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20. 酒狂

「、、、伍心か、時雨 連絡ご苦労だった」

張りつめた空気の中黒瀬が答えた

鋭い眼光が俺のことを睨む

「いえいえー黒瀬さんこそその立場大変でしょう 上の立場の人はつらいですからねえ」

こんな遠いとこまで呼びやがって

そんな怒りを表に出してしまったか

少しバカにしたような口調で答えてしまった

「、、、、、」

空気が張り詰める

「ほら帰った帰った 僕君のこと嫌いだから早く帰ってほしいんだよね」

しっしと出ていけって感じのしぐさをされる

いつものことだけどやっぱり腹立つ

他の二人は何も言わないし、、、

「いわれなくても帰りますよ白峰さん んじゃ捕らえたやつは空閑に預けてきます」

くるっと回りあいつらに背を向ける

部屋を出た後あいつらに聞こえるか聞こえないかのラインで言った

「やっぱ上のやつら嫌いだわ」


/


町はずれにある古びたハンバーガーショップ

駐車場は閉鎖され看板も色あせている

見るからに閉店していることがわかる

その扉を乱暴に開ける

「空閑ちゃーん来たぜー」

「ああ、入れ 既に入っているようだが」

厨房の方から声が聞こえる

その方に進み隠し階段を使い地下に降りる

そこに屈強な体つきの男がいた

一番隊隊長 空閑 達也だ

「おひさー」

「よく来たな、まあゆっくりしていけ 茶はないがな」

そこらへんにあった椅子に腰かける

「これが言ってたやつ これの拷問を頼みたい」

引きずっていた袋を開く

そこにはぼさぼさの髪の男が手足を縛られた状態で気絶していた

この前の任務で杏が連れてきたやつだった

まったく口を割らないから拷問の得意な奴に頼む

そのためにここに来たのだった

「わかった、おい慎太」

「はーいボス―なんですかー!」

元気のいい幼い子供のような口調で彼はやってきた

小柄な体に少し長めの髪

声で男だと分かるが喋らなければ女かと思うような可愛い顔

鵜狩 慎太だった

最近一番隊に所属したとか言ってたっけか

「なにこいつ、これ壊していいやつ?」

「ああ、好きにやれ」

「わかった!壊してくる!」

袋を乱暴に引きずり奥の部屋へと駆けていった

無邪気な笑顔でとんでもないこと言ってたな

一目見てやばいやつだとわかった

「可愛いけど怖いねえ てかそっちの任務の方はどうなのさ? 厳しい感じ?」

「ある程度つまってきちゃあいるがまだだな お前こそどうなんだ」

タバコを吸いながら短く答える

「今んとこはなんともない ちょっと想定外なことはあったけどね」

未奈のこととか

想像以上に厄介な任務だからな、、、あれ

「まあいい、死ぬなよ」

それだけ言う

でもそれだけで伝わる

「おう空閑ちゃん」

椅子から腰を起こす

「すまない聞きたいことがあるんだが 上のやつらの機嫌どうだった?」

「んーよさそうには見えたけどな まあ僕が来た瞬間空気重くなったけど」

まああいつらは僕のこと嫌ってるし仕方ないっちゃ仕方ないんだが

「わかった、ありがとな時雨」

「んじゃ僕帰るわ、やらなきゃいけないことまだあるし」

「あ、この後飲みに行かねえか?」

「いいけど酔いすぎないでよ 空閑ちゃん酔うとめんどくさいんだから」

でも久しぶりに酔い顔見るのも悪くないな

「じゃあこの町でぶらぶらしてるよ、また連絡くれ」


/


「松野さんいますか?」

部屋の戸を数秒後、松野さんが顔を出す

「ああ、未奈か あと杏、どうしたんだ?」

その手には古びたキセルが握られていた

「稽古つけてほしくて、、、あの時は顕澱を使えたからよかったけど、もし使えなくない時もみんなの力になりたいから」

その後に杏がゆるーい口調で言う

「未奈がどうしてもというからついてきましたー」

「いや言ってないけどさ」

、、、いやほんとに言ってない

「、、、まあ無理だとは思うが いいぞ、ついてこい」

壁に立てかけてあった刀を持ち言った

少しため息混じりに


やっぱりこの建物はおかしい

特定の酒瓶を特定の場所に置かないと地下通路の鍵が開かない

「めんどくさ、、、」

「多分この改造した人はバカなんだろうね だってバカだもん」

愚痴を言いながら地下へ降りる

訓練場にはすでに松野さんが戦闘服を着て待っていた

「お前らこの刀を素早く抜き構えろ」

足元に二本の刀が投げられる

「こう、ですか?」

アニメとか剣道場の師範の動きを思い出しながら抜刀する

「遅い、もっと集中しろ」

「違う、もっとだ」

「まだ遅い、もっと」


何十分経ったでしょうか

何十回抜刀したでしょうか

何十回やり直しさせられたでしょうか

正直に言おう 疲れた

「はあ、はあ、、、松野さん厳しいです、、、」

「お前らが稽古つけろって言ったんだろうが」

「まっつん手本見せてよおおもう無理いい」

いつあだ名付けたんだ

杏が駄々こねて発狂する

これはやばいやつだと知ってる

長い付き合いだから

「、、、しっかり見とけよ」

松野さんは構えていた刀を鞘に納め深く息を吐いた

そして吸った

気づいたら松野さんは刀を構えていた

、、、え?

全く見えなかった、、、

「、、、まっつんすごー!」

駄々こねモードはさっきの抜刀でどっかにいったらしい

興奮した杏が目を見開く

「極めればここまでできるようになる まあ時間はかかるしこれは相性が悪けりゃどんだけやっても意味がねえ それでもやるか?」

「はい!」

それ以外に答えはない

「わかった、ついて来いよ 俺はこの技を断命と名付けた」


/


「ああああああああああクッソ任務ダリいいいい 上のやつらクッソ憎いいいいいいいいいいいいいいい」

やっぱ酔った

おもしろ


おまけ

キャラの名前

黒瀬玄道

白峰迅

鵜狩慎太


学校での出来事

文化祭編3

鏡野「いらっしゃいませご主人様ァァァァァ!!!」

男子一同「「「いらっしゃいませご主人様ァァァァァ!!!」」」

杏「、、、ねえ未奈、何あれ」

未奈「男子の接客は男子が、女子の接客は女子がやるんだって」

杏「、、、聞いてないけどそんなこと」

未奈「杏練習サボって逃げ出してたもんねー、もう明日文化祭なんだよ?」

杏「、、、まあこれならいいか」

鏡野「も゛え゛も゛え゛き゛ゅん!」

男子一同「「「も゛え゛も゛え゛き゛ゅん!」」」

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