番外・スリーニャンズ編(前)
それは、あの亜輝、項志の両親が巻き込まれたテロ当時の話だ。
その頃二人は忙しく、世界中を駆け回っていた。悪の組織と戦う為だった。
二人には、子ども達をかまってやる暇などなかった。
しかし、なんとか、仕事の合間を見つけては、子ども達に会うようにしていた。
たかお「お前達、どうだ、元気か。」
亜輝「はい、俺達の事は心配いりませんから、お仕事の方がんばってください。」
のぶえ「そんなに気を使わなくても、帰って来た時ぐらい、甘えなさい。」
項志「甘えろといっても、甘え方がよくわからんがなー」
亜輝「まあ、そう言うな。父さんと母さんは、世界平和の為、日夜戦っているんだ。」
項志「それはわかっているが……まあ、いいだろう。今夜は、俺が手料理をごちそうしよう。」
そう言って台所に立つと、手際よく料理を作っていった。
亜輝「項志は、父さんと母さんの為に、料理の勉強をしていたみたいです。」
項志「まあ、こういうことでしか、親孝行もできんからな。」
のぶえ「良い子ども達を持って良かったわ。それに、今日は、あなた達にプレゼントがあるの。」
そう言うと、箱の中から三匹の猫を取り出した。
のぶえ「私達がいない時、この子達を私達だと思って、かわいがってちょうだいね。」
亜輝「かわいらしい猫ちゃんじゃないですか。なあ、項志。」
項志「ああ、そうだな。俺は人間は苦手だが、猫ならいいぜ。」
たかお「この猫達は、小山田博士夫妻から預かってきたものだ。」
亜輝「小山田博士というと、あの遺伝工学の先駆者と言われた博士ですね。」
たかお「そうだ、私達の仕事に協力してくれることになった。」
亜輝「この猫、普通ではないということですか。」
たかお「わからん、しかし、何か事情があってのことだろう。あの猫好きの博士夫妻が、俺達に預けたんだからな。」
項志「まあ、話はそれぐらいでいいだろう。料理ができたぜ。猫の分はこっちだ。」
のぶえ「久しぶりの家族の食事ねえー」
亜輝「それも猫三匹増えましたからね。」
たかお「にぎやかでいいじゃないか。楽しくやろう。」
次回は、十月一日頃の予定です。




