表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日記のような物語(ダイアリーテイル)  作者: ミハヤ
コインゲームギャンブル
94/129

表の白と裏の黒 コイン四枚目

登場人物


深月みづき

朱い毛並みの獣人の女の子

白錬屋の店主、ミユに拾われて住み込みで働いている

私はどうすればいいか悩んだ

ミユさんのあんな見た事の無い取り乱しようを見て、店の惨状を見て、ミユさんの無理しているような笑顔を見て


結局あの後何があったのかを尋ねる事は出来なかった 片付けの時もほとんどしゃべらず、食事の時も黙りっぱなしで仕舞いにはシャワーを浴びずにそのまま寝てしまった


ミユさんがまだ少しでも喋ったりしていたなら多少は聞き出す後押しになったかもだが喋らないとなれはそれは難しい

当然と言えば当然だが喋らない相手に何かを聞き出すのは相当難しい事だと改めて分かった気がする

何せうっかりもそれとなくも無いのだからさり気なくもあったものでは無い


本当にどうしようかと悩みに悩んだ

家族・・・・ 拾われの身の私が家族と言っていいのか少し分からないが、とにかく一緒に住んでいる身としてはどうにか相談に乗ってあげたい だが下手に聞き出そうとすれば逆効果になりかねない


ネジを無理やり回すとダメになるように相手から無理やり金を取ろうとすると逆に金を出さないようになる

あくまで相手に仕方なくお金を出させる事が商売のコツだと一度ミユさんから教えられた

そしてその時更にこう教えられた


仕方なくお金を出させるにはまず足元を見る事、砂場でやる山崩しのように足元をすくってより不利にさせること、外道っぽく見えてこれが一番平和的な解決法だ 相手に負けを認めさせる、それこそがお互いに後腐れも残らない解決方だ と


そしてこれは人間関係にも言える、と

自分の言葉で相手を押し込めるのではなく、自分の言葉を材料に相手が自分から丸みこむようにすれば関係が崩れる事も無く仲直り出来たりする と


「・・・・・・そう言われた事をまさか言ったミユさん自身にやらないといけないって何か皮肉な感じな気がするな」

そう苦笑いに、あるお屋敷を見ながら呟く

白錬屋の常連客、最悪の吸血鬼の仁さんが住んでいるお屋敷を見ながら



何でこんなところに居るのかと言えば、正直に話すとただの他力本願である

結局一晩中どうすればいいか悩んで考えて見たのだが自分ではどうやってミユさんから丸みこむように出来るか分からず結局常連の仁さんに頼る事にした


あの未夜が言ってた『常連客は大切にしなよ、困った時に力になってくれるから』って言うのはこの事だったんだろうね

踊らされている感じに納得は出来ないが取り敢えず仁さんが住む屋敷の扉をたたく・・・・・


「あれ?」

何故か扉にドアノッカーが無い きょろきょろと辺りを探してみると

「・・・・・なにこれ?」


『御用の方はこちらのボタンを押して下さい』

謎の張り紙と共に謎のボタン


「・・・・押して、いいんだよね?」

戸惑いながらもそのボタンを押す 特に変化は無い様だったが、


ガチャ と扉を開く音

「あ、どうも・・・・・・・」

誰もいなかった え、一体誰が扉を開けたの?

と、自分より上の方に気配を感じて、


「あ、こんにちわ えーと、叛軍人形(レギオンドールズ)、でしたっけ」

自分の目線よりも上に浮遊しているメイド姿の人形、叛軍人形(レギオンドールズ)が扉を開けていた


人形はコクリ、と首を傾げて何故かそのまま扉を閉めてしまった

あれ、何かいけない事したかな? と心配になっていると、


「お前か」

再び扉が開かれるとそこにはコート姿の少年、いや人形、小さい人形たちの指揮官のディスティニードール・シザースが現れた

どうやら人形はシザースさんを呼びに行っていたらしい


「こんにちは、シザースさん」


「ああ」

無表情で素っ気ない返事 シザースさんは相変わらずだった


「それで何で白錬屋の従業員のお前が 借金の取り立てか」

これまた相変わらず言葉にイントネーションが無い為何か違和感を感じるが、まぁそこは気にしないでおいて


「そうじゃ無いです ちょっと個人的に仁さんに会いたくて」


「仁にだと 珍しいな、仁に会いに来たがる奴などあいつら以外に居ないぞ」

あいつらとはロストちゃんやレイさんの事だろう


「どうしたんだ、友達にいじめの一環で仁の家に尋ねるように言われたのか」


「それしれっと仁さんの事バカにしてません?」

何で仁さんと一緒に住んでる人がその人をご近所のカミナリおじさんみたいな扱いしてるんですか


「いじめられているのならそれでいいぞ 我がそいつらを縛りあげてやる」


「別にいじめられてる訳では・・・・・・・」

・・・・・もしかして、ミユさんが誰かに虐められてる、とか無いよね・・・?

そんな訳無いとは思いつつも昨日のあの泣きようを見てそうとも言い切れない

何より自分も虐げられて泣いていた身だったから、自分でも影では泣いて、人前では無理やり明るくしていたりしてたから・・・・


「・・・・・・・・」

それなのに、何でミユさんが何か背負っている事に気付かなかったのだろう、何で今まで・・


「・・・・大丈夫?」

ロストちゃんの声 その声にふと我に返る


「ロストちゃん・・・・?」

居たの? と思ったのだがどうやら違うようで、


「えと、驚かせちゃった? 何か神妙そうだったからこの声の方が良いかなって」

どうやらシザースさんの声真似だったらしい この人、人形は声帯模写が出来るのだ


「・・・こっちこそすみません、唐突に黙ってしまって」


「気にするな」

とシザースさんは声を戻して

「それより仁だったな 部屋へ案内する」


「あ、ありがとうございます」


「何、仁の話し相手になってくれるのは有り難い あいつはいつも暇してるからな」


・・・本当にこの人形仁さんの事どう思ってるんだろう と気になる私であった

ミハヤ)このシザースの喋り方どう思います?


ロスト)あの『?』や『!』を付けない喋り方?


ミハヤ)アレ感情がナイ感じを演出しれるみたいなんですけど無くても違和感ないような、それでいて妙に違和感がありそうでも無い感じなんですよね


ロスト)僕はその回りくどい言い回しに違和感を感じるんだけど

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ