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日記のような物語(ダイアリーテイル)  作者: ミハヤ
「シフト・グリニッジ」
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戦闘準備期刻 其ノ三


「・・・・・・・・で、何やってたの?」


仁が用意した切り株に座ってロストは言う


「何って、影退治ですけど?」


仁が暴れたその後、謎の生物を焼いた後に仁は我に返って、それとも元に戻って?まとにかくその場は収まった


てか辺り一面に炎が巻き上がっていたはずなのに何故か草一つ燃えていなかった どうなってんだ?


「いやさも当たり前のように言われても・・・・・」


と、此処まで言ったところでイキナリ、


「って、仁!!? 何で館から出てるの!!!?」


「これはもしや災禍の前触れか!?」


「あのさぁ!たから何でオレが家から出るだけでそこまで驚かれるだよ!!」


何故かいきなり驚くレイとロストにたまらず叫ぶ仁

この様子から見ると実は仁は極度のヒキコモリだったのだろうか そういえば仁の部屋はパソコンやらゲームやらが散乱してたし在り得るかも


「・・・・・ま、君らのお陰で今度から部屋から出ずに済みそうですが」


「「「お、おう・・・・・・・」」」


やっぱりヒキコモリじゃねぇか・・・・ 良い笑顔で言う仁に苦笑いの俺ら三人


「って、僕らのお陰ってどうゆうことなの? 僕らが戻った事で何かいい事でも起こったの?」


「ロスト君が戻ってくれたことはボクにとっては凄い良い事なのですが、まぁ、真面目に話すと君らが、つまりレイとロストが帰ってから悪い事が起るようになったんですよ」


「悪い事?」


オウム返しに聞き返すロスト


「うん、悪い事です その、何故かですね、二人が帰ってから町の近くに頻繁にシルエットが出ることになったんですよ」



君たちが帰った後、何故かシルエットが出没しない区域に出るようになったんです しかも大量に


お陰で町はいつも荒らされるような状態になってしまって しかも大量に出るから刹那やシザースだけでは手に負えなくて


しょうがないのでボクも出勤してシルエットを仕方がなく退治しているんです


ん?あぁ、言わなくてもいいですよ、ボクがそんなことをしても大丈夫かって聞きたいんですよね


結論から言いますと、大丈夫では無いです


このボクですからね 『最悪の吸血鬼』と恐れられるこのボクが炎大全開でシルエットをせん滅してるとやはり事案が発生するんですよね


町の人々の恐怖対象はシルエットよりもボクですから シルエット<ボク ですからね


町の者を助ける度に悲鳴が上がるんですよ? お陰でマジでストレスたまりまくりましたよ・・・・・


でも、君たちが来てくれたお陰でシルエット退治・・・・カッコよくシルエットハントにしますか それで君たちがハントしてるれればボクが出ずに済む上に町の治安も守れて一石二鳥って事です



「・・・・と言う訳で、やってくれませんか? シルエットハントを」


「おぉ・・・何かそれカッケェな!!!!」


正に異世界から来た世界を守るヒーローって訳か!


「もちろんやる「ダメ」・・・・・・あ?」


「ダメ」


ロストはちらりと俺の方を見てから言う


「ユウキにそんなことはさせられない」


「おやおや、それは後輩思いなことで」


クスクスと笑う仁


「先輩はそう言ってますがユウキ君はどうですか?」


「俺はやりたいんだが」


「だ、そうですが?」


ロストは仁を睨みつけて、その後心配そうに俺を見つめる


「・・・・・・僕はお勧めしないよ? それに、多分必ず後悔するよ思うよ?」


「むしろ、俺はやらない方が後悔すると思うんだが」


脳裏にあの光景がよみがえる 一歩早ければ助けられたあの時 結局助けれなかったあの時

でも今は違う、違うはずだ


「確かにロストみたいに倒す事自体は出来ないかもしれなくて退治に関しては足手まといかも知れない でも俺には時間移動の能力があるんだ 


これを使えば助けられそうにないやつでも助ける事ぐらいはできるんだ」


俺はもう手が届いたものを離したくないから


「だから俺は助けになる事だったらやるぜ、ロスト」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


じっと俺の目を見つめるロスト しかしすぐに頭を抱えて何か考えたのちにため息一つ付き


「はぁ・・・・・ 多少の身の安全の保障はしてくれるよね?」


「ええ、それはもちろんです 流石に手ぶらで頼むほど鬼畜では無いですよ」


「・・・・・って事は・・・・・・」


もう一度ため息を付いてロストは


「何が在っても自己責任だからね」


「っ! おう!」


「さて、方針は決まりましてね」


そう言って何かの紙を取り出す仁


「取り敢えずこれを町にある『白錬屋(はくれんや)』へもって行って下さい それが支給品です」


「? 何だこれ? それにはくれんや?」


「行って見ればわかりますよ それでは、ボクはこれで 館で待ってますから出来るだけ早く帰ってきてくださいね」


そう言って早々に立ち去った仁


「なぁ、はくれんやって何だ?」


「知らない」


「うん、オレも知らない オレらが居ないときに出来たんじゃないか?」


どうやら二人も知らないらしい


「ま、行って見れば分かるか 町がどんなものかも気になるし んでロスト、町はどっちだ?」


「あっちの方を真っすぐだよ」


そう言って指差すロスト


「よし、行って見るか」


俺は歩き出し、後を追うようにロストとレイも歩き出す






「うーん・・・・・・・・・・」


「・・・・どうしたロスト?」


ユウキの後ろを追って歩いている途中、ロストがどうも困ったような顔をしている事に気付き声をかける


「ん、いや・・・・・・」


とロストはユウキを見ながら言う


「本当にユウキにシルエットハント、シルトをさせて良かったのかなって」


「何その略し方」


名前を略すのがロストのマイブームなのか?


「ま、大丈夫なんじゃ無いのか? 最悪オレらが守れば死にはしないだろ」


「そういう意味じゃ無いの」


ロストは頭を横に振る


「・・・・仁も分かってる癖に、どうしてやらせようとするのかな・・・・・」


「・・・後悔するって事か?」


「うん」


真剣な面持ちでロストは言う


「ユウキは多分後悔すると思う 勿論後悔させないように僕たちが立ち回るようにするってのも出来るけど、それでも予想外は起きるからなぁ・・・・・・」


そしてロストは頭を掻きながら言う


「ユウキに命のやり取りは危険なんだけどなぁ・・・・・・」


「あ? それってどういう・・・・」


「ま、今は気にしないで」


話しは終わりとばかりに手を振るロスト


「とにかく出来るだけユウキを守ってあげてね」

 

それ、自分より後輩を大事にしたいって事か?


「・・・・やっぱりロストって優しいな」


「何か言った!!」


「いえ何も?」


思わず笑みが出てしまうのであった









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