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日記のような物語(ダイアリーテイル)  作者: ミハヤ
「シフト・グリニッジ」
35/129

城壁の吸血時計 其ノ一


「・・・・・・っ! ・・・・・・ぅ ・・・・・・・・・」


あ、生きてた もう死にそうだけど


体の半分を水辺に浸し、虫の息で水辺の淵にもたれかかるロスト


何で此処に居るのかと思ったりもするが、きっと俺を追いかけて穴の中に飛び込んだのだろう


そして『バシャーン!』と盛大な音を立てて水に落ちたのに俺を探していたらイキナリ岩に追いかけられ走ってこの水辺まで非難したのだろう


しかも水の中に入っているという事は横に飛んだ拍子に水に落ちてしまい、水の淵まで泳いだのだろう

死ぬほど走って息も絶え絶えの後に


ホントよく生きてたな・・・・・・


体に傷はなさそうだったが比喩ではなく本当に肩で息をしてそうなくらいに苦しそうだった


「えっと、とりあえず大丈夫か?」


「・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・!」


声が出ないようだった むしろ当然である


「ロストも災難だったね・・・・・」


そう言いながらロストを引き上げる冷


「さっきの悲鳴、お前のだろ よく岩から逃げきれ、というよりここまで走って来れたな・・・・・」


「・・・・しぅ・・・・・・・かと、おもっ、た・・・・・・・・・・・」


最後に振り絞ったその言葉を遺言に、ロストの腕がパタリと力なく倒れたのだった・・・・・・





「へくち!」

と、盛大に大きなくしゃみをしたのちブルッと体を震わせるロスト


「寒い・・・・・・」


「そりゃまぁ、濡れたまま放置してしまったからな・・・・」


一回死んだ(倒れた)のち復活したロスト

その倒れていた時に服はビショビショに濡れていたのだが、幼女といえども流石に女の子の服を脱がすのはどうなのかという結論に至って、濡れたまま放置してしまい、洞窟なので肌寒い影響か、結果風邪気味(かぜぎみ)となったロスト


今は何処から取り出したのか不明だが、モコモコの服を着て暖を取り、それで冷を乗り物代わりに肩車で搭乗していた


「てか、何でごく当たり前のようにロストを肩車してんの冷」


「あれ? そうゆうのが定石(じょうせき)だとか前とかロスト言って無かったか?」


頭の上のロストを見ながら言う冷

こいつの刷り込みか


「気にしない気にしない」


と、刷り込んだロストは嬉しそうに


「いやー、やっぱここが落ち着くなー・・・・・・・」

と、満足そうな顔で言った


「お、おう・・・・・・」

本人が満足そうなのでそれしか言えない


「ホント、何時ぶりだろ? ()()()に肩車してもらうの」


「へぇ、そんなに時間たってたのか?」


「うん、まぁね」


少し遠い目では言う

その顔はまるで久しぶりに大好きな従兄(いとこ)にあったような片思いの女の子のような顔をして、


「・・・・って、ちょっと待て!」


今のセリフに何か変なの混ざってたぞ!


「今お前冷の事を王様って呼んでなかったか!」


「? そうだけど・・・・」


って事は、つまり・・・・・・


「え? ロストの探してたやつって冷だったの?」


「う、うん」


むしろ何で今まで気付かなかったの? とでも言いたそうな驚いた表情をして(うなず)くロスト


いや分かるか


「あ、あれ? 僕の話を最初から聞いてたんじゃないの?」


「何時の時のはなし・・・・・」


ロストにそう言われて、ふと思い出す


未だ謎の女子生徒(仮)は冷の事を何て読んでた?


『『虚栄のヴァニティ・城壁キャメロット』君? あ、それとも・・・・・


「はん王、だったか?」


「何だ覚えてるじゃん」


そうだ 確かにあの時冷は『王』と呼ばれていた


が、それよりも・・・・・・・・


「・・・・なぁ、ロストお前やっぱ冷だ「違うよ?」いや冷だろ」

「あ! 無理やり偽造を突破して来やがった! てか普通に気付かれた!」


やっぱりそうなのかよ・・・・・・


「何か時々ロストと会話をしてると変な感じになると思ってたらそういう理由かよ・・・・」


詰まる所こういう事だろう


俺が何か時間移動みたいなのを獲得したのと同じように冷にも何か凄い能力を獲得していた

それがきっと外見に現れる類の物だったのだろう そう思うと「内面的」とかいう言葉を使っていたのも頷ける つまりロストは幼女の格好をした冷だった訳か・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・ う、うん・・・・・・・


「な、なぁ、ロス「言うな」 あ、はい・・・・・・」


ロスト(冷)からストップがかかったのでロストの名誉のためにもこれ以上は考えないでおこう

決してロリコンっぽく見えるとか考えないでおこう


「・・・・・・ところでさ、」


と、俺は冷(肩車してる方)を見て、生じたある疑問を口にする


「そうなるとあんた誰?」


ロストが冷ならこの冷は誰?


「誰ってレイだけど 反王(はんおう)のレイさんだけど」


「いや、はんおうはロストの方なんだろ・・・・・ って、あれ?」

ん? なんかおかしくないか?


はんおうと呼ばれていたのはロストだろ? でもロストは冷(肩車)を王様と呼んでいるのだろ?

そうなると肩車が冷で、それでロストも冷で、そうなると冷が二人いて・・・・・・?


「・・・・・・・あれ? 結局誰が冷なの?」


「あー、それ実はね・・・・・・・・・」


と、ロストが困った様に(ほお)をかきながら説明する が・・・・・


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