要塞アルカトラズ編〈その八〉
ついにアルカトラズ攻略作戦が開始された。
全てのメンバーが自分の持ち場についた。
そして、先陣を騎るのが項志である。全身最新のウエットスーツを装着し、作戦開始の合図を待っていた。
竜馬「項志、準備はいいか。」
項志「OK、いつでもいいぜ。」
竜馬「わかっているだろうが、この作戦、お前の働きによって勝負が決まる。」
項志「わかっている。全力で任務を遂行する。」
竜馬「何度も言うようだが、コスモスジャパンのメンバーは必ず生き残り、日本に帰還する。これは命令だ。」
項志「ああ、そうだな……そろそろ時間だ。じゃあな、行って来るぜ、おやじ。」
竜馬「項志、必ず生きて帰って来い……」
項志「ああ、わかった……」
そう言うと海中に姿を消した。
その時、総司令より、作戦開始の合図が発せられた。
項志「行くぞー悪党どもー」
そう言うと、海中を信じられないスピードで進んで行った。
しかし、アルカトラズでもレーダーが項志の存在をキャッチしていた。
アルカトラズ「レーダーに何か捕捉しました。40ノットでこちらに接近中。」
上幹「魚雷か。」
手下「いえ、生命反応あり。ヒューマノイドです。」
上幹「な、なにー、人間だと。バ、バカな、このスピードで海中を進む人間などいるわけがない。イルカか何かだろう。」
手下「いいえ、人間です。」
上幹「もし、人間ならバケモノだ。アルカトラズ島に、一級戦闘配備、敵襲に備えろ。」
部下「「E地区に戦闘員を終結。」
部下「魚雷、一番、二番、三番、発射。」
項志「そんな、のろい魚雷で、俺が当たるか。」
項志は全ての魚雷をかわし、島の正面の絶壁に到達した。そして、その絶壁を登り始めた。
登り始めたといっても、まるで飛んでいる感じだ。重力を無視したかのような動きだ。
しかし、崖の上から大岩が落とされてきた。絶体絶命かと思われたその時、
項志「大岩か、逆効果だな。利用させてもらう。」
そう言うと、その大岩に飛び乗り、次から次へと落ちて来る岩を足がかりに崖を登りきった。
崖の上には自動操縦、そしてミサイルランチャーなど重装備の戦斗員が待ちかまえていた。
戦斗員「たった一人でこの島に上陸したことはほめてやろう。だが、これだけの重装備の戦斗員相手にどう戦うつもりだ。」
項志「さあな。」
戦斗員「お前もここまでだ。あの世に行きな。」
項志「それはどうかな。」
そう言うと、超高速で戦斗員の後ろに回り込んだ。
戦斗員は目で追うのが精一杯だ。混乱したロケットランチャーの隊員が項志目がけて発射した。
その瞬間、項志の姿はそこにはなかった。同士討ちである。
この攻撃で戦斗員の約半数が吹き飛んだ。
次回は、二月五日頃の予定です。




