レスキューボーイズ 第五部 聖獣四天王編〈その三十〉
レッドル「これからどうするんだ、水薫。」
水薫「決まっているだろう、四天王が集結するまで、ここで修行だ。」
ブルーバ「やはりそうか。」
項志「望むところだ。」
水薫「レッドルとブルーバと言ったな……お前達も拳法の心得があるようだが……」
レッドル「俺達の拳法は二神双竜拳。」
水薫「二極一対、その、あうんの呼吸で相手を倒す技だな。」
ブルーバ「そうだ。」
水薫「ならば、その技は今日限り捨てろ。」
レッドル「なぜだ……」
水薫「お前達の双竜拳と波動拳では性質が異なるからだ。」
レッドル「どういうことだ。」
水薫「波動拳の極意はまず瞑想から始まる。そしてその後、自分の中のもう一人の自分と向き合い、自分の殻を破る中に真髄があるからだ……他者の意思が入り込む余地などない。」
ブルーバ「俺達のこれまでの修行を否定するというのか。」
水薫「そうは言っていない……お前達の体を見ればわかる。しかし、今のままでは、とうていドグマには対抗できないということだ。」
レッドル「ブルーバ、水薫の言う通りだ……俺達がどうあがいても、聖獣波動拳にはとうてい及ばない。」
水薫「お前達も知っていると思うが、神龍亜輝について話しておく……奴は、性格的に格闘家には向いていなかった。もっと科学分野で活躍すべきだったのだ。しかし、時のコスモスの幹部達は塔賀山に送り込んでしまった……その結果、奴の心の中には、二つの人格が確立されて行った。奴の優しすぎる性格がそうさせて行ったのだ。」
項志「付け加えるなら、その時渡瀬さんは反対の側にまわっていた。しかし、その時の軍の関係者は俺達を兵器としてしか見ていなかった。
レッドル「そういうことだったのか。それで亜輝はそれを補う為、もう一人の人格を形成させて行ったのか。」
水薫「項志、レッドル、ブルーバ。お前達のこれまでの生い立ちはつらいものだっただろう。しかし、だからこそ、格闘家として、人間として、もっと強くなってもらいたいのだ。」
次回は、二月二日頃の予定です。




