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日記のような物語(ダイアリーテイル)  作者: ミハヤ
「リアスの国のアリス』
60/129

偶然はほぼ必然と同じだろう 5ページ目

ま、そんな朝っぱらから変な会話はさておき


「しかし、死んだ場所に花を添える、ね」


「何だよ、何か悪いか」


ユウキと一緒に朝早く出た理由、それはユウキの墓参りに同行していたからだった


目の前で車で轢かれて死んだ死んだ少女の為に何週間に一度はその場所に花を添えているらしかった


「いや、別に悪いとは言わないよ ただま、僕から言わせれば死んだ人にそこまでこだわる必要は無いと思うんだけどね」


「金を使いたく無いとかじゃなくて?」


「もちろんそれもある」


「おい」


一緒にお墓・・・・いやよく考えたらお墓は無いな 供養に行くのならユウキと同じように花を持って言っても良かったのだが、僕は持ってきていなかった


「でも、事実そうだと思うよ? 死んだ人の為に生きている僕らの物を削るってのはどうかと思うんだよね・・・・

あ、誤解される前に言うと別にお墓を立てるなって意味じゃないよ 僕が言いたいのは頻度の問題なんだよ


お盆だから、とか、ちょうど死んだ日だからとかなら分かるんだけど、流石に何週間に一回はやりすぎだと思うよ」


「そんな事言われてもなぁ・・・・・」


と、ユウキは少し上の空気味に言う


「そこのところの折り合いはどうしても付けられねぇんだよ どうしても忘れられなくってさ、どうしても何かしないといけないと思って、でも俺に出来る事はこれくらいしか・・・・・」


「十分してるじゃん」


それで十分だと思うのだが


「なぁユウキ、神さまが何で願いを叶えるかって知ってるか?」


「あ? いきなりなんだよ・・・・ まぁ、そうだな・・・祈られてるから、とか?」


「んー、ま、正解っちゃ正解なんだが、正確には神さまは居るって思わせるためだと僕は思うよ」


そう言うと首をかしげるユウキ


「つまりさ、神さまの存在定義って神さまを誰かが覚えているか、もしくは知っているかじゃんか ある種お笑い芸人みたいな物だよ

テレビに出てる時だけ、崇められている時だけ認識されて、テレビに出なくなると、見向きもされなくなると忘れ去られて居なくなる


つまりはずっとブレイクされたいから人間の願いを叶えるって事だよ」


「神さまを芸人扱いとかなんと罰当たりな・・・・・」


「でも、そんなんじゃない? どんな願いを叶えるって娯楽を差し出して人気を得た神社の神だったり、ヒキコモる事で逆に有名になった天照大神とか、ポセイドンとメデューサのスキャンダルに激怒したアテナとか・・・・・ 


・・・・何か神さまってテレビに出てる人たいだね!」


「お前の中の神さまに偏見がありすぎやしないか? まぁ、言われて見れば確かにそうだな 別に目の前にいる訳じゃ無いのに人に崇めて貰える、人気があると言われれば何となく同じに聞こえなくもない、か?」


どうやらユウキはそれほど納得していないらしい まぁ、これも信仰しているものの違いと言うことかな?


「話を戻すと要は覚えとくだけでいいって事だよ どうせ故人に何かしてあげたところで、引退した芸人の唯一一人のファンが何かをしてあげたところで何かが変わる事は無いんだ


出来ることは変わらず覚えてあげる事だけで、後は全部ただの行き過ぎた自己満足って事、だから無理に背負い込もうとするなよ」


「・・・・・・最後の一文だけで良く無いか?」


うん、我ながら無駄にくだりが長かったと思う


「だがま、そうだな・・・・ その子の死はもう少し気楽に考えて見るよ」


「・・・・気、楽・・・・・? それはそれで何か酷くないか? もう少し言葉選ぼうぜ?」


「んー? じゃあ、安易?」


「それはもっとダメ」


そんな会話をしてる内に少女が死んだT字路に着く


「んじゃま、しっかり手を合わせて早く学校に——————————」


「ん?どうしたユウキ?」


ユウキが何かを見つめていたので僕もその後を追って見ると、


「・・・・・花?」


そこにはカーブミラーの下に花が添えられていた 前にユウキが添えて枯れている花と、もう一つ新しい花が


「・・・・・・お前か?」


ユウキが僕にそう尋ねるが、残念ながら僕は首を横に振る事しかできない


「さっき花は添えないって言ったばかりだろ そうなると、死んだ少女のご家族か?」


それなら十分にあり得るが、


「いや、違うだろ」


今度はユウキが首を横に振る


「あの子が死んでからずっとここに通っているが一度もここに花が添えられている事は無かった」


「・・・・なら、ひき殺した人?」


「現在今も刑務所の中だ あ、言って無かったがそいつは飲酒のひき逃げで、確か飲酒のひき逃げ死亡事故は懲役十年くらいはあったはずだからまだ出てないはずだ」


「となるとやっぱり家族だろ と、言いたいが、確かに唐突に花が添えられるってのも変な話しだな・・・

その死んだ子今日が誕生日とか、知り合いが久しぶりに来たとか、そんな感じなんじゃ無いのか?」


「んー、まぁ、それしか考えられないよなぁ まさか見ず知らずの人が此処に花が置かれていたから自分も置いたって事は流石に無いよな・・・・・・・」


二人で考えるが答えは出ない と言うより出るはずも無いだろう


「ま、今は花を置いて学校に行こうぜ じきに分かるかも知れないし」


「そうだな」


そう言ってユウキは花を添えて手を合わせる


僕はそうゆう宗教的な習慣は無いので特に手は合わせず、取り敢えずカーブミラーを眺めていた


このカーブミラーはここでの事故を受けて設置された物らしい 家族の人が要請でもしたんかな・・・・・


「・・・・よし、行こうぜ、冷鵺」


「そうだな」


供養も済んで僕とユウキは学校へ向かう


その場を立ち去る前にふともう一度カーブミラーを見る 


ホント、誰が花をそえたんだろうな・・・・・・


そんな事を思いながらその場を立ち去った

評価とブックマークをよろしく頼むわね  ・・・・ところで未夜さ、


ん?何?


アナタネタバレを嫌ってる割には前のあとがきでサラッと展開ばらしたわよね?


・・・・・・・・・あ


それ、どうするのよ?


・・・・・・・・・・・・ま、いっか 言ってしまったものはしゃーないし、そこまで進めれば問題無し


妙に適当ね・・・・・・・・

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