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日記のような物語(ダイアリーテイル)  作者: ミハヤ
「シフト・グリニッジ」
54/129

グリニッジ標準時間 PM 24:00

「さて、どうだったかな今回のは!」


パタンと大きな本を閉じて未夜は言う 途中飽きるという難事件があったが話し通せたのが嬉しいのかとても満足そうな顔をしていた


「君の評価を今すぐにでも聞きたいんだけど、まずは自己評価からだね、自己分析は大事 それで、ワタシ的に今回の仕上がりは・・・・・・」


うんうん、と何かを考えるように頷き、そして言う


「何か、特に進展無かったね・・・・・・・」


言われて見れば、まぁ、そうである 今回は新キャラ、時杯 優鬼(ときつき ゆうき)が出たというだけで特に何も起こらなかった気がする


精々あっても次の回への布石っぽい何かだけ 重要な事が分かった訳でも無く、何かが変わった訳でも無く、ましてや死人が出た訳でも無いし、更には最終に絶望的な展開があった訳でも無い


もはやオチが無いとまで言えるかも知れない


「ま、このお話は日常(ダイアリー)がテーマだからね まさか行く先々で事件に会う少年探偵じゃあるまいし日々日頃からネタに会うほどの事とか普通起こらないし、まこれはこれで正解だったかな」


うんうん、と、今後は自分を無理やり納得させるように頷く未夜


「ところで今回のテーマの『時間』、正確には『時間のズレ』で思ったんだけどさ、よく考えると時間って日常的にズレてるよね」


いや、それはおかしいだろう 日常的にズレていたら電車のダイヤとか色々おかしくなるだろう


「なら、時差はどうなの? あれある意味日常的にズレてる物だよね 日本とアメリカの時間ってズレてるじゃん」


・・・・・それは、屁理屈なのでは? それはズレていて当然だろう 


「何で? 何でズレているのが当然なんだろ・・・・?  ちゃんと基準あるよね? あるのに何でズレているんだ? 

あ、基準は太陽だから、いやだったから? まとにかく太陽が見えるか見えないかで決めていたからどうしてもズレるのかな?

それだと太陽が沈まない国イギリス帝国だった時代だと時間ってどうなってたのかな・・・・・・?」


・・・・・えーと、未夜さん?


「てか基準があるんだから、言語と違ってこれを基準にしようって決めたのに時間にズレが出るっておかしくない? 

あ、自転に関係するんだっけ、地球の自転に

いや、それとこれとは何か違くない? あれ・・・・・ あれ・・・・・・?」


とうとう頭から煙を出し出す未夜 グルグル頭の回りすぎでショートしそうな勢いだ


「え、えーと・・・・・・・   あーもう! とりあえず先生に聞く! 『時差で時間がズレている理由』 っと・・・・・」


遂に最先端の技術に頼りだす未夜


「えーと、 要は昼夜に差が出るから体感的に感じている時間と実際の時間と異なる為に生じる、つまり仕事中にもう提示だと自分では思って時計を見たらまだ二時間はあるって感じなのかな・・・・?


えーと、それで、ワタシなりに解釈すると、思ってた時間と違うから生じるって事? 


あ、他には時差は経緯の違いから生じるって書いてあるね あー、経緯が違うと自分の思ってる太陽の位置と実際の太陽の位置がのか


成る程! そうゆう事ね!!」


良く分からないが未夜は分かったようだ 未夜は得意げに人差し指を立てて言う


「要するに時差って錯覚なんだね!」


いやよく分かっていなかった


「ま、どのみち生きていくだけなら昼と夜が分かれば生きて行けるし、てか世の中には昼夜なんか気にせず生きている人もいるし、時間がズレてても大した問題では無いか


・・・・あ、嘘です 残業したくないですはい 時間がズレても問題ないなら仕事の終了時間がズレてても問題ない何て言わないでくださいはい」


とにかく現代社会において時間は重要という事だ


「でも確かによく考えると時間は長いと感じるときや短いと感じる時もあるし、ある種時間も感情の一種なのかもね 

感化されて情が移る、周りが重要視するから、自分も重要視してしまう」


この話はお終いにしようか と疲れたように言う未夜 

こんな変則的な会話をしていればそりゃ疲れるだろう もはやこれは小説では無いのでは・・・・・?


「いやいや、最近は普通なやつよりも変則的なやつが売れるからね ワンちゃんそこが良いと言うファンが出るかもよ?」


「むしろそこがダメだと言う人の方が多そうだとアタシは思うわよ?」


・・・・・・・・・・・ん? 誰?


「あ! 君はまだ出ちゃダメだから! また次回だから!」


え、誰? それ誰?


「と、とにかく今回のお話はこれまで!


黒い猫が歩き去り、新たな章を告げる黒いうさぎが舞台に上がった テイルはこれにて幕を下ろす!

それじゃあね! バイバイ!!」


・・・・・ん? 黒いウサギ? 前はしろいねずみだった気がするけど・・・・


「あ、ついでにそれも読んどいて! ほら、さがってさがって・・・・・・」


いつの間にか落ちている紙を指してから慌ただしく未夜は消える


・・・・今の、誰だったんだ? 少なくとも今のところ一人称が『アタシ』と言う人は出てきてないはずなのだが


とりあえず紙を拾い上げて読む そこにはこう書いてあった





「・・・・・ところでさロスト」


「ん? 何、王さま?」


「さっきユウキ君と別れた時に何か変な人と会ったんだよ」


「・・・・変な人?」


「うん、実はさ・・・・・・・」



『キャー、助けて襲われてるー』


『・・・・・・・・・』


『そこの王さまっぽい人たすけてー』


『いや、棒読みで言われても・・・・・』


楽しそうに襲われてる謎の人

うん、確かに襲われてる、()()()()()に 何の変哲も無い、強いて言うなら服を着せられてるただのウサギに


ちなみにこのウサギはただ毛が黒いだけで決してシルエットの類では無いのだろう


『釣れないわねアナタ』


言葉とは裏腹にむしろ嬉しそうにいう謎の人


『・・・そのうさぎは?』


『気になる? 気になるでしょ』


謎の人は黒いウサギを撫でながら言う


『それはそうよね、何せ何回かは見てるものね』


『え?』


何度も見た やはり、そうなのか 


『もしかしてそのウサギ、』


『ところでここで話し込んでいるヒマはアナタに無いわよ?』


と木がお生い茂ってる場所、ユウキ君が向かった場所を指差す


『あっちの男の子の方はタイヘンな事になってるわよ?」


『え!?』


思わず指差した方向を見やる


『フフ、素直な子 そうゆう子は結構好きよ?』


そう言って少しあざけるように笑う


『・・・・騙した?』


『いいえ? 危ないのは本当だから言ってあげて、王さま君』


『・・・・・・・』


色々聞きたいことはあるが、今は置いておこう 別段何かしそうな不陰気は無いし、とりあえずこの人の言葉を信じて行って見よう


『一応教えてくれてありがとうって言っておくよ』


『どういたしましてと言ってあげる』


そしてオレはその場を後に


『あ、もう一つだけ教えてあげる』


と謎の人はオレをせき止めて言う


『アタシの名前、あの子が困るように特別にアナタに教えてあげる』


謎の人はささやくように言った


『アタシの名前は————————————』



その先は黒い線で消されていて、端の方に『ネタバレ止めろ!』と書かれていた


・・・・やけにネタバレを嫌うね、未夜ちゃん




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