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日記のような物語(ダイアリーテイル)  作者: ミハヤ
コインゲームギャンブル
98/129

表の白と裏の黒 コイン八枚目

登場人物


深月みづき

朱い毛並みの獣人の女の子

白錬屋の店主、ミユに拾われて住み込みで働いている


輝闇きじゃ じん 二つ名 最悪の吸血鬼

人間と吸血鬼のハーフの男の子

二面の顔を持ち、間抜けな感じがする時一人称は『ボク』、怖い時には『オレ』となっている


ディスティニードール・シザース

感情の無い人形

感情は無いが演技は得意 

「さて、次はデメリットです お金の種類が違う事に対する悪い点、一応聞きますがシザースは分かりますか?」


「わからん」「はい分かりました深月さんどうぞ」

相変わらずの分からないを貫き通すシザースさんをすぐに切り捨てて私へ回答を渡す仁さん


「ええと・・・・・・」


「因みに今さっきそれに対する答えを少し言いましたよ、みなさんはページを巻き戻して思い返して下さいね」


「皆さん・・・・・?」

誰のとこ? 今私とシザースさんしかいないのに皆さんって・・・?


「気にしない気にしない」


「は、はぁ・・・・」

良く分からないがさっき行った会話に何かヒントがあるらしい

さっきの会話、赤区、青区、緑区のお話の事だろうか でもそれらしき事は思い返しても無かった気が・・・


「正解は硬貨一枚と一枚が交換される訳では無いという事ですよ」


「あ!」

そう言えば最初自分で言ってたじゃん! お金が違うと大変そうだって


「円とドルで比べると、今の相場では一ドル=108円前後と言うように結構お金の種類の違いはややこしいんですよね、試しにさっきの区の話しで例えると・・・」

と、何時の間にやら赤、青、緑のボード、その上に色のついた硬貨、赤金、青金、緑金がある


「まず前提として一番栄えているのは青区、その次に赤区、一番貧しいのは緑区とします」

そしてそれぞれにポーンの駒を置いていく仁さん

青区には多く、緑区には少なく、これが人として考えるのだろう


「青区には沢山人が居ます、つまりそれはそれだけお金の流通が多いという事です」

と、青区に青金を置く

「で、その青区には沢山質のいい物が揃います それは人が多い=職人も多いという理由からですね」

そう言って物の代わりに金貨を青区に置く


「で、赤区ですが、ま、これは可もなく不可もなくと言ったところですね 地方であるものの田舎と言う程でもないと言ったところでしょうか」

そして赤区には赤金と銀貨を置く


「で、残りの緑区ですがそこは田舎としましょう 文字通り緑一面の区ですね」

緑区に緑金と銅貨を置く


「さて、ここまでが前提条件です ここからがさっきの経済制圧も含めた問題になります

ではまず赤区と青区で比べて見ましょう


赤区の銀貨はそこそこ良い物、まぁ一般的な物とします そして青区の金貨は高級品とします」

と境界線の近くに銀貨と金貨を近づける仁さん


「赤区にとって金貨は人気のあるもの、赤区にとって銀貨は生活必需品、これはお互いに欲しい物になります」


「って事は、お互いに銀貨と金貨を交換するって事ですか?」

お互いに欲しい物を交換できるなら丁度いいだろう


「って事には流石にならないですよ」

少し苦笑いをして仁さんは言う

「銀貨と金貨ど同格な訳無いですよ」


「あ、そっか」


「そうですね・・・・ ここは銀貨三十枚と金貨一枚で大体の相場とします あ、銀貨一枚=赤金一枚 金貨一枚=青金一枚という相場とします」


「なら、三十枚と一枚で交換ですか?」


「って、なれば簡単なんですけどね・・・・・」

ここからがデメリット、と言うよりめんどくさい話しになるんですが、 と仁さん

「これにお金が介入するとその相場が変わるんですよね」


「? 何でですか?」

お金が介入、つまり物と物を交換では無くお互いにお金で買うだけであって何も変わらないと思うのだが・・・・


「赤区の物を買おうとしたら赤金しか、青区は青金しか使えませんからお金を変更しなければなりません つまり両替ですね」


「両替、ですか」


「そうです よくお店を手伝う時にやっているでしょう、銀貨をお客が出してお釣りで銅貨を出す、そんな感じです」


「・・・・えと、ごめんなさい、私計算簡単なのしか出来なくて会計はしていないんです・・・ 勉強していないので・・・

自分は拾い子な為学校に行けていなくてあまり勉強が出来ていないのだ


「ふむ、ならそうゆうのはまた今後教えますよ」


「え!本当に!」


「ええ、ですから今はこっちです ここで両替相場ですが・・・ そうですね、青区の方が力が強いので青金一枚=赤金三枚としましょう」


「そうすると・・・ 銀貨が三十枚で金貨一枚も相場だから、ええと・・・・」


「三×三の九十枚、つまり銀貨九十枚=青金一枚で買えて、金貨一枚=赤金三枚で買えます」


「・・・・・・え、ええと・・・?」


「つまり青金が九十分の一で銀貨一枚が買えるという事で、これを赤金に換算すると銀貨一枚=赤金三枚なので九十×三で二百七十枚の赤金でようやく青金一枚となり、そうなると銀貨を青区で売ると大儲けできる、と言うより赤金一枚=青金一枚と言う相場が崩れてしまいます」


「え・・・ え・・・・・?」


「これは相場の差に付け込まれた物で銀貨=金貨=赤金=青金でま無いのでどこかしらに差があるのでグルグルローテーションすると何故か増えるという現象ですね 銀貨を青区で売ると九十枚を赤金二百七十枚になり、この赤金二百七十枚枚を青金に変えると二百七十枚÷三で青金九十枚になります 

つまり銀貨九十枚=青金一枚のはずが銀貨九十枚=青金九十枚となってしまっています」


「は? は?」


「逆に金貨一枚=赤金三枚の相場で、これを青金に換算すると普通に金貨一枚=青金一枚にまります

となると銀貨三十枚=金貨一枚なので銀貨三十枚=青金一枚、さっきは銀貨九十枚=青金一枚だったのに何故か差が出来てしまっています その原因として」

「ちょちょ、ストップストップ!!!」

思わず頭を抱え込みながら言う


「え? え? 何かとってもややこしくない??」


「ええ、とってもややこしいんです!!」

もはや良い笑顔で言い放つ仁さん


「実を言うとお金とお金の相場って決まった相場が無いんです さっき言った通りお金の本質は信用ですから時間ごとに変化するような代物なんですよね 自分の区では信頼100%でも他の区ではそうなりませんからね、信頼が80%になったり50%になったりで変動しますからこれがこうってのが無いんです

あっち(ディストピア)ではこれを毎日時間単位で価格変動が起こってるんですよね」


「・・・・・・・・・・・・・」

もうめんどくさすぎて言葉が出ない 何がどうなったらそんなめんどくさい事になるのだろうか


「だからお金は信用の名を借りた物なだけなんです 信じられますか? あっちではお札と呼ばれる紙がお金なんですよ?」


「は!? 紙!!? 紙がお金ってどうゆうこと!? それ普通に秘密裏に製造されたりすぐ破けたりしません!!?」


「ま、硬貨で取引してるボクらではイマイチ信用できませんよね・・・・ こんな紙で喜ぶロストちゃんたちが良く分かりません」

と、何か妙に豪華な良く分からない人間の絵柄が入った紙をひらひらとさせながら仁さんは言う


「一応偽装製造されないような工夫や紙なため持ち運びが便利という点もありますが妙に抵抗感がありますよね・・・・


おまけに最近ではお金を使わないお金、電子マネーというものもありますからね そう言うと普段紙のお金を使ってる人でもこのお金が紙なのが信じられない気持ちが分かりますかね」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

お金を使わず・・・・ 取引・・・・? でんしまねー・・?


「あ、ちょっと深月ちゃんちゃんから煙が シザースちょと氷ー」




「ま、お金と言うのはこれ程難しい物なんです」


「はい・・・・・・」

頭に氷を乗せて私は言う

「私、もう勉強できる自信無くしました・・・・」


「いやこの話はむしろついて行ける方がおかしいから安心して

それよりも、この話をまとめると、お金の価値はその相手の価値観で変わるという事で、」

す・・・・ と目の色を変えて、

「それ程ミユがお金を投げ捨てるようにする理由があるかもしれないって事です」


「・・・・・・・・」


仁さんは言う

「このミユさんの話し、実は自業自得の借金の方が分かり易いんです、何せ金を返せばいいだけの話しですから」

ですが・・・・・ と真剣な顔で、

「ですが、これがもし、()()()()()()()()にお金を渡しているなんて事があるのならそれは少しマズいです もしかしたら相手はその物を返す気何て無い確率があります、ましてやもしもそれがミユさんにとってお金よりも大切な物だとしたら・・・・」


一生払い続ける、何て暴挙にも出るかも、もしくは出ているかもしれませんね と仁さんは言う


「・・・・・・・・・・」


「ちゃんと聞き出しておいて下さいよ、本当に何か取られていたのなら絶対にミユちゃん一人では解決出来ませんから」

ミハヤ)自分でも良く分からないって未夜サン言ってましたよ


ロスト)ホントお金ってややこしいね・・・・

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