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日記のような物語(ダイアリーテイル)  作者: ミハヤ
「シフト・グリニッジ」
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実戦闘ノ時間 其ノ三


「あれ、もう試したんですか? 面白く無いですね」


町の者たちからやっと解放された後、館に来てくれとの仁の言葉を思い出しまたあのゲーム部屋に入るなりそう言われた


て言うか何でハンドガンを使ったことを知ってんだ? あの場に仁がいたのか?


「そりゃ腰に挿してりゃ分かりますよ もう既に我が物顔で危険物持ってりゃ分かりますよ」


「それもそうか」


「しっかし、もうそれ使いこなしたみたいですね予想外ですよ 折角ボクが相手になろうと思っていたのに」


残念そうに言う仁


「・・・いや、絶対しないからな」


俺は今日始めに見た仁の姿を思い出して言う


「しかしもう実戦闘終わっちゃいましたよ早いですよ区切りとして早すぎませんか?」


「いや何の話だよ」


遂に仁まで謎の会話をし出したぞ


「しかもどうせ戦闘の描写もほとんど無かったんでしょ? せめてもう少しは緊迫したように表現しろって思いませんか、シザース?」


「そんなことを我に聞くな」


「うぉ!?」


いつの間にか後ろに茶色のコートを着た少年が立っていた


「それで、我の出番はもういいか」


全く表情は動かさず淡々と少年は言う


「ええ、今回は多分これだけです せめて一回は出さないといけないと思いましてね お疲れ様シザース」


「まったく疲れて無いのだがな」


そう言って早々と立ち去る少年


「な、何だったんだあいつ・・・・・」


「ディスティニードール・シザース、叛軍人形(レギオンドールズ)の指揮官的な存在の人形だよ」


「あ、あいつがあの人形を操ってるのか?」


「操ってると言うよりは指揮権があると言ったような感じですけどね」


「それよりもさ、シザースって一人称俺じゃ無かったっけ? キャラ変えしたの?」


「あ、ええさせたんです ユウキ君の登場で一人称が被ってしまったので」


「それ、重要か?」


別に一人称くらい被ったところで気にする必要は無いと思うんだが・・・・


「重要です大重要です ただでさえキャラが一か所に集まってるんです これが漫画なら問題無しですが活字だと誰が誰だが分からないですからね 責めて分かりやすいように一人称くらいは被らないようにしないと」


「・・・・いや、これ口頭だよな、別に字を使ってないよな?」


「細かい所は気にしない ま、何はともあれお疲れ様です」


妙に誤魔化すように言ってる気もするが、まぁ良いだろう


「てか、仁は俺に銃が合うって判ってたのか?」


「んー、まぁ大体そうですね その能力の有効活用方法を考えたら銃弾を移動させると強そうかなって


あ、そうだ、ミユさんは何て言ってました?」


「利子付けて払えだって」


「はは、流石ミユさんお金の事になるといつも挑戦的ですね ま、きちんとした物を作ってくれているので支払いが多少上がっても問題無いですけど」


「・・・・そんなにお金持ってんのかお前」


仁は返答としてニコリと笑うだけだった


・・・・・・怪しい物売って金儲けてないよな?


「ま、とにかく三人とも今日はお疲れ様です シルエットバスターは毎日とは言いませんので空いた時間にしてください 


あ、その時はちゃんとこっちに顔を出してくださいね」


「おう! 分かったぜ!」


町の者たちにあんなに頼りにされたんだ、時間がある日は必ずここへ来るようにしよう


「あ、ちょっと銃を貸してくれますか?」


「ん? あぁ」


俺は仁にハンドガンを渡す


「よっ・・・・と」


仁がハンドガンに何かをする 何をしたかと聞かれてもハンドガンが少し光っただけで何をしたかは分からない


「はい 銃をあっちの世界で持ち歩くのは危険ですからね 戻った時にはカードになるようにしましたから」


「・・・・・・仁って本当に何者なの?」


そのロストの問いに、仁はただニコリと笑うだけだった







んでその次の日、ぶっちゃけ僕は家に居たかったのだがユウキに無理やり連れて来られて仁の館へと至る


「何で僕まで・・・・・」


「まぁまぁいいじゃない」


ユウキの後ろ姿を見ながら言う愚痴に王さまが答える


「それともそんなにオレと会うのが嫌か?」


「いやそうじゃなくてただ単にまだ昨日の疲れが抜けて無いの・・・・・・」


意外とあの影竜との空中戦闘が辛くてまだ体がだるい 今後から長時間飛行は控えておこう


「来たぞ仁!」


勢いよく扉を開けるユウキ


「あ、来ましたか」


今回はベットに寝ころんでスマホゲーをしている仁


「んじゃ、今回はちょっと刹那と一緒に行動してくれますか?」


主語が省かれてるがシルエットバスターに行けという事だろう


「刹那とか・・・ あいつ戦えるのか?」


「うん戦えるよ オレやユウキよりも」


「マジか!」


はぁ、また戦闘か・・・・・ あ、でも刹那がいるなら多少楽出来るかな? 僕ほとんど刹那の戦闘見たこと無いけど


などと考えていると、


「あ、ロストはちょっと残ってて下さい」


「・・・・・それはゲーム相手をしろって事?」


「いえ別件です」


「えー・・・・・・・・・」


僕だけ別行動とかいやだー・・・・


「ま、別件が終わったら二人でゲームでもしましょう それでは二人とも、刹那をよろしくお願いしますね」


「おう、言ってくる!」


「ロストも頑張ってねー」


そう言って二人は部屋を出る そしてパタンと扉が閉められたのと同時に僕はため息を付く


「それで、別件って何?」


きっとろくでもない事に決まってる


「それはですね・・・・・」




そして、聞かされたことは本当にろくでもない事で、


「断る」


と即答で返した


「何でそんなことしなきゃいけないのさ」


そうゆうのヤダ やりたくない 脅す事したくない


「でも、やった方が良くありません? ここは一つ友達の為を思って」


「でもやりたくないの! 僕の能力を悪用に使わせないで!」


「そうですか・・・・・」


仕方なさそうに言う仁 

確かにいう事は正しいし、やった方がいいのも確実だろう だがそんな気が引ける事はしたくないのだ


「まぁ、いいです やらない事もまた大事ですから ま、その代わり・・・・」


ドサ と僕の目の前に少し大きめの袋を投げつける


「これをミユさんのところへ届けてくれませんか?」


「何これ?」


僕は袋を開けてみると、


「わ! すごい! 何これ金貨!?」


袋には沢山の金貨が入っていた


「ミユさんに支払う代金です」


「へ、へぇ・・・・」


うわぁすごい すごい光輝いているよ・・・・・ これ、売ったら日本円でいくら位になるのかな・・・・

・・・・・これだけあるなら一枚くらい盗ってもバレないかな・・・・・


「盗っても使えないし、質に売るとしても高校生だと保護者同伴では無いと売れないでしょう それ何処で手に入れたのって事になりますよ?」


「だ、誰が盗るか!」


誤魔化すように袋の紐を閉じようとする そこでふと気付いた 何故か袋の中に小さな小袋と封筒が在ることに


ん? これ何だ・・・・?


仁が目の前にいるのも忘れて取り敢えず小袋を開けてみる そこには金貨一枚と数枚の銀貨


「これ何で分けてるの?」


仁に聞いてみるといつの間にか仁はヘッドホンを耳に付けてゲームをしていた


「・・・・何なの?」


取り敢えず小袋をしまい今後は封筒を見る


今度は一体何なんだろう・・・・


封筒からは紙が出てきた それも十数枚


「・・・・・・・・・・・・・・・」


僕は紙を封筒に仕舞い、もう一度封筒の中身を取り出す 


うん、どう見ても十数枚の紙だ


「・・・・・・・・・あ、あの、仁さん・・・・・・?」


「♪~~~」


恐る恐る仁に聞くが、仁は聞こえているのかいないのか、ただ鼻歌を歌うだけだった


「・・・・・・・・・・・・・・」


僕は封筒と仁を何度も見返しそして、


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


僕は出来るだけ仁に見えないようにして懐に仕舞い、金袋を担いで部屋を出るのだった・・・・・・



・・・・・・・・ミユの事をバカに出来ないな・・・・・・・・・・・

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