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日記のような物語(ダイアリーテイル)  作者: ミハヤ
コインゲームギャンブル
92/129

表の白と裏の黒 コイン二枚目

登場人物


深月みづき

朱い毛並みの獣人の女の子

白錬屋の店主、ミユに拾われて住み込みで働いている


未夜ミヤ

良く分からない黒髪和服褐色猫又

「・・・・・で、未夜はどんな話で私を足止めするんですか?」

運ばれてきたカフェオレを飲みながら尋ねる


「んー、正直言うとワタシから言う事はほぼ無いんだよね」

未夜はカフェオレを飲みながら言う


「アドバイスも一言で終わるし、さてどうしようかな」


「・・・・・・・・・」

もう帰りたくなってきた 何なのこの猫・・・・


「まーまーそう怖い顔しなさんな、ゆっくりするのも猫には大切なんだから」


「私猫じゃないんですけど」


「気にするな ま、流れ的には冷鵺みたいにワタシもお金の話しをするべきなんだろうけど、ワタシがするのもなぁ・・・」


・・・冷鵺って誰?


「ワタシ的にはそうゆうのを深月ちゃんにしっかり見聞きして欲しいからさ」


「見聞き、ですか・・・・・・」


「そ、見聞(けんぶん) 見て聞いて、オーソドックスな語り手の役目だね

ワタシ的にはむしろ一度ワトソンの視点じゃ無くてホームズの視点的みたいなのが見てみたいけど、ま、それはかなりの高難易度だろうからね だから今回は君にたくさん見て聞いてもらわないと」


「は、はぁ・・・・」


「・・・・・・うーん、」

私の反応が不満なのか少し微妙そうな顔の未夜


「ロストの時は結構色々ツッコんできてくれたんだけど君だと何か他人事みたいで盛り上がりに欠けるなぁ・・・・」


「あれ? ロストちゃんに会った事あるんですか?」


「うん、あるよ 中々反応が面白くていい話し相手だったよ」


「・・・・・・・」

この訳の分からない猫にロストちゃんが振り回される場面を想像して思わずロストちゃんに同情してしまう


「逆にアリスの時はむしろ振り回されて大変だったんだよなぁ」


「・・・・・・」

今度がロストちゃんが未夜に、未夜がリアスに変わって想像したが、特に同情も無かった


「それで今度が深月だよ! ていうか少しは話に乗ってよ・・・ 心の中で思うばかりで、現代っ子かお前は」

・・・・もしかして心読まれてる?


「読まれてるね、文章的に」


「そ、そうだったんですね・・・・」

文章的・・・・? 何かますますこの猫の言っている意味が分からないんだが・・・・


「ま、それはそれでいいんだけどね、ある意味ワタシの描いてる通りだから」

その言葉を、未夜は何処か物寂し気に、それでいて少し楽しそうに言う


「この世にはいろんな生き物がいるからね、人間72億人とは言わず、猫何十億匹、犬、狐、魚、昆虫、シーラカンスも数えると一体地球上の生物は何々人いるんだろうね」


「・・・そんなに人間っているんですか?」

そんなに人間がいるなんて驚きだ

てか何でシーラカンス? しかも何で猫だけ数えた


「いるよ? 向こうの世界、ロストちゃんの故郷の世界、最近では反理想郷(ディストピア)何て呼ばれている場所にはね

あ、この、反理想郷(ディストピア)って名称ちょっと流行らせてくれない? 多分仁にそうゆう名称があるって言うだけで流行まるから」


「そんなこと私にさせないで下さい てか自分で仁さんに言えばいいのでは?」


「あー。ちょっと仁に会うのは避けたいんだよね・・・・」

何処か気まずそうな未夜


「あの子はこのお話(テイル)では結構絶妙な立ち位置にいるんだよね・・・・

それも仁は分かっているから無理に物事に首を突っ込んだりして無いからこのお話(テイル)がゆっくり進めるんだよね

仁は強すぎる上に異常すぎるから、あの子を語り手にすると物語が一方的にあの子の主観だけで終わりそうなんだよね

前はロストが騙す者だったからこそ主観でも問題無かったけど次からはそうそう上手くいかないからなぁ、暫くは助言役に回っちゃうだろうね」


「・・・・・その言い方だとまるで未夜が色々回してるみたいですね」

ふとそう思った

未夜の言い方が、まるで小説の作者みたいな、未来を予定しているかのような言動をしているとふと気付く


「いや、ワタシは別に未来を予定している訳ではないよ」

やっとみや未夜が満足する発言をしたのか楽しそうにわざとらしく言う


「ワタシはただ未来を予想して、そうなればいいと思いながら動いているだけ

わざわざ未来を計画なんてそんな不確定な事しないよ どうせ不確定なら不確定を不確定確定にするのがワタシだ


不確定を更に不確定に、0,1%の確率を0,0000001パーセントに、

それがワタシが求める演劇(テイル)だからね」


と、唐突に袖から銀貨を取り出し、

「ま、これで満足したからお話もそこそこにしますか」

そう言って銀貨をテーブルに置き立ち去ろうとする未夜


「あ、そうそう最後に助言だったね、物語を上手く進める為に話しをこじらせる助言を」

背中越しに私を見て、

「常連客は大切にしなよ、困った時に力になってくれるから」


「え、どうゆう・・・・・・」


そう尋ねた時、どうやって消えたのか、まるで夜に溶け込む黒猫のようにいつの間にか見えなくなっていた

今昼なのに


「・・・・・・結局、何だったんだ・・・・?」

疑問はありつつも、もう足止めをする気は無さそうなので急いで白錬屋に向かう事にした

ミハヤ)ウーン、ヤッパリ未夜が登場すると必ず話しが進まなくなるね


ロスト)あの子、結構目立ちたがり屋って事なんだろうね

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