「やあ、何しに来たんだい?虎穴」
虎穴と呼ばれた少女はどこから出したか、ナイフを構え男の首筋にあてた
「それはこっちのセリフだよ炎弧、器奪える状況にあったのになにやってんの?」
しかし男は少しも慌てるそぶりを見せずに答えた
「それだけじゃもったいない、あいつらをここで潰しておく方が得策だろう」
「ふーん、そういうもんなのかな まあいいや、未奈さえ殺さなければね」
所詮こいつも私の計画のための駒だ
どうなろうと知ったこっちゃない
「、、、霜渚が依代としてる体の名前か、なにかしたいことがあるのかい?」
ニタニタと笑うようなその声が耳に張り付く
「黙れ」
お前にあいつの何がわかる
「未奈は私のものだ」
/
集中しろ
抜刀することだけを考える
他のことへの意識をやるな
そんなことを考えるな
それよりもこれに集中しろ
汗がしたたり落ちようと
指の感覚がなくなろうと
抜け
刀を
「、、、い、、、おい!大丈夫か!?」
、、、あれ?
私いつの間に寝てて、、
「無理しすぎだ馬鹿!、、、まあ俺が悪いんだが」
額には汗が浮かんでおり相当焦っていたのだろう
「私、、、どうなったんでしたっけ」
「俺と杏の静止を無視して刀を抜き続けた」
俺と、、、?
「、、、松野さんいたっけ」
集中しすぎて気づいていなかったのだろうか
「てかお前、、、さっきの何だったんだ」
「さっきのって?」
無言で目の前を指さされる
「、、、え」
その壁には大きな斬撃跡が残っていた
部屋に入ってきたときに
そんなのはなかった
「お前の抜刀、意味わかんねえよ」
もう一度壁を見る
深く刻まれた斬撃跡
私がやった?
、、、いや全く覚えがない
指を握る
まだ感覚はない
「お前のは断命ではあった、あったんだが、、、俺のとは全然違うな」
違う、、、?
「、、、どういうことですか」
「俺のはあくまで意識を他の部分に一切行かないように見せているだけだ 本当にそれ以外のことに意識をやらなかったら普通に呼吸ができなくて死ぬからな、、、 でもお前のは見せかけじゃない、本当にや意識を抜刀だけに集中させていた」
、、、バカじゃん
死ぬかもしれないのに
「、、、命知らずすぎる」
松野さんは立ち上がり立ち上がるために手を貸してくれた
「でもできてんだ、教えてやる 体のだまし方」
「でも松野さん教えられないんじゃ」
「それは0から1にする方法だ 俺は1からの発展なら教えられる やるぞ」
おまけ
文化祭編4
雫「なあ今年の文化祭東暇?」
東雲「まあまだ誰とも約束してないがどうしたんだ?」
雫「ゴールデンコロッケカツサンド食べたいんよ」
東雲「あー毎年50食限定の」
雫「一緒に行ってくれね?」
東雲「いいぜ、一緒に食おう」




