レスキューボーイズ 第五部 聖獣四天王編〈その二十八〉
その頃、項志達一行は、島の奥で瞑想している水薫の所へ向かっていた。
ブルーバ「項志……水薫とは、いったいどういう人物なのだ。」
項志「まあ、一言で言えば頑固一徹、修行の鬼といったところだな……しかし、そのストイックさは、我々も見習わなければならない。」
そんな話をしながら進んで行くと、繁みが開けた所に出た。そして、その中央の岩の上では、禅を組んだまま微動だにしない人間がいた。
一行は、その人物の近くまで歩いて行った。
水薫「項志か……」
目を開けずにそう問いかけた。
項志「はい。」
水薫「アルカトラズでの戦いは聞いている……少しは腕を上げたようだな」
項志「ここに来る前に紫炎姉さんと手合わせしたのですが、まだまだだと言われました。」
水薫「そうだ、それでいい……強大な力を手に入れると人間は慢心を起こし、悪に染まってしまうからな……ゴールドとシルバーのようにな。」
そう言うと、両眼を開き、禅を解き、その場に立ち上がった。その風貌は、逆三角形の身体に脂肪などほとんど付いていない。身長は約百八十センチ、しかし、全身傷だらけ、そして額には十文字の傷跡があった。
レッドル「すごい傷だな……百戦錬磨というわけか。」
水薫「これは修行中に付いたものだ。敵に付けられたものなど、一つもない。」
レッドル「 なんだって、修行の傷だというのか。」
ブルーバ「いったい、どんな修行をしてきたんだ?」
次回は、十二月三十日頃の予定です。




