リアスの目に映るアリス 27ページ目
今回の登場人物
時杯 優鬼 (ときつき ゆうき) 二つ名 シフト・グリニッジ
冷鵺の後輩 通称ユウキ
先輩の冷鵺にもため口
三鏡 (みかがみ)・グレモリーゼ・リアス 通称リアス
転校して来た金髪少女
人前では元気そうな少女 人前ではない時はちょっと不思議な少女
亡神 冷鵺 (なくしがみ れいや) inレイ
本来は表に出るのはロストの方だが今は不在の為レイが出ている
ロストと違い性格は妙に掴めず自分勝手な節がある
「やぁ、よく来てくれたよ リアス君?」
ガラっ、と教室のドアを開ければそこには背もたれを前にして座っているレイヤ君と柱を背もたれにして少し居心地の悪そうにして立っているユウキ君
わざわざ夕日が映える時間帯にまた来たことも無い空き教室に呼ばれた私
「・・・・わざわざこんな下校時刻ギリギリの時間に呼び出してどうしたの?」
「あれ? 夕日がバックに女の子を呼び出しとか結構ロマンチックだと思ったんだけどお気に召さなかったかな?」
レイヤ君は窓の方を見る
「中々ちょうど良い時間だね」
私も窓の方を見てみるとそこには夕日と山と建物と、窓に映り込む教室と私とレイヤ君
赤く染めあがったもう一つの教室が窓には映る
・・・Iは大丈夫
「・・・・それで、何の用かな?」
鏡に映り込む私を見て、心の中でひっそりとおまじないを呟いてそう尋ねる
「警戒しすぎじゃない?」
「そりゃこんな時間帯に呼ばれたら誰もが警戒するでしょ」
「ガード固いね」とでも言いたそうにわざとらしく肩を竦めるレイヤ君
一体何の用なんだろう 私は心の中で警戒しながら考える
「順当に考えて・・・・、この後レイヤ君とユウキ君とで私に乱暴するのかな?」
「エロ同人みたいに?」
わざとらしく笑うレイヤ君にそれをとがめる視線を送るユウキ君
なお、ここまで一切ユウキ君は喋らない
正直このユウキ君の態度が一番怖い
「と言うかユウキ君は今日はやけに喋らないね けっこうお喋りな気もしたんだけど」
「ん? まぁ、な・・・・」
やっと喋り方を思いだしたようなぎこちなさ
「まーまー、そんなユウキ君はほっといてさ、もっとオレとお話しようよ」
「・・・・・ホント君は変わりものだね」
何というか、むしろ関心してしまうような態度のレイヤ君
「最初会った時は凄い嫌そうで、かと思えば次の日はやけに馴れ馴れしくて、そして仕舞いにはこんなにも怪しそうで」
「はは」
苦笑いのようにレイヤ君は笑って
「それはお互い様でしょ、アリス君」
すぐさま違う笑みを出してレイヤ君は言った
「君だって初めの時から馴れ馴れしかったじゃん」
「ま、まぁそうだけどさ・・・・」
少し、ゾクリとした
何だろう、今の笑み、凄く怖かった いつもとは全く違った笑み
「そ、それよりも何か用なの、こんなところに連れだして」
とにかく、早く切り上げないと 早くここから逃げないと大変な事になりそうな気がする
「いえ、単純に君とお喋りしたかっただけです」
何でもないように笑ってレイヤ君は言う
「単純な君との親睦を深めたいだけのお喋りです」
「わざわざこんな時間に? こんないきなり好きですと告白しそうな夕日のシチュエーションに?」
「ええ、良いでしょそのシチュエーション」
事実・・・ とレイヤ君は少しニヤリとして言う
「事実、告白したくて呼び出したんですから」
「・・・・・・・・・・・」
そう言われた途端、何か妙な感じになった 何と言うか、肩の荷が降りたと言うか、呆れたと言うか・・・
謎の緊張感はもしかしてこれが原因?
そう思うとレイヤ君の異様な感じも告白するためのぎこちない気寄せと、ユウキ君の複雑そうな表情も何で付き合わされてるんだと思えば納得できる
なんだそんな事か あと断ろ 流石に会ったばかりでそんなのは無いかなぁ
今後関係が何かイマイチになりそうだけど、ま、また転校するだろうし問題ないでしょ
全ては私が美しいのが悪いからね こうゆうのも仕方が無いか
「それで、レイヤ君はどうやって私を口説き落としてくれるのかな?」
いつもの調子に戻り言う
その言葉にレイヤ君はニヤリと笑う
レイヤ君は椅子から立ち上がり歩きながら私に近付く
何か変な事されないように警戒し、それでも笑みは崩さずにレイヤ君を見つめる
「口説き落とす、とは違いますね」
ポケットに手を入れながら苦笑いのような笑みを浮かべて、
「正確には————————」
「っっ!!!!」
ガタン!!!
「削ぎ落す、ですかねぇ」
夕日に反射してキラリと光るナイフ
「告白するぜ オレ、実は君を見た時から切り刻んでみたいって思ってたんだ」
ニコリと笑ってレイヤ君は言う
「・・・・・・・・・」
壁に背を付けられ、更に喉ぼとにナイフの先を突き付けられたまま絶句する
余りの事に何も考えられず頭が真っ白になる
「うーん、やっぱりいいねその表情 中々映えるよ」
そのレイヤの言葉にやっとハッとなり、
「ど、どゆうこと、レイヤ・・・君」
何とかして声を振り絞って言う
「どうゆう事と言われても見ての通りだよ なぁ、ユウキ」
呼ばれたユウキ君をすがるような目で見つめるとユウキ君はため息を付いて、
「ま、運が悪かったな」
と言う
「リアスが言ってたみたいにお前が世界一の美女なのが悪かったな お陰でその殺人鬼に目を向けられた訳だ」
現に、ユウキ君はIを見放すと言っている事に数秒かかって気付き、
「うそ・・・・でしょ・・・・・」
かすれた声でそう絞り出す
「残念ホントです♪」
Iの顔を嫌な目つきで見つめてレイヤは言う
「あ、ちなみに言うけど叫んでも無駄ですから ここ職員室とけっこう離れてますし案外防音良いですからね」
「いや・・・・・離して・・・・っ!」
懸命に抜け出そうとするが割と線が細いレイヤ君の何処にそんな力があるのか、はたまた性別差か全く抜け出せなかった
「ふふ、中々良い顔だよ? 試しに窓を見て見なよ」
無理やり顔を動かされ、鏡のような窓に見えたのは恐怖に染まった自分の顔と未来を暗喩するかのような真っ赤に燃える夕日
「いや・・・ ユ、ユウキ君、助けて・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
その言葉に目を逸らすユウキ君
「あー、良いですね、これはユウキを連れて来た甲斐がありますよ」
「こっちは迷惑なんだけど・・・・」
いや・・・いや・・・・・
「ま、会話もそこそに、まずは一刀、行きますか♪」
やめて、やめて・・・・・
もう声すらも出ない
首筋にナイフの冷たさが走る
死んじゃうの、I、死んじゃうの・・・・?
「ええ、死んじゃいます」
「っっっっ!!!!!!」
Iの心を読んだように言う
いや、もしかするとレイヤに殺された人はこう思っていたからこそレイヤ君は知っていたのかもしれない
Iがそう思う事を
「さ、その世界一の顔を存分に発揮して絶望した表情で死んでください♪」
いや・・・・・・・・・・
レイヤはニコリと笑い、
いや・・・・・・・・・・・・・・・
そしてナイフを・・・・・・・・・・・・・・
「いや――――――――――――――!!!!!!」
「・・・・・・全く、良い声で叫ぶね、アリス」
シュ と、ナイフを
「これで嫌がらせのやり返しは出来たかな?」
鏡に映っているIに向けて、苦笑いで言う
「・・・・・・・・・え?」
恐怖でIは可笑しくなったのかな・・・・・・・?
今、確かに・・・・・・・・
『・・・・・・・・・・・そうゆう冗談はやめて? それ昨日今日のアレで割とトラウマになってるのよ?』
引きつった笑みをして鏡に映っているIが震え声で言い、レイヤの手をすり抜けてペタリとその場に座り込む
「えと、ゴメンね、リアス君」
申し訳なさそうな顔でIから手を離すレイヤ君
「・・・・・・・・・」
訳が分からず、Iもペタリとその場に座り込むのであった
未夜)さてと、やっと君の正体に近付いたね
アリス)アレ本当にトラウマになったわ・・・・・・・
未夜)あ、今気づいたんだけどこれ予約投稿で時間を一律にすれば見られやすかったりするかな?
アリス)今それどうでもいいでしょ!!




