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第20章 ナツ、冬子にセクハラして怒られるの巻(メキシコ編)

俺は部屋に戻ると出発の準備をした。しかし、まずい飯だったな。こんな所で生活するなら、銀行強盗でやった方がいいな。


さてと、武器のチェックでもするかな。ベッド下の冬子は拳銃の確認をしているみたいだ。それから、リボルバー拳銃に弾を装填していた。予備の弾もスーツのポケットに入れている。


俺もブーツの調子を確認した。赤ボタンを押せばブーツの底からタイヤが出る。青ボタンを押すと、タイヤがバイクのように回転する。エンジン音の調子も悪くない。


今日も賞金首を蹴り飛ばしてやるぜ。今回の敵はどんな奴だろう? 後で冬子に聞いておくか……。俺はスカジャンを着て部屋を出た。


そして、俺達は車に乗る為に教会の外に出た。すると、冬子は教会の前でルビーと話をはじめた。


俺はそれに耳を傾けた。

「では、マリンを捕まえてきます。町に隠れている可能性が高いはずです」

「こちらも、教会の中をもう一度調べてみます。シスター達に探させます。


冬子さん、黄金のマリア像もよろしくお願いします」

「はい、任せてください」

「気をつけて、行って来てください」

社交辞令が大変じゃのう。話が長いんだよな、日本人って奴は……。


俺はふと庭に目をやると、沢山の子供達が遊んでいた。鬼ごっこをしているようだった。

ここで暮らしている子供かな? まあ、戦争孤児ってところだな。


しばらくして、冬子とルビーとの会話が終わったみたいだ。

「ナツ、お待たせ」

「冬子、話が長いぜ」

「まあ、依頼主だろ。失礼なマネは出来ないだろ。ナツは常識がなさすぎだよ。まったく、本当にバカなんだから……。朝食の時もさぁ……くどくど」

そして、冬子は俺がいかにバカなのかを、10分以上かけて説明をしてくれた。


おいおい、そこまで言う事ないだろ? 俺はバカと言われて、イラッと来て強く言い返す。

「そんな事ないだろ。ボケ」

「そんな事あるよ。バカ」

「ふざけんな。ボケ」

「ふざけてないよ。バカ」


正直、冬子もしつこいのだ。俺も負けずに言い返す。

「いいかげんにしろ。ボケ」

「いいかげんにしないよ。バカ」

なんか、スゲー腹が立ったんですけど……。ムカツクから、冬子の一番嫌がる事をしてやるぜ。


俺は冬子の背後に周り、タンクトップの下から両手を入れた。

そして、冬子の胸を揉んでセクハラした。

「いやー、冬子のおっぱい柔らかいね。キャハハハ……」

「バカ、ナツ……やめろ……んっ……!」

そう言いながら、冬子は内股になりモゾモゾと体を動かす。冬子は下ネタがダメで、性的な免疫がまるでないのだ。


しかし、本当に素晴らしい揉み心地で、何時間も揉んでいられそうだ。なので、俺は構わずに胸を揉み続ける。

「冬子、負けを認めたら止めてやるぜ。さっさと謝れ……」

「おい、ナツ……。ハアハア、いいかげんにしないと……」

冬子が抵抗しようとするので、俺は胸の先端を強くつねった。


すると、冬子が膝をガクガクとして、体をブルブルと震わせて、前のめりに倒れそうな感じになる。首筋は汗ばんでいて、頬を赤く上昇して、すげえエッチな顔をしてやがる。


とても、一流のガンマンとは思えない醜態だぜ。この動画を売ればもうかるな。


涙目の冬子が声を漏らす。

「ハアハア……。ナツ、お願い…もう止めて…。頭が変になりそう……」

「冬子、負けを認めるか?」

「認める、認めるから…やめて…」


俺は冬子の耳元で囁く。

「タメ口? 立場分かってないのかなあ、冬子ちゃんは?」

「ご…ごめんなさい…。私が悪かったです。ナツさん、許してください……」

「なら、許してやろう。キャハハハ……」

そう言って、俺は冬子の胸から手を放した。


すると、冬子は両膝を地面について、ゼエゼエと肩で息をしている。その後に両手で涙を拭いていた。うーん、ちょっとやりすぎたな?


俺は優しく冬子に手を差し延べた。

「まあ、今回はこれで許してやるよ。でも、口の利き方には気をつけ……」

言葉は最後まで言う事は出来なかった。なぜなら、冬子が怒りの鉄拳を放ったからである。つんざくような衝撃音が耳に響いた。


その鉄拳は俺の顔面を貫いた。俺は口と鼻から血が噴き出した。

「ぐえっ……」

そして、足がよろけて地面に尻もちをついた。ヤバい、鼻を狙いやがって……クソ。


しかも、スカートが土で汚れて、パンツも丸見えだし最悪だ。何よりも、仕事への情熱がジワジワと冷めていく……。


すると、俺は目に涙を浮かべる。

「クソ、痛えぇ…。相棒を殴るなんて酷い。日本人は温厚って聞いたのに……。ぐすっ、ぐすっ……」


冬子が鬼のような形相で叫ぶ。

「コラッ、日本人でも限度があるわ、このボケ。人の嫌がる事をすんな。おい、次にセクハラしたら絶交だからな。後はコンビも解消だからな。ナツ、分かったのか? 返事しろや?」

冬子の迫力が凄すぎたのだ。聞いていたけど、さすがは実家が極道だけはある。


俺はビビって素直に頷く。

「ううう、分かったよ……。でも、今日はテンションが落ちたから仕事は休むわ。明日から頑張るわ。もう、やる気ゼロです……はい」

「バカ、そんなの許されるわけがないだろう。ナツ立て、行くぞ。泣くなよ、バカ。本当にバカだなあ。どうしようもないバカ……くどくど」

そう言って、冬子は腕を掴んで立たそうとする。


俺は冬子に泣き面を見られたくない。だって、繊細な10代の女子だ。バカバカ言われたら傷つくっつーの。


なので、俺はその手を振り払った。

「うっうう……。だって、冬子がバカって言うんだもんよ。もう、今回の仕事はやる気なくしたわ。ぐすっ、ぐすっ……」


冬子は俺の頭をポンポンしながら慰める。

「よしよし、分かった、分かった。今回の取り分はナツが6割でいいから行こうよ」

んっ? 6割なら悪くないな。俺は立ち上がった。

「それならやるぜ」

「やれやれ」


俺は鼻を触りながら聞く。

「冬子、鼻曲がってないだろうな? 鼻血が凄いんだが……」

「ああ、大丈夫だよ。ほれ、ティッシュでも突っ込んでおけよ」

そう言って、ポケットティッシュを差し出してくれた。俺はそれを棒状にして鼻に突っ込んだ。


ううっ、みっともない姿だ。

「なあ、冬子さぁ……。これで、嫁に行けなくなったら責任とれよ」

「はいはい、分かったよ。私が一生面倒を見てやるよ。それでいいだろ?」

「ああ、俺は専業主婦で頼む」


冬子とずっと同棲生活か……。洗濯、家事、料理はやってくれそうだからな。そういう人生もアリかな? 冬子のヒモは楽そうで心地よさそうだ。俺は冬子の稼いだ金をカジノで増やせばいいだけだしな……。こういう、DVは勘弁してほしいな。


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