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日記のような物語(ダイアリーテイル)  作者: ミハヤ
コインゲームギャンブル
95/129

表の白と裏の黒 コイン五枚目

登場人物


深月みづき

朱い毛並みの獣人の女の子

白錬屋の店主、ミユに拾われて住み込みで働いている


輝闇きじゃ じん 二つ名 最悪の吸血鬼

人間と吸血鬼のハーフの男の子

二面の顔を持ち、間抜けな感じがする時一人称は『ボク』、怖い時には『オレ』となっている


ディスティニードール・シザース

感情の無い人形

感情は無いが演技は得意 

「うわぁー・・・・・」

凄い豪華ー、よく考えたらお屋敷に入るの初めてだったなー

シザースさんに案内されている途中にお屋敷の中を見ながら思わず呟く


「そんなに珍しいか」


「はい・・・ こんな大きな建物に入るの初めてで」


「そう言われるとこんなに大きな建物はこの屋敷ぐらいだな」

シザースさんが言った通り大きな木や山はあってもこれ程大きな建物はここでは珍しい


「大きな建物を作るのってかなり技術がいる人が沢山いないと作れないってミユさんから聞きましたけど、昔は技術を持った人が大勢いたんですか?」


「昔って」

と、そこで言葉を切って、

「そうか、よく考えると仁がここらに住み着いたのはまだ白錬屋が立つ前か そう考えると結構前から住んでいたんだな」

淡々とした言葉の中にしみじみとした雰囲気を混ぜてシザースさんは言う


最悪と吸血鬼と恐れられるこの館の主、輝闇 仁

その恐れられている理由の一つとして仁さんがいつ現れたのか、いつここに館を作った(もしくは元からあったものに住み着いた)のか全く分からないというのがある


いつの間にか最悪の吸血鬼として呼ばれて恐れられていた、そのいつの間にかが一番長生きしている人にも分からないという

「・・・・・仁さんってそう言えば何歳なんですか?」


「知らん」


「・・・・・刹那さんは?」


「分からん」


「・・・・・・・・・・シザースさんは?」


「覚えてない」

全部分からないで返された・・・・


「と言うよりそもそも我らは年号日時という概念が無かったからな」

無表情に肩を竦めながらシザースさんは言う


「我は人形だから日時だとどうでも良かった訳で、刹那も刹那でそんなのを気にしている余裕などあの頃には無いだろうな 何せ刹那は」

と、またここで言葉を区切る

「何せ刹那は」

もう一度言ってまた区切る ・・・・もしかして言い訳考えてる?


「・ここが仁の部屋だ」

結局誤魔化したよこの人形・・・・


そう言ってシザースさんが部屋の扉を開ける

その部屋は、かなり不思議な部屋だった


まずカーテンを閉め切っているた暗い、ロウソクの明かりどころかレクリスタ(光る水晶)の照明さえ無いようだった それなのに・・・・・


「・・・何か光ってる・・・・?」

後姿の仁さんの目の前に何故か光る箱、しかも色んな色に光っていてしかもすぐに色が変わる


「仁、お客だ 取り敢えずパソコンは止めろ」


「・・・・・・・・・・・」

返事はない、どうやらいつも首にぶら下げてある耳当てを耳に当てている為らしい てか何で部屋の中で耳当てを?


「仁、ヘッドホンを外せ」

ヘッドホンと言うらしい耳当てを無理やり仁さんから引きはがすシザースさん


「あ、ちょっと! 今良いところなんでくけど!?」

そう反抗する仁さんに対してシザースさんは一息吸って、


「ゲームのやり過ぎだって毎日言っているでしょ!?」

無表情に、だが声は、刹那さん、仁さんの面倒見役みたいな人の声で言う

「全く・・・・ お客さんが居る時くらいはゲーム止めなさいって前も言ったでしょ!」


「いや言うほどお客来ないですし・・・って、お客さん?」

とここでようやく私の姿を確認して、

「今借金は無いはずですからね、そうゆう無い物を取り立てるのは止めてくださ警察呼びますよ」


そう言ってシザースからヘッドホンを奪い取りまた光る物に向き直、

「って、違いますから! 何で揃いも揃ってそう言うんですか、ミユさんのイメージお金しか無いんですか!?」

るのを慌てて止める


「あれ?違うんですか? なら友達にボクに尋ねろと脅されたんですか? そうならそうと言って下さいよ」

とニコリと笑って

「そいつら全員小便漏らすくらいオレが脅しておいてやるから安心しな」


「・・・・・・・・・・・・・今度から週二くらいで尋ねてきましょうか?」

本当に仁さんに会いに来る人って無理やりの肝試しの人しか居ないんだなぁ、と悲しくなるを通り越してむしろ心配になって来た


「・・・・・・朝から夕方にかけては暇なんでぜひそうして下さい」

正式に依頼されたよ・・・・・


「・・・・で、ボクのボッチ話はほっといて、」


「・・・ほっといても良いんですか、それ」

何かミユさんと同じくらい仁さんも心配になって来た


「そこ掘り下げないでくれます? ま、その話はもう解決しましたから」

と清々しい笑顔で、

「何せ深月ちゃんが毎日ボクにモフられに来てくれるって言うんですから」


「・・・・・・・・・・・・」

思わず尻尾を隠す


「はは、毎日は冗談ですよ」


「モフるのは冗談では無いと・・・・」


「交換条件としてはまぁまぁ妥当じゃ無いですか?」

と、今度はニヤリと笑みを作り、

「ミユに何かあったんだろ、しかも下手すると閉店級の」


「っ!!」


「やっぱりな」

ため息一つ、光る箱の明かりを消しながら言う


「ま、出来る範囲でなら協力ないし助言するぜ 普段そうゆうのはしない主義だが、潰れて貰っちゃオレが困るからな」

持つべきものは権力ある常連客だな、と何処かで聞いた事のあるようなセリフを仁さんは言った

ミハヤ)持つべきものは権力者ですって


ロスト)・・・・悪いか


ミハヤ)いや何も言っませんよ?


ロスト)そんなに人脈無いの悪いか!!?


ミハヤ)だから何も言ってませんって

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