要塞アルカトラズ編〈その十七〉
亜輝「ここか、博士達が監禁されているのは。」
そこは、今までの部屋とは明らかに違う、冷暖房完備の快適な空間であった。
しかし、入口は鉄の格子が施され、扉には頑丈な錠がかかっていた。
項志「さっさと開けちまおうぜ。」
亜輝「待て。この錠、パスワードなしに開けたとたんにドカンだ。」
項志「どうする。」
亜輝「任せておけ。礼子さん、解読したパスワードチップを。」
礼子「わかったわ。」
そう言うと工作袋からパソコンを取り出し、そのチップを錠にセットした。
そして亜輝は、ものすごい勢いでキーを打ち始めた。
レッドル「まるでプロの工作員だな。」
項志「亜輝の知能指数は三百以上。礼子は高校の生徒会長だ……」
礼子「私のことはいいのよ。」
ブルーバ「さすが、項志の仲間だな。」
亜輝「よし、開いたぞ。」
そう言うと扉を開けた。すると中には、二十名余りの科学者が驚いたようにこちらを見た。
項志「救出に来た。」
何が起こったのかわからず、博士達は驚いていたが、その内の一人がこう言った。
博士①「救出に来てくれたのか。助かった。しかし、早くここから出ないと、後十分で施設ごと爆発する。」
亜輝「しまった、セカンドトラップか。」
礼子「私達が誘導します、こっちです。」
ブルーバ「先頭は俺達兄弟と項志が行く。何が起こるかわからんからな。」
そう言うと博士たちを導いた。
そして中間地点まで来た時だった。地鳴りのような音が起こり、上部から五トンはあろうかと思われる鋼鉄の塊が落ちてきた。
先頭を走っていたレッドル、ブルーバ、項志の三人は、この塊を受け止め、通路が遮断されるのを防いだ。
項志「俺達が支えているから、早く先に進め。」
亜輝「項志、すまん。必ず追いついて来い。」
そう言うと三人を残して先に進んだ。
レッドル「どうする、このままではつぶされるぞ。」
項志「気功で点穴を衝く。その間二人で何とか支えてくれ。」
そう言うと項志は、下から拳を繰り出した。
項志「白虎、風神烈破。」
その拳の威力はすさまじく、鋼鉄の塊が真っ二つに割れ、砕けた。
ブルーバ「やったぞ、しかしなんとすさまじい破壊力だ。すごい奴だ、我皇項志。」
しかし、その項志は力尽き、その場に倒れてしまった。
次回は四月三十日頃の予定です。




