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【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~  作者: みみまる.com


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18/28

EP18:嫉妬と悔しさと喧嘩。


昨日は結局夜遅くまで、三人に律くんとの事を問い詰められてとても大変だった…。

でも、何もないとやっと伝わってなんとか解放されたのだった…。



律くんが秘密にしてた方がいいと言ってた意味がよくわかった気がした。



そして、今日はみんなお休みだから少しゆったりとした朝だ。


そして、私はゆっくりと伸びをすると休日の静かなリビングに降りていく。



お弁当も作らなくていいからトーストと目玉焼きとサラダというシンプルな朝食にした。


みんな昨日夜遅かったからなかなか起きてこないみたいだ…。一人でダイニングテーブルに座って食べていると、碧くんが起きてきた。


「澪ちゃんおはよぉ〜っ!」


そう言って軽くぎゅっとしてくるのは最近は碧くんの癖になりつつある。

すると、欠伸をしながらリビングに入ってくるきょーくん。


「碧ー、澪に抱きついてんじゃねーよー、澪おはよっ」


そう言って碧くんの頭を軽く叩いてからきょーくんもダイニングテーブルに座った。


「っいったいなぁ!もーう!響也くん暴力反対っ!!」


そんな碧くんときょーくんに私も笑ってホワイトボードを見せる。


【碧くんきょーくんおはようございます。春琉くんはまだ起きてないので先にごはんどうぞ】


すると、碧くんもきょーくんも返事をして今日は三人での朝食だった。


その後、朝食を食べ終えた碧くんは今日は実家での用事があるらしくて、碧くんを玄関まで見送った。


すると、春琉くんがやっと起きてきた。


眠そうな顔して綺麗なサラサラの髪の毛をかきあげて階段を降りてきた。


【おはようございます。朝ごはんもうみんな食べちゃいましたよっ春琉くんもどうぞ!】


ニコニコと春琉くんに駆け寄ってホワイトボードを見せる。


「…ん、はよ…ありがと」


そう言ってリビングに二人で入ると春琉くんはモソモソと朝ごはんを食べ始めた。


そして朝食を食べてる春琉くんにお願いをする。


【春琉くん、今日食品と日用品を買い足しに行きたいんですけど、どうですか?】


ホワイトボードをチラッと見た春琉くんは


「ん、りょーかい。行く時声掛けて」


そう言ってくれて私はニコニコして


【ありがとうございます。じゃあ洗濯物だけ済ませてきますね】


ホワイトボードを見せて私は席を立つ。

そして、出かける前に律くんの部屋の前にも朝ごはんとメモを部屋の前に置きに行く。


【おはようございます。今日はお買い物行ってきますね】


その後、みんなの洗濯物をお庭に干して軽く掃除まで終わらせるとソファでスマホをいじってる春琉くんの所に駆け寄る。


【もう行けますよっ】


ホワイトボードを春琉くんに見せると


「じゃー行くか」


そう言って立ち上がる春琉くんに笑いかけてると、リビングでテレビを見ていたきょーくんが


「俺も行くっ!」


「は?くんな…いらねぇ」


春琉くんはきょーくんに来るなと言うけどきょーくんも引かなくて、私はまぁまぁと手振りしながら笑っていると三人で行くことに決まった。




そして、三人で近所のショッピングモールで五人分の大量の食品と日用品を買い込むと春琉くんときょーくんがいても私も両手が塞がった。


私は荷物の中でも比較的軽い物だけを持つことになり、三人でショッピングモールを出る。


二人連れてきてよかったなぁ〜。


と、呑気に考えていると…



響き渡る女の子たちの声が聞こえてきた。


なんだろう…?とその声の方に視線を向けると…


次の瞬間、あっという間に女子グループ五、六人に春琉くんときょーくんは周囲を囲まれてしまった。


私だけその輪から外れてしまう。

二人の姿を見てビックリする…かっこいいとは思っていたけど…ここまでモテるんだ…。


「白波くんっ!何してたの?お買い物?私も一緒に行きたいなぁ〜」


「……別に。どけよ、邪魔」


春琉くんはいつもの素っ気なさ前回で女の子たちを冷たくあしらう。


「響也はこのあと暇?このあとみんなで遊びに行かない?隣町でいいよ〜?」


きょーくんに話しかける女の子たちは、明らかにきょーくんと遊んだことがある雰囲気だ。


「あー……パス。俺用事あるから、じゃあな」


「え〜っ!何それ冷たーい! 響也、最近なんかノリ悪くなったよね? 前まではノリよくて優しかったのに感じ悪ーい!どうしたの?」


きょーくんは、はぁと溜息をついていた。


中々女の子たちが引いてくれない中、私はポツンと一人でその様子を見ていたが……


その中の二人組がズカズカと私の方に寄ってくる。

きょーくんも春琉くんもそれに気づかない。


そして…私は話しかけられた。


「ねぇ、ちょっと」


その女の子は頭の上から足の先まで、品定めするような鋭い目でジロジロと見つめてくる。


「……あんた白波くんと響也の何?なんで一緒にいるわけ?」


あまりにもきつく強い口調で言われてしまい、私はビクッと肩を揺らした。


ホワイトボードを取り出したいけど買い物袋で取り出せない…。声も出せない…どうしよう…。


チラリと春琉くんときょーくんを見るけど、二人は女の子たちをあしらっていてこちらには気づかない。


「は?無視?まぢ感じ悪いんだけどこの子」


「可愛いからって調子乗ってんじゃない?」


「てゆーか、白波くんと響也に近寄るのやめてくんない?場違いなのわかんない?」


「独り占めとか許さないから」


女の子に次々と文句を言われるけどどうしたらいいかわからなくて…何一つ言い返せない…。


そして…あんなに二人が人気なのを目の当たりにして胸が痛む…。


住む世界の違いという…疎外感に胸が締め付けられ、嫌な気持ちが胸の中をモヤモヤとさせて…胸がきゅっとなると気がつくと私の目から涙がポロポロと溢れ落ちた。


ようやく異変に気づいたきょーくんが私の方に焦って走ってきた。


「おいっ!お前ら!!澪に何言ったんだよ」


きょーくんは見たことないぐらいに怖い顔で女の子たちを睨みつけた。


そんなきょーくんの姿に女の子たちが


「響也くん、この子が私たちの事無視したんだよ?ありえなくない?」


その言葉を聞いたきょーくんは目を見開くと恐ろしいほど怖い顔をする。


「ふざけんじゃねぇっ!!こいつは声が出ねぇんだよ!!事情も知らねぇで勝手なこと言ってんじゃねーよ!!二度と近寄んな!!失せろ!!」


きょーくんがものすごい勢いで冷たく言い放つ。


「な、なによ!!もういいわよっ!!」


そう言って女の子たちは私から離れていった。


「澪……、ごめんな?気づくの遅れた…」


きょーくんは両手の買い物袋を床にドサッと置くと、涙を流す私を優しくぎゅっと抱きしめた。


「あんな奴らの言うことなんて気にすんなよ…泣くな」


耳元で囁かれるきょーくんの声は一生懸命私を優しく励ましてくれた。



そして、異変にやっと気づき春琉くんが駆け付ける。


そして春琉くんはきょーくんの腕から私の体をグイッと強引に引き剥がすと

悔しさと怒りが混じったような顔をして…イライラとしたように私に冷たい言葉を言い放つ。


「何勝手に一人で離れてんだよ…絡まれたくねぇなら俺から離れるんじゃねぇよ!!

なんで…なんで…響也に守られてんだよ…俺が守るって言っただろ!!…くそっ」


春琉くんは何かにすごくイライラしていて…春琉くんらしくないぐらいに私に冷たい言葉を言い放つ。


「おい春琉!どーしたんだよお前っ!澪は悪くねぇだろ!お前らしくねーぞ?!」


ときょーくんが止めるけれど春琉くんは何かにすごくイライラして怒っていた…。



何でこんなにも春琉くんが怒ってるのか全然わかんなくて…

でも…たぶん私のせいで…迷惑かけてしまった…。

迷惑かけて…ごめんなさい…。

私…嫌われちゃった…?


こんな春琉くんを見るのは初めてで、嫌われたかもしれないと思うと胸が苦しくて…どうしたらいいかわからない私はただ涙を流して俯いてしまった。



すると春琉くんは


「……チッ…クソ……。もういい…」


そう言って春琉くんは買い物袋を置くとどこか街の中の方に歩いて行ってしまった…。



私は怒らせてしまったことに何も言えなくて追いかけられなくて…そんな後ろ姿を見つめるしかできなかった。



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