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日記のような物語(ダイアリーテイル)  作者: ミハヤ
「リアスの国のアリス』
86/129

偽りが見る真実 ふろくページ

「それじゃあまたね 次もいいの期待してるわよ」

そう言って立ち去るアリス


「ふー、やっといなくなった」

と、未夜はため息を付いてから、

「じゃ、もう少し話そうか」

と、本を開いた


「ちょっとアリスが居る時に話せないページがあったから少し順番が変わるけど聞いてね

・・・・それとも君は最後のエンディングテーマ後まで見ないタイプ?」

そんなことを言いながら未夜は読み飛ばされたページを朗読するのであった








・・・・・・・・・・・・・あー・・・・・・

「もーやー・・・・・・・・・ つかれたー・・・・・・・・・・」

ずっと座っているというのはかなり疲れるものだ


(ロスト)が監禁されてはや多分何日か

手どころか足も動かせない位に鎖で縛られているのももう限界である


「はやく寝ころびたい・・・・・・」

切実にそう思っていると


ガラッ


「あー、もうお昼ー・・・・・・?」


「もう日が沈んでるよ」


いつも通りまたご飯を食べさせにきてくれたのだろう

「そうー あー、今お腹すいて無いからまた後でいいよー」


「・・・・・相当参ってるみたいだね」


「そう思うなら早くこれほどいてー」

もう本当に体力の限界だよー・・・・・


「あー、うんいいよ」


「あーそう・・・・・ え、マジで!!!?」


「うんマジ、向こうもやっと終わったみたいだから」


「なら早く早く!!」

動けない手足をバタバタとさして急かす


「はい、どうぞ」

ジャラ と音を立てて鎖が地面に落ちると同時に

「やっっったーーーーーー あぁ~~~~~~・・・・・・」


久しぶりに立ったせいか上手く力が入らずその場に倒れてしまう

「そんなになの?」


「そんなにだよ! ホント疲れたんだからね・・・・・」

生まれたての小鹿よろしく足をプルプルとさせながらなんとか立ち上がる


「それでこれからアリスや反王君達が吸血鬼に館に行くみたいだからそっちの方に―――――――」

「で、」


と僕は話も聞かずに首を掴んで、

「この落とし前どう付けてくれるのかな? ()()()ちゃん?」


僕はクロクにニコリと微笑む

「今ちょっと迷ってるんだよ ウサギは焼くのが良いのか鍋にするのが良いのか、ちょっと教えてくれない?」


「・・・・・それウサギのIに聞かないで?」


少し上ずった声でクロクは言う


「て言うかやっぱり襲ってきたじゃん ずっと監禁して正解だった」


「そ・れ・は!」

とクロクを思いっきり揺さぶって

「君が監禁するからでしょーーーーー!!!」

と叫ぶ


「そんなことする気無かったのに、君を痛めつける気無かったのに君がこんなことするから!」


「わかった、わかったから謝るからやめて、首が折れる!」

そう言われてようやく揺さぶるのを止める


「ホントに、きつかったんだからね・・・・・」

とため息を付いてから

「それで、君は何者なの?」


「Iはウサギのクロクだよ」


「いや、そうゆうのじゃ無くて・・・・」


「正確には『鏡兎(うつしうさぎ)』のクロク」

自分の首を確かめるようにしてクロクは言う


「もっと正確に言えばアリスの生みの親、いや写し親かな?」


「写し、親・・・・・・?」

聞いた事のない単語である


「アリスを生み出した、リアスからアリスを連れて来た本人、いや本兎」


「いやそうゆう細かいのいいから・・・・・」

そう言いながら成る程と納得する


「つまり、何故()()()()()()()()()()()()()()()が叶っているのかと疑問に思ってたけど、そうゆう理由?」

クロクからある程度アリスの正体を聞いてから疑問に思ってた事だ

何でリアスからアリスが生まれたのか、正確にはどうゆう経緯でアリスが生まれたのか


「そ、Iは鏡を行き来出来るからね たまたまあっちの世界の鏡を散歩してたらたまたま見たんだ

鏡の前で何か唱えてる女の子を」

少し悲しそうにクロクは言う


「自分を無理やり慰めて、無理やり丸めくるめている女の子を 最初見た時Iはすごい悲しい気持ちになったんだよ」


「それで、それを僕たちに解決して欲しくてアリスを映したと」


コクリと頷くクロク


「リアスを追って鏡の中を移動してたらリアスが行く学校で君たち、反王とグリニッジの姿を見たから思い付いたんだ

君たちならどうにかしてくれるんじゃ無いかって


だからIはリアスを写した 正確には鏡に願いを移した、かな そしたら鏡の中のリアスはその願い通りになった

願い通り、嘘偽りの無い騙しの女に そこに一つ、リアスを救いたいという気持ちを混ぜてね」


「・・・・・・そう」

何ともまぁ回りくどい話しである

回りくどくリアスを助けようとして頼んだリアスもまた回りくどい方法を取っていたのだから


「で、君は結局何者なの?

そんな事出来るとか、てかあっちとこっちの世界の行き来ってそんなに簡単に出来る物なの?」


「普通は出来ないね」

と肩を竦めるように言ってから

「Iはシルエットだよ」


「は?」


「正確には元シルエット」

少し目を細めて言う


「元々あの世界、アヴァロンエデンはキミの世界、ディストピアの写しみたいなところだからね

悪人が善人になるように、こっちの世界にもシルエットが食うだけの怪物から喋る怪物になったりするのさ」

どの道怪物だけどね とクロク


「それより、ディストピア?」


「うん、反理想郷(ディストピア)シルエットの間ではそう呼んでた

理想の影(シルエット)とは違う、怪物(シェイド)とも違う、人間(モンスター)が住む世界だって」


「モンス・・・・・!」

モンス、ター・・・・?


「うん、影よりも闇が好きなモンスター シルエットの間では最悪の吸血鬼(じん)天桜爛漫(せつな)よりも恐い怪物だってよく言ってた」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」

僕が何も言えないでいると、

「でも、本当にそうなのかな、って今は思う」

いや、 とクロク

「正確には一部、もしくは数多くの人間がそうなんだなって Iらみたいに、住民(シェイド)脅威(シルエット)みたいに」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


「大半は恐ろしいいんだね、人間って」


「・・・・・・・・そうだね」

でも・・・・ とクロクの頭を撫でて

「一部は優しいんだよ クロクみたいに」


「・・・・・ありがと」


少しクロクに共感を覚えながら、僕はクロクを抱いて仁の屋敷へ向かうのだった



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