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【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~  作者: みみまる.com


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15/17

EP15:碧くんは男の子。


朝、眩しい光を感じて目が覚めると

そこには優し気に私を見つめて笑う碧くんがいた。


はっ…!私…寝てた…?!


慌ててホワイトボードを手に取り


【碧くんおはようございます。私寝ちゃってて…ごめんなさいっ】


すると、碧くんは小さく笑うと


「ううん…澪ちゃん僕とずっと一緒にいてくれたよね?ありがとう…その…手がすごく温かくて嬉しかった…」


そう笑う碧くんは本当に嬉しそうで少し照れた顔をしていた。

私も元気になった碧くんを見てホッとした。


【元気になってくれてよかったです。安心しました】


ホワイトボードを見せて碧くんにふわりと微笑む。



碧くんは少しだけ目を見開いたあと顔を少し赤くさせて、ミルクティ色の髪の毛をふわふわと揺らしながら

急にホワイトボードを持つ私の手をグイッと引き寄せると私はそのまま碧くんのいるベッドにダイブしてしまった。



そして、慌てて顔をあげると私の顔の上には、キラキラとした可愛いらしい笑顔をする碧くんがいて


「澪ちゃんっ!ほんと可愛いっ!ほんとだいすきっ!」


そう言って私を思いっきりぎゅうっと抱き締めてきた。



私の体をすっぽり包み込む碧くんの腕や胸は、春琉くんと一緒で意外に男の子らしくて…

可愛いらしいと思ってたはずの碧くんがなんだか急にたくましい男の子に見えた。

そんな碧くんに抱きしめられてることに少しだけ恥ずかしくなる…。



その時…


ガチャンッと私の後ろで扉を開く音がすると



一瞬沈黙が広がったあと、舌打ちと怒っているような春琉くんの低い声が響く。


「……チッ…おまえら…なにしてんだよっ」


そう言ってズカズカと近づいてくると


私の体は碧くんから春琉くんの方にグイッと引き寄せられ、あっという間に大きな春琉くんの腕の中にいた。


…はわわわっ!!は、恥ずかしい…!!


あたふたしていると


「春琉くん澪ちゃん独り占め?!酷いよー!!!」


碧くんが春琉くんに突っかかると


「あー?当たり前だろーが、勝手に触んな」


「はー?何言ってんのさー!澪ちゃんは春琉くんのでもないじゃんっ!!」


「…うるせーな!元気になったならさっさと起きろ!澪は疲れてんだよっ!足も怪我してんだから変なことしてんじゃねぇよ!」


そう言った春琉くんは、私をひょいっと抱き上げると怒っている碧くんを無視して部屋を出た。



いわゆる…お姫様抱っこをされて運ばれている私はドキドキとしていて、チラリと春琉くんに視線をうつすと、サラサラの黒髪を揺らしながらすごく綺麗な顔で前だけを見ていた。



…やっぱりカッコイイよね春琉くんって…。



部屋に着くと私をベッドに優しくおろしてくれた。


怒ってるかな…?


と春琉くんを見ていると


「…あんま寝てねぇんだろ?今日はゆっくりしとけよ、足もまだなおってねーだろ?」


あんなに碧くんと言い合ってたけど、全然怒ってなくて、むしろ私の心配をしているみたいだった。


【平気です。ありがとうございます】


ホワイトボードを見せてニコリと笑うと


「碧のことありがと…。だけど…抱きつかせてんじゃねぇよ…っんとに…お前ほんと無防備すぎ」


それだけ言うと私の頭をぽんっと撫でて部屋から出て行った。


なんだかんだ私だけじゃなくて碧くんの心配までしていてやっぱり春琉くんは誰よりも素っ気ないけどやっぱりすごく優しい。



そして、疲れていた私は横になると眠気がすぐに襲ってきて眠ってしまった。



そして次、目が覚めると夕方だった。



うそっ…寝過ぎちゃった…!

みんなご飯食べたかな?お腹すいてないかな?



私は慌てて立ち上がるとまだ少しだけ足がズキッとしていて痛む足を庇いながら急いでリビングに向かった。



すると、リビングにはソファで寝転がりながらスマホをいじるきょーくんがいた。



痛む足を庇いながらきょーくんに近寄ると、きょーくんは私に気づくと体を起こして目を見開く。


「…足、まだいてぇの?」


【だいぶよくなりましたよ。少しだけ痛むぐらいです】


私はきょーくんの隣に座るとホワイトボードを見せた。

すると、少し呆れたような顔をしたきょーくんは


「…はぁ。春琉のやつ、ちゃんと手当ぐらいしてやれよなー」


そう言うときょーくんは立ち上がり戸棚をガサゴソとしていた。

私は不思議に思って見つめていると救急箱を持ったきょーくんが再び私の元へやって来た。


「足見せてみろ」


私はなんだか恥ずかしくてあたふたしていると、きょーくんがそんな私を無視して私の足を優しく触る。


「ほっそいな…ちゃんと飯くってんのかー?ほらこれつけとけ」


そう言ってきょーくんが湿布をはってくれた。


【きょーくん、ありがとう】


「いーよ別に…昔は澪のが俺の事助けてくれてただろ?」


そう言って笑うきょーくんは昔もこんなんだったな…と懐かしく思った。


あの頃と変わらない…だけど少しだけ大人っぽくなった綺麗な横顔をそっと見つめる。


すると、きょーくんは急に真面目な顔をしてじっと私を見つめてきた。


ん?と私が首を傾けると


「最近、春琉と碧とばっか仲良すぎ…俺だってもっと澪としゃべりてぇんだけど…」


きょーくんはそう言うと少しだけ赤い顔を逸らした。そんなきょーくんに私もなんだか照れてしまう…。


照れるのってうつっちゃうのかな…。


【私も昔みたいにきょーくんといっぱい話せるとうれしいな】


ホワイトボードを見せて少し照れて微笑む私に


「…あーっ、なんかむかつくー。やっと見つけたのに…俺の事全然みてねぇし…昔みたいに俺の事もっとみてくんねぇの?」


そう言って私の顔の目の前にきょーくんがぐっと近寄ってきた。

きょーくんの明るい髪の毛がサラサラと揺れて顔が綺麗で…ドキドキとする…。


恥ずかしいしどうしたらいいかわからなくてあたふたしていると


「…ふはっ…あたふたしすぎだろ」


そう言って私の頭を優しく撫でると救急箱を片付ける為に立ち上がったきょーくん。


すると、ちょうど玄関から碧くんと春琉くんの帰ってきた声が聞こえてきた。


「ただいまぁ〜!!!」


「ただいま」


すると、きょーくんは玄関の方に行ってしまった。


「おー、夕飯買ってきたかー?早く食おーぜー」


みんなの声が響く玄関に先に行ってしまったきょーくんの後を私も追う


【おかえりなさい】


ホワイトボードを二人に見せる。


すると、私の方を見た春琉くんがぶっきらぼうに私の頭をぽんぽんっと撫でると


「ちゃんと寝てたか?」


と聞いてきた私はコクコクと頭を動かしていると碧くんは


「澪ちゃーーん!!寂しかったよぉー!!」


と両手を広げて飛びついてくる。すかさず春琉くんが碧くんの首根っこを掴む。


うげっとなった碧くんは少し可哀想だったけど元気そうで笑ってしまった。


すると、律くんもちょうど降りてきてその日は春琉くんと碧くんが買ってきたご飯をみんなで仲良く食べた。



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