ところで本当は今何時? 一刻
さて、お昼だ いつものように僕は教室で一人弁当
寂しくない、と言えば嘘になるがその分気楽でいい 誰とも話さないから箸を止められずに弁当を食べることが出来るから
それに弁当を食べている間に本を読むことも出来る 一度クラスの子に「器用だな」って言われたけど別に大したことは無いと思うのだが・・・・・
ま、とにかく毎朝早くに起きて弁当を作ってくれている母さんに感謝を一応込めて
「いただきま「レイー! 一緒に食べようぜ!」だからレイと呼ぶな! その呼び名クラス流行ったら怒るからな!」
珍しく僕が声を上げたからだろうか、いや声を上げたからだ、決してお昼に誘われたからとかではないはずだ! ・・・ま、まぁとにかくクラスの視線が集まって来たので逃げるようにして教室を出る
取り敢えず声をかけてきたユウキは無視して屋上へ上がる ユウキも何も言わずに付いてくる
そして屋上に出て、ユウキが扉を閉めたのを確認して、
「お前マジでいい加減にしろよ!」
「あ、その言い方少しロストが混じってる?」
ただ呑気に笑うユウキにもはやため息しか出てこない
「勘弁してくれよ・・・・ お前がバスターし出してから何で振り回されてんだよ僕・・・・・・」
ユウキがあのドラゴン、正式名称はシャドウヒドラだったが、そいつを倒してからというもの、毎日無理やりアエンに連れて行かれるようになった
と言っても僕は退治、ゲーム、退治の繰り返して毎日シルエットをバスターしてる訳では無いが家にいたい時でも連れて行かれるので困っている
おまけに最近テンションが高いし
「んで、今日は何処の見張りをする?」
ユウキは弁当を開けながら言う
もう何か言うだけ無駄か・・・・・ 半ば諦め気味に僕も弁当を開ける
「そうだな・・・・・・」
卵焼きを頬張りながら僕は考える
最近のユウキは何処か楽しそう、と言うより何処か酔っている不陰気がある
と言うより事実人助けに酔っているのだろう
ユウキは意外と強く、一人でもそれほど強くないシルエットなら倒せていた
それはゲーム脳のお陰か、はたまた人助けに酔いしれて恐怖が全く無い為か・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・」
もしかしたら、そろそろかもな・・・・・・・
「ん?どうしたレイ・・・・・・夜」
「何でも」
僕の睨みつける攻撃により言葉を詰まらせたユウキ
「ま、今日は少し町はずれの所に行って見ようか 昨日は仁とゲームをしてたから今日は付いて行くよ」
「お、サンキュ」
ユウキと作戦会議をしてる中唐突に入り口の扉が開き、
「あ! 本当にセンパイとユウキが弁当食べてる」
そこから少し背が低めの少女、シバちゃんが現れる
「・・・・・・・今日は背後に注意しろよ」
「お、おう・・・・・」
小声でユウキそう言う
「てか何でそんな事が噂になってるんだよ・・・・・」
「何かユウキがセンパイを誘ってたって友達が言ってたから何か気になっただけですので別に噂にはなってませんよ
・・・・隣、いいですか?」
「ああ と言う訳だ、ユウキ、地べたで食べろ」
「ひでぇな・・・・・」
「今日の見回りの難易度が上がるのとどっちが良い?」
「地べたで食べさせていただきます!」
ベンチからどけるユウキと入れ替わりでシバちゃんがベンチに座る
そしてユウキが地べたに座るのと同時にシバちゃんは口を開く
「最近、二人ともやけに仲が良く無いですか?」
「一方的に仲がいいだけだがな」
「そうか? 俺は大親友だと思ってるけど」
「でもよく一緒に行動してるの王さまだからな?」
基本的にシルエットバスターの時はユウキと王さま、レイで行動してることが多いから僕よりも王さまの方が仲が良さそうに僕は見えるのだが
「あー、そうか レイと見た目全く同じだから間違えちゃったかな」
「・・・・・・・・・・・・・・」
しれっと僕、ロストとは大して仲が良くないと認めたぞこいつ
まぁ別にいいけど 別にいいけど!!
「・・・・冷ってセンパイの事じゃ無いの? それと王さまって誰なんです?」
「気にするな」
そうだった、シバちゃんが居るのだから発言には注意しとかないと
「そういえば最近ユウキ丸くなったよね」
「そうか?」
「うん、私をいじめないし」
「別に虐めてる訳じゃねぇよ」
いやシバちゃんをドついてた理由ってただの八つ当たりだったろ それ虐めだと思うのだが
「ま、最近俺は機嫌が良いからな」
得意げにユウキは言う
「・・・・・・・・・はぁ」
「おい、何だよそのため息」
「・・・・・・・・別に」
キャベツロールを口にしながら思う やはり人助けによる酔いしれか・・・・・・
「気を付けろよユウキ」
「ん?」
一旦箸を置いてユウキに言う
「そうゆう傲慢は簡単に砕かれやすい 天狗になるのも大概にしろよ」
「別にいいじゃんそれくらい」
「・・・・・はぁ」
気乗りはしないが、やはり仁が言ったようにやるしかないか・・・・
「結局仁の思いのままか・・・・・」
「ん? 仁がどうしたんだ?」
「・・・・・仁って誰ですセンパイ?」
・・・・・最後までシバちゃん置いてぼりだな
このままずっと一章ごとに少しだけ出るキャラになってしまうのだろうか




