要塞アルカトラズ編〈その二十〉
亜輝「渡瀬さーん」
レッドル「俺に任せろ、必ず救い出す。」
そう言うと、レッドルが水中に飛び込んだ。
そして数分後、竜馬を抱えて浮上した。
竜馬の体は動かなかったが、意識ははっきりしていた。
竜馬「皆無事か。レッドル君だったね、ありがとう。」
レッドル「いえ、お役に立てて光栄です。」
亜輝「渡瀬さん、無茶なことを……」
礼子「そのおかげで、皆無事です……」
竜馬「良かった、しかし、俺はここまでだ。精密機械に塩水は厳禁だからな。それにエネルギー切れだ……すまんな、亜輝、項志、礼子、お前達を命がけの任務につかせてしまった。親代わりとしては失格だな……」
亜輝「何を言うんですか、一番のピンチの時、駆けつけてくれる、それが親というものです。」
礼子「そうですよ、今、あなたの中に父の面影が見えました。」
竜馬「そうか、敬護のな……」
その時、小型ボートが近づいて来た。そして、乗組員が降りて来て、こう言った。
船員①「私達は、この作戦に極秘で参加している、スイスのアカデミー部隊です。エド総司令の命を受け、あなたを救助しに来ました。」
竜馬「総司令が、アカデミーをか……俺には知らされていなかった。」
船員①「ええ、極秘ですから。」
船員②「このようなことを予測しての作戦だと言っていました。」
そう言うと、竜馬を担架に乗せて運び出そうとした。
竜馬「待ってくれ、最後に伝えておくことがある。亜輝、項志、礼子、アルカトラズが、このまま終わるとは思えない。最終決戦に備えろ……レッドル君とブルーバ君だったね。」
レッドル・ブルーバ「はい。」
竜馬「エド総司令の元、この三人を補佐してくれないか。」
レッドル・ブルーバ「わかりました。」
そう言って敬礼した。
竜馬「あとは頼んだぞ。」
亜輝「了解しました、副司令。」
次回は、六月四日頃の予定です。




