表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日記のような物語(ダイアリーテイル)  作者: ミハヤ
「シフト・グリニッジ」
42/129

戦闘準備期刻 其ノ二

起立、礼、ありがとうございましたー


「さてと!」


気だるい授業を乗り切りやって参りました放課後!


ホームルームが終わった直後に伸びをしたのち急いで教室を出る


「遅い」


「んぁ!!」


出た直後に聞き覚えのある声に話しかけられて思わずビックリする


「え? ロスト? 何で此処に!?」


「冷鵺だ! ・・・・・あ、自分の名前言えた」


珍しく放課後にロスト、じゃない冷鵺を見る

自分の名前が言えて嬉しいのかちょっとロストの面影が見え隠れする 子供かよ


・・・・・よく考えたらこいつはロストなんだから子供だな あれ? ロストが本当の冷鵺だっけ?


「と言うかお前を迎えに来ただけでそれだけ驚かれるか?」


「あ、悪い」


昨日仁に放課後また戻る約束をしたので二人で戻ろうという事だ

確かに迎えに来てくれただけなのに驚くのは悪い事だろう


「確かに驚くのはお前にしつ「え! センパイ!! 何で此処に!!」・・・・・・」


止めてやれよ芝埜 


俺は驚いてる芝埜を見たのち冷鵺を見る


「・・・・・・・・・・・・・・」


いつも通りあまり表情は変わって無いが多分これがロストだったらしょぼーんとしてる顔になるのだろうな

きっと (´・ω・`) な顔になってるのだろうな・・・・・


・・・・・うん


「お前やっぱロストの時の方が似合ってるんじゃね? そっちで居る方が可愛いぞ?」


「暗に子供っぽいって言ってるだろ」


「? 何の話ししてるんですか?」


「いや何でもねぇよ さ、行こうぜ冷鵺」


「・・・・・・・・・うん」


俺は歩き出し、冷鵺は何故か少し名残惜しそうに芝埜に手を振った後に歩き出した





「シバちゃんとも一緒に遊びに行きたかったんだがな」


妙に長い山道を二人で歩いている途中で冷鵺がポツリと呟く


「何か冷鵺がそういう事言うのって珍しいな ほらお前って大概一人の方がいいって言うタイプじゃん」


「まぁ、否定はしないがな」


自分でも分かってるならますますそう言った理由が分からないんだが


「いや、何かシバちゃんに隠し事するのが少し引けてな」


「自分の事は隠してるくせに」


嫌味のように言ってやると冷鵺はただ肩を竦めるだけだった


「だが・・・・ そう思うならいっその事芝埜も一緒に連れてくれば・・・・・」


「ダメだ」


「それは独占欲でか? 俺ら以外にアヴァロンの事を知られたく無いと?」


「いや違う」


冷鵺は真剣な表情で言う


「下手にアエンに入らせると殺されるぞ」


「あー、確かにし芝埜だとあのシルエットってやつに殺されそうだよなー」


だが、それなら冷鵺、レイとロストが守ってやればいいのに


「そういう意味ではない」


その言葉に冷鵺は首を横に振る


「もしかすると自分に殺されるかも知れないぞ」


「・・・・・・・・・・・・は?」


え、何それ? え? もしかして能力ってそういうリスクあったの!?


「そ、それ先に言って「安心しろ、お前には多分そうゆうのは無いだろう」あ、そうなの?」


思わずほっと胸をなでおろ

「だが僕にはあるかもだけどな」

「は!?」

せなかった


「え! マジで言ってんの!? マジで冷鵺が死ぬかもなの!?」


「ああ、文字通り・・・・・・」


と、ここでようやく山の頂上へと着く


そのには何故か古ぼけた鳥居とそれ以上に古ぼけた、と言うより崩壊寸前の神社がある


何でこんなところに神社があるかと言われれば全く分からない 何故か神社の道と言えば石畳の階段なのにそれも無く、鳥居に神社の名前が書かれた札も無く、しかも狛犬すらも無い


もはや鳥居が神社本体と言っても過言でないくらいの謎の神社である


そして冷鵺はその風景を見ても何も言わず鳥居をくぐる、いやくぐったはずだ


鳥居をくぐった途端、神隠しでもあったように、異世界に連れ去られた様に忽然と居なくなる


「・・・・・・やっぱり昨日のは夢じゃ無いんだな」


ポケットに入れていたカードを軽く握りしめたのち俺も鳥居をくぐる


一瞬視界がブレたかと思ったその矢先、


「文字通り殺されるかも知れない」


と、遠くに見える山々を背景に冷鵺が、いやロストが親指でレイを指していた


「その言い草は無いだろう!」


さっきの会話を知ってか知らずか、レイは笑いながらそう言った


「・・・・・・相変わらず枯れてるね」


ロストは俺の後ろを見ながら言う


それに習って俺も後ろを向く 

すると神社があった場所に大きな巨木、いや神木があった 


さっきの神社と同じくらいの横幅をもつ巨大な木 そこにしめ縄が絞められて、いかにも神木だった


枯れている事を除けば それとも神木とは枯れている物なのか?


「ホントどうなってるんだろうな 神社が神木に変わるなんて」


「おまけに鳥居もキレイになってるしね」


そう言われて鳥居を見るとさっきの古ぼけた様子と違いツヤのある朱色をした鳥居に変化していた


「・・・・・んじゃ、行こうか」


そう言うとロストは少し跳ねるようにして石の階段を下りていく ここもさっきはただの獣道だったのにな


それに付いて行くレイと俺


少し階段を下りたところで、


「でももしかしたら在り得たんだよ」


とロストは話を再開する


「王さまは凄い優しいよ 僕の憧れで、僕の大切な人さ」


「そう言ってくれると嬉しいよ」


そう言って笑うレイ

・・・・・やはりレイが誰かを、ましてやロストを殺すなんて思えないのだが・・・・


「でも、一歩間違えたらそれがとても怖い人になってたかも知れないんだ」


それを想像したのか、ロストの声は少しこわばっていた


「おうが優しいのはたまたま、本当の奇跡的な偶然なんだ もしかしたら、王さまは、復讐の為の反発だっかも知れないんだ 

本当に、その反発の原点が諦めた抗いで良かったよ」


・・・・・・・その意味はよく分からなかった 俺にはよくわからなかったが、


「そう言うって事は、少しは自分の王国が好きになれたのか?」


「・・・・・・・・・うん」


歩く、いや跳ねる速度を遅めてレイの横に付いたロストはそのままレイの手を握る


・・・・・やはりレイがロストを殺すことは無さそうだ


だがつまりロストが言いたかったのは、


「つまり・・・・ もしかしたらレイがロストを殺す未来も在り得たという事か」


「そういう事   ・・・・・・王さま、疲れた」


「はいはい」


幼女と化したロストはあまり体力がないらしく(お前岩から全力で逃げれてただろ)その為よく肩車をしてもらっているらしい


そしてロストの方が背が高くなったところで続ける


「それになぞらえて、下手にここに誰かを呼ぶと自分の願いで自分が殺される危険性があるって事だ


願いが叶うって言われてもほぼランダムに叶うと言ってもいい だからどんな貧乏くじを引くか分からないって事だ」


「えーと、つまり言うと、よくある自分の力が抑えきれなくて暴走するって事もあり得るから、そんな危険性があることを芝埜にさせたくないという事か?」


「そうゆうこと だからユウキも気を付けろよ 自分の力を見せつけたいからって友達を呼ぶなよ」


「呼ばねぇよ」


そう否定しつつもこれは肝に銘じないといけないな

しっかりと自分の発言にも注意しておかないと うっかり喋って問い詰めらるかも知れない


つっても、こんな事をうっかり聞かれてもゲームか何かと思われるだけな気もするが


「あ、殺される繋がりで一応これも言っとくけど」


と、ロストはついでのように言う


「僕ら人間はこの世界の住民には化け物扱いだから殺されないように気を付けてね」


「は!?」


ついでで何か凄い事言われた


「え、何俺ら化け物なの!?」


「そうらしいな」


そう答えたのはレイだった


「ま、仕方の無い事さ さっきの話の端数になるが、何の願いが叶うか分からないつて事は非常に危ないってことは分かってるよな


この話を分かりやすく言うと人間は常に何かの爆弾を抱えてることになるんだ しかもそれが安全か危険かどれ程の威力か全く分からない

そんな奴が居たら怖がられるのも当然だろ」


「・・・・・そうなのか」


という事は刹那や仁の対応が特別で、他の人らは俺らに殺意を持ってるって事か これは気をつけないと・・・


「ま、多分怖がられないと思うよ」


「いやどっちだよ!!」


イキナリ手のひらを(かえ)すレイ


「いやオレ結構住民に好かれてたからな オレの友達だっていえばきっと仲良くしてもらえるよ」


「そうなの?」


何か、それ意外 あの冷鵺からレイが来てると思うと本当に意外に思う


「ま、それは王さまの能力が働いてるからね」


「レイの能力?」


・・・何だっけ? 確か、『反発』だったか?


「王さまの能力の『反発』はあらゆゆ事を跳ね返すは前言ったよね? それに伴ってレイは事柄に反発、つまり疑似的な無効化させる事もできるんだ」


「え? 反発なのに? 無効化?」


「うん 反発ってのはそっくりそのまま返すって意味だから、例えば疑念に反発すると疑念してた人自身が疑念してしまうんだけど、そんなの意味無いから最終的に反発だけ働くって寸法」


「へ、へぇ・・・・・・・」


何かよく分からないが凄いのは分かった


「つまりそれの反発があれば嫌われないって事か」


そう俺が言うと・・・・


「う、うーん・・・・・」


「あー・・・・・」


何故か渋い顔の二人


「え? どうした?」


「・・・・・・んとね、」


ロストが苦い顔で言う


「王さまの反発ってね、何でも反発してしまうんた」


「うん、すごいじゃん」


そう言うと余計に渋い顔をしてロストは言う


「つまりね、好意にも反発できるって意味で・・・・・・」


「・・・・・何が在った」


真顔でそう聞くと


「仁に殺されそうになった」


真顔で答えるロスト


「・・・・・それは災難だったな」


「うん災難だった 正直仁に会いたいけど遭いたくない思いでいっぱいだった」


そりゃそうなるわな


「正直レギオンたちのあれがあったおかげで簡単に会えた節があるんだよね」


「へぇ、巡り合わせってすげえな」


本当にあの場所にレギオンが居たのはいい巡り合わせという事か


「・・・・ところで、仁ってどれくらいヤバいの?」


ロストも能力があるのだから簡単には殺されそうにならないと思うのだが


「ああ、それは」


とロストが言ったと同時に俺と(ロストを肩車した)レイが最後の階段を踏む と、同時に、


轟 と凄まじい音を立てて目の前で何かが飛んだ


「・・・・・・・・・・は?」


たっぷり数秒は止まってから飛来した物を見る


それは炎のせいで形状が分からない何か動物的な物だった

一応生きている様で何か叫びながら動いている


「え? あれな」


と俺が言うよりも早く再び轟という音と共に何かが飛来し—————


「クハハハハハハ!! 弱ぇんだよ!!!」


・・・・・炎を燃え広がさせるバーサーカー、仁が飛来してきた

いや、あれ・・・・・


「あれ、仁、なのか・・・・? なんかすごい不陰気が違うんだけど・・・・・」


あーれ? 仁って確か変態ゲームオタクじゃなかったっけ?


「あ、あれ仁の吸血鬼モードで、」


そして位置をブルッッと体を震わせてロストは言う


「あの獄炎狂乱者に僕殺されそうになったの・・・・・・」


「・・・・・・・・・・」


チラリと仁を見れば、


「フハハハハハ!! どうしたどうした! その程度か雑種!!!」


「・・・・・・大変だったんだな」


「大変だった」


思わずポンポンとロストの頭を撫でてしまった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ