要塞アルカトラズ編〈その二十九〉
その昔、魔の海域と恐れられていたこの海に、再び静寂が帰って来た。
その後、竜馬のメンテナンスも終了し、任務を完了した。亜輝、項志、礼子も日本に帰る日がやって来た。
エド「ついに悲願だったアルカトラズを攻略することができた。これも諸君らの奮闘によるものだ。コスモス司令官として、あらためて礼が言いたい、ありがとう。中でも、日本より参戦した四名とアルカトラズに拘束されていた二名、そして、まだ入院中のキャサリンローズ、この七名の活躍なくして、攻略は不可能であった。よって、その栄誉を称え、コスモス大十字勲章を授与するものとする。代表して、渡瀬竜馬日本支部長、前に。」
そして、総司令より、十字勲章が授与された。
すると、海上から、割れんばかりの拍手が鳴り響いた。
その後、六名が司令室に呼ばれた。
エド「よくやってくれた。これで、ドグマの戦力を大幅に削ることができたはずだ……これから、日本に帰るのか……まあ、竜馬は仕方ないとして、残りの五名、できればコスモス本部で働いてもらいたいと思っているのだが。」
亜輝「ご好意は、ありがたいのですが。」
エド「そう言うだろうと思っていた。お前達の器は組織のルールで縛られるものではないからな。しかし、これだけは覚えていてほしい。やり方は違うが、コスモスが目指すものとお前たちが目指すゴールは同じところにあるということを。」
亜輝「ええ、わかっています。」
項志「組織のルールなんてえのは、俺は苦手だぜ。」
エド「まあ、そう言うな。一番活躍したのは、項志、お前だからな。よくやっくれた。」
項志「俺達の本業はレスキューだからな。当然のことだ、なあ亜輝。」
亜輝「そうだな……しかし、これからが大変だ。ドクまマ側も、このまま黙っているとは思えない。それに、俺達の面も割れている。より一層、気を引き締めていかなければならない。」
竜馬「そういうことだ。アルカトラズを攻略したとはいえ、ドグマの組織自体が滅んだわけじゃないからな。」
項志「まあ、しかし、捕らわれていた博士とレッドル、ブルーバは奪還できたし、キャサリンローズも帰ってきた。めでたし、めでたしでいいんじゃね。」
レッドル「項志、お前、闘っている時と、そうでない時のギャップが激しいな。」
ブルーバ「まあ、それが項志らしいんだがな。」
エド「君達は、どうするのかね。レッドル君、ブルーバ君。」
レッドル「俺達も日本に行こうとおもいます。」
エド「日本にかね。」
ブルーバ「ええ、これから、俺達五人もマークされるはず。彼らと行動を共にしていた方が、都合が良いかと思います。
レッドル「それに、項志、お前との決着もついていないからな。」
項志「ほお、おもしろいじゃないか、またやりあおうってのか。」
ブルーバ「あの時は実力の半分位だ。」
礼子「あなた達、仲間なんだから、仲良くやりなさいよ。」
レッドル「仲間と同時にライバルでもある。」
ブルーバ「俺達は格闘家だ。互いに高めあってこそ、頂点を極めることができるはずだ。」
項志「こりゃ、当分退屈しなくてすみそうだな。」
次回は、九月十日頃の予定です。




