12:00 休憩時刻
あれは夢・・・・ ではな「飽きた」
・・・・・・・・・・・・・・え?
未夜はパタンと大きな本を閉じてもう一度「飽きた」と言った
いやいやいやいやいや
場所が住宅街からいつの間にか変わり、洋館のような部屋の一室 唐突に未夜は在り得ないことを言った
「なーんか飽きてきた と言うよりもっと別なことをしたくなってきた 正確には雑談を」
えぇ・・・・・・・・ それどうなの・・・・・?
んでる時に唐突に飽きるとかどうなの・・・・・?
「まーいいじゃない 猫には色々喋りたい時があるのさ」
と、何故か横を振り向いて
「ね、ロストちゃん」
と、同じく横を振り向くと、
「え? え? 此処、どこ・・・・・? 僕ウサギを追ってたはずだよね?」
真っ黒なショートヘアーな髪に紫色の瞳 黒をベースに所々星形の黄色いラメが入った、少しサイズの大きいパーカーとショートパンツを履いた幼女、いや本当は中身は幼女では無く男子高校生だったか
あのヴァニティ・キャメロットのロストが何故かそこには居た
「え? 君たち誰?」
キョトンとした表情で言うロスト
「またまたー 誰って未夜ちゃんだよ!」
「は、はぁ・・・・・・」
にゃはは と笑う未夜とイマイチ良く状況が分かっていなさそうなロスト どうやら勝手にロストを連れて来たらし
相変わらずのチシェ猫っぷりである
「んで、この人はお客さん」
そしてこっちを指差し未夜は言う
「お客さん? 何の?」
怪訝そうにこっちを見るロスト
「君たちの日常を視聴する観客さ」
と、大きな本をロストに見せて言う
「それってどうゆう・・・・・」
ロストは本を手に取りぱらぱらとページをめくる そしてふと気づく
「・・・・ん? これって・・・・」
「そそ、君たちの物語さ! 君たちの日常を観客に聞かせてたのさ」
「何時の間に・・・・・ え? 王さま僕が見てない間にこんな事になってたの!?」
・・・・・・・・・よく考えれば不思議な光景だ
物語の主人公が自分の登場している物語を見るとか
一体どんな気持ちでロストは見ているのだろうか・・・・・・
「・・・・・ん? これってまだこれだけなの? 今僕たちウサギを「スト―――――ッぷ!!!!!」
唐突にに大きな声を出してロストの言葉を遮る未夜
「ネタバレ禁止禁止!! 今そこまで書いて無いの! 現在進行形で起っている物語を速攻でなんか書けないの! それはまた後日のお話なんだから言っちゃダメ!!」
「あ、ごめん」
どうやら聞いてはいけない事らしい
取り敢えず聞かなかったことにした方が吉だろう
「ところでさ、何で僕ここに居るの?」
「ん? ワタシが連れてきたから」
「・・・・・・何の用事?」
「いやただ誰かと雑談したかったから」
「それで僕を? それだけの事で僕を?」
「うん」
「・・・・・・・・・・・」
呆れて物も言えないのだろう ため息をついて頭を抱えるロスト
「あのさ、これ僕が言う事では無いと思うんだど、物語のキャラクターを雑談要因で観客の目の前に出すとか、それやってもいいの?
アニメの声優さんがやる福祉音声じゃないいんだからさぁ」
最もな発言だが、未夜は笑って
「良いんだよ ロストちゃんなら」 と言った
「ロストちゃんは立ち位置と言うか、存在がかなりあやふやだからね 『偽物』っていう立ち位置がかなりあやふやで、だから便利なのよ
偽物という事は常に本物を演じているという事 それはある種キャラクターに声を、命を吹き込んでいる声優さんと同じような立ち位置だからね
その理論から言うとロストならメタ発言をしようと違和感が無いのよ
分かった?」
「うん分からない」
真顔で、おまけに速攻で言った
「て言うか立ち位置があやふやなやつ、つまり謎多いやつなら僕よりむしろ仁の方がいいんじゃないの?」
「あー、仁はダメなの それは今は謎なだけで、あの子の立ち位置はもう決定してるから・・・・・ って、これも今は言わない方が良い情報だったな・・・・
ごめん忘れて」
この雑談ネタバレ多すぎない?
「んー、何かこれだけで満足してきたな・・・・・ もう少し引っ張りたかったんだけど、もうお開きにする?」
「勝手に呼んでおいてその言い草は無いでしょ・・・・・」
「そうだよなぁ・・・・・ いやー、この雑談内容を考えてる途中で日にちまたいじゃったから何をはなしたかったか忘れちゃったんだよね~」
「メタい 小説とは思えないくらいメタい もはや茶番動画や漫画の不陰気なんだけど」
「あー・・・・・ ま、仕方ないさ 冒頭で言った感じのように人は感化される生き物だからね 動画の見過ぎでどーしても引っ張られちゃうの ゴメンネ♪」
てへぺろ と舌を出して自分の頭を軽く殴り謝る、まったく謝る気ゼロの未夜
「謝るくらいだったら今すぐ消去キーを押して一から書き直せ!!!」
「嫌だ!! ワタシが消去キーを押すのは文字を間違えた時とより良い文章を思いついた時だけだ!!」
・・・・・・・・何この会話 もはやこっちを置いてけぼりで、そっちのけである
「何よりこの作品の題名に日記と書いてあるんだぞ! 日記とはその日思ったことを思ったように書くのが正解では無いのか!!」
「普通の日記ならね! でもこれ誰かに公開してるんだからどちらかと言うと交換日記なんだけど! だったらせめて相手に伝わるようにしっかりと文章的に書け!」
「・・・・・・・はぁ、分かって無いなぁロストちゃんは」
アメリカ人でもしないようなオーバーリアクションの未夜
「世の中ってのは当たり前なヤツより意外なヤツの方を求めているのだよ 出版社を壊すマンガだったり、おっさん声のロり狐だったり、そうゆう意外性を皆は求めているのだよ
つまり!」
バン! と胸を張って未夜は言う
「こうゆう物語がハチャメチャな方が人気が出る
と、思もう
思いたい
・・・・・・・やっぱ無理かも・・・・・」
「せめて自身もって! もうくだらなくてもいいから自身だけは持って!!!」
段々と猫背になって泣きそうになる未夜を頑張って励ますロスト
・・・・・・作り手がキャラクターに励まされる光景
本当にハチャメチャである
「ま、自身は無くたってちゃんと続けるけどね ワタシは前だろうと後ろだろうと、破滅だろうと栄光だろうと足を進めてられているのならそれで満足だからね」
猫背を元に戻し、未夜は言う
「良いことであれ、悪い事であれ、今が満足ならそれでいいさ 今が満足な事を続ければ、きっと未来も満足になるさ」
脈拍も無く唐突にカッコつけたセリフを吐く未夜 が、それは・・・・・
「それ、破産するギャンブラーかニートが言いそうなセリフだね・・・・・」
目を半目にして冷びやと言うロスト しかしそれに対して未夜は肩を竦めて言う
「世の中、そうゆう人間味が無いというか、常識はずれな人こそが一番幸せを掴みやすい人なのさ
知ってるかい? 一部の海外では働く事は神からの罰で本来人は働かなくていいという考えがあったりするんだよ
それに対して日本は『働かざる者食うべからず』という言葉があるように人は絶対に働かなければならないという考えがある
それで、どっちの考えが正しいかと言うと、いや人間として理想的かと言うと、聞く間でもないよね?」
目を細めて笑う未夜
そして パン! と手を叩き、
「さて、これだけ雑談したからもうワタシは大満足だ! そろそろ休憩時間は終わりにしてストーリーに戻るとしますか
それじゃあねロストちゃん! 中々楽しかったよ!」
「また好き勝手に終わ 」
無理やり未夜が送り返したのだろう 言葉の最中に唐突に消えて居なくなるロスト
「んじゃ、再開しますか!」
未夜は大きな本を広げて、物語を続ける




