要塞アルカトラズ編〈その三十〉
彼らが日本に帰って三日後、艦隊の医務室ではキャサリンがベッドに眠ったままだったが……
ジム「気がついたか!」
キャサリン「ジム……」
キャサリンは起き上がろうとした。
ジム「ダメだ、キャサリン、全身打撲で起き上がれる状態ではない。」
キャサリン「ジム、彼らは……?」
ジム「もう行ってしまったよ。帰還する前日に見舞いに来たが、君の寝ている姿を見て安心したようだった。しかし、あれほどの大仕事をやっておきながら、おごりたかぶった様子は、みじんも感じられなかったよ。」
キャサリン「やはり、私の目に狂いはなかった。」
ジム「俺も、あんな若者には出会ったことがない。」
キャサリン「レッドルとブルーバは?」
ジム「彼らと共に行ってしまったよ……伝言を預かった。『俺たちは姉さんの意思をついで、彼らと共に戦います。姉さんのことを頼みます』ということだ。」
キャサリン「まあ、あいつららしいわね。それに、彼らには、人をひきつける魅力があるわ。」
ジム「そうだな。」
キャサリン「ねえジム私こう思うの。彼らレスキューボーイズは、人類の未来のために神が地球に送り込んだんじゃないかって……」
ジム「ああ、俺もそう思う。で、なければ、見返りも求めず、命がけでできることじゃないからな。」
キャサリン「ええ、そうね。」
ジム「キャサリン、疲れただろう、もう少し眠るといい。」
キャサリン「ええ、そうさせてもらうわ。」
そして、キャサリンはまた眠りについた。
しかし、その表情には安堵の笑みがこぼれていた。
〈レスキューボーイズ第三部・要塞アルカトラズ編 完〉
次回は、九月二十四日頃の予定です。




