要塞アルカトラズ編〈その十二〉
項志は、最終目的地、拉致被害者が監禁されている塔に到達した。
そして、岩陰からその様子をうかがった。やはり門番が二人左右に立っていた。
項志「ここか、監禁されているのは……そして奴らがキャサリンの弟達か。」
そう言うと、ふところから合図の照明弾を取り出し、それを打ち上げた。
その合図を、コスモス艦隊もキャッチした。
総司令「のろしが上がった。拉致被害者奪還部隊準備はいいか。」
亜輝「奪還部隊、出撃準備OKです。」
総司令「よし、引き続き、迎撃部隊、前に……!」
すると、その合図で戦艦三隻、ヘリコプター隊二十数機が前面に展開された。
迎撃部隊「ショックガン動力連動、自動追尾装置セットオン、魚雷一番、三番、五番管、装填完了。」
総司令「一発も撃ちもらすな、総力をあげて小隊を援護せよ。」
迎撃部隊「了解。」
総司令「拉致被害者奪還、コスモス小隊出撃せよ。」
亜輝「コスモス小隊出撃します。」
亜輝をリーダーとする小隊十名が小型ボートで出撃した。もちろん、その中には、礼子の姿もあった。
その頃アルカトラズでは、
項志「ヨォー、門番とは御苦労な事だな。」
門番「何者だ。」
項志「通りすがりの者だが……」
門番「さっきののろしは、お前が上げたのか。」
項志「そうだ。」
門番「お前一人か。」
項志「一人だ……」
門番「仲間は全て殺られたか。」
項志「始めから一人だが……」
門番「な、なんだと、お前一人で上陸したのか。」
項志「そうだけど、それが何か……」
門番「信じられん。この島に上陸するのも困難なのに、一人でここまで来たというのか。お前。本当に人間か。」
項志「そのセリフは聞き飽きたぜ……それに、お前たちの質問にも、もう飽きた、というわけで、そろそろ始めるとするか……」
次回は、三月十二日頃の予定です。




