夜⑪ 小間竜騎VSシータ
ちょっと長めです。
あと、少しだけ気持ち悪い場面があります。すみません!
さて一方。
俺、小間竜騎は魔王軍四天王の一人である長身美女、シータと戦っていた。
「あははっ! ほらほら、防戦一方じゃ勝てねぇぞ!?」
女とは思えない乱暴な口調で、黒い大剣を高速で振り回し、無数の斬撃を繰り出すシータ。
しかしコイツの攻撃は、とにかく一撃一撃が重い。オートガードしているときは分からなかったが、完全に受けきってしまうと腕ごと持ってかれてしまいそうだ。
「女のクセによくそんなクソ重い剣振り回せるなっ!」
「はっ。じゃあ持ってみる?」
シータは物凄い速度で俺に詰め寄ると、持っていた大剣を手放し、俺に投げつけてきた。
「なっ!?」
俺は反射的に思わず投げられた大剣を受け取ってしまう。
瞬間、俺の体が地面にビキビキと沈み始めた。
「なんっ……だこれ重っっ!!」
いや重いなんてレベルじゃない。まるでこの大剣自体が重力の塊であるかのようで、俺は力を込める暇も無く、大剣の重さに一瞬で引きずり込まれてしまった。
「残念! そいつはウチ以外が持つと超重量に変わっちまう魔剣なんだよっ!」
魔剣とやらを持ったせいで一瞬動きを封じられてしまった俺は、シータの鋭い蹴りを腹部にもらってしまう。
「ごっぁ!?」
木々を何十本も薙ぎ倒しながら、何十メートルと吹き飛ばされる俺。
「闇・風属性魔術・八咫烏っ!!」
俺を蹴り飛ばした直後、再び魔剣を手に取ったシータが、魔術名(?)を叫ぶ。
黒い風が魔剣の周囲に集まり、シータの一振りと共にそれは放たれた。
「がっあぁ!!」
放たれた黒い風はまるで巨大な烏。
俺は鳥の姿をしたその黒い風に一瞬で吹き飛ばされ、全身に無数の傷の負ってしまう。
無数の木々を埃のように軽く吹き飛ばして見せた黒い風は、辺りの景色を殺風景にしたところでようやく収まった。
「あははっ! その体に感謝するんだな! じゃなきゃお前は今頃サイコロステーキだ!」
確かにとてつもない攻撃だった。竜人化していてもこのダメージ。ライフゲージを結構持ってかれたのが分かる。しかし……
「生憎、今の俺にはオートヒーリングがあるんでな。こんな魚の煮つけの切れ目みたいな傷……秒で治るんだよ!」
「は、魚の煮つけの切れ目? 何言ってんのアンタ、どういう意味?」
何言ってんだこいつみたいな顔をされた上でガチトーン返しされてしまう。
体の無数の傷は徐々に治っていくが、代わりに心の方がたくさんの傷を負ってしまった。こっちの傷はどうやら自動回復できない模様。
「まぁいいや。体も温まってきたし、そろそろ本気でやらせてもらうわ」
嗜虐的な笑みを浮かべたシータは舌をべぇっと出す。
その舌には、大きなドクロとトライバルのタトゥーが彫られていた。
「なんだその悪趣味なタトゥー。ヤンチャ女子アピールか?」
「ばぁかそんなんじゃねぇよ。こいつは魔術刻印だ。ウチの潜在魔力をフルブーストさせる為のな」
「魔術刻印ねぇ。じゃあキルの全身に彫られてたタトゥーも……」
「おっ、その通り。あいつは自分の体で数え切れないほどの魔術実験を繰り返してきたからな、その副産物みたいなもんだ。まぁウチはあそこまでやる気はねぇな。下手したら死ぬし、色々ぶっ壊れてるドマゾ女のあいつだからこそできるものだな」
そう言ったシータは魔剣を思い切り上に掲げ、地面に思い切り突き刺した。
「闇・空間系魔術・血の闘技場!」
瞬間、淀んだ赤色の魔法陣のようなものが展開され、半径200メートルほどまで広がっていく。
「なんだこりゃ」
「血の闘技場を一度発動すると、中にいる者たちは必ずどちらかが死ぬまで戦い続けなければならねぇ……。言っちまえば、魔術を無効化できなくなったお前を逃がさない為の鳥籠だ。決着が着くまでは、どんな異能や魔術を使ってもコイツの外には出られねぇ。ウチ自身にも一度展開されたコイツを解除する事は不可能だ」
「はっ心配しなくても俺は逃げねぇよ」
どんな魔術かと思って少し警戒していたが、なんてことは無い。
逃走用の能力封じなんだろうが、俺はそんな力使えないし、結果的にやることは変わらない。
「そして、この血の闘技場の中では回復魔術が一切使えない。ウチもお前もな」
「マジか……」
前言撤回。この魔術、結構ヤバいかもしれない。
先ほど負った傷に目をやると、治癒が途中で止まっているのが分かった。どうやら回復が使えないというのはマジらしい。
俺はダメ元で一つ提案をしてみる事に。
「ちょっと外の空気吸いたいから、これ解除してくんない?」
「する訳ねーだろ。つーか無理だっつったろ」
ダメでした。
「そしてお前に残念なお知らせをしてやるよ、小間竜騎。さっきからウチが使っているこの魔剣『ン・ザ』は防御力無限という唯一無二の特性を持つ」
「防御力無限? って事は……」
「そうだ。この剣はどんな攻撃であっても破壊できねぇ。例え伝説の竜であっても、レイト様であってもこの魔剣は破壊できねぇのさ」
破壊できない剣……つまりあれはシータを守る究極の盾、その上攻撃もできるなんて確かに恐ろしいが……
「確かに大したもんだが、お前結局死んでるじゃん。剣の防御力が無限だろうがなんだろうが、お前本体には何の関係も無い。オートガードを使ってる時の俺と一緒さ。防御を潜り抜けてお前をぶちのめせば何も問題無い」
「まぁお前にそれができればの話だけどな。勇者カインですら、ウチを一人じゃ倒せなかったんだ。お前如きじゃ無理だ」
カイン……万丈ですらサシで戦う事を避けた相手。
魔王軍四天王はそれほど強いって事か。人の事言ってる場合じゃないが、龍彦の野郎は無事にアイツを倒せたんだろうか……そんな心配をついしてしまった。
「そしてもう一つ。ウチの血の闘技場は、一度に複数展開する事ができる上、人間や魔族だけでなく、無生物や自然に対しても展開する事ができる」
「無生物や自然に対して展開……?」
思わずオウム返ししてしまう俺。コイツが何をしようとしているのか、そのイメージが一ミリも湧いてこなかったからだ。血の闘技場は簡単に言えば「決闘を申し込んで、ケリが着くまで外に出さないようにする魔術」だ。そんなものを無生物やら自然に使ってなんになるってんだ?
「まぁとは言っても、無生物や自然に血の闘技場を使った場合、相手も同じ無生物、自然でなくちゃならない。つまり戦うのはウチじゃない……この魔剣だ」
「あーもう意味分かんねぇ聞き飽きたわ!」
これ以上聞いてもどうにもならないと考えた俺は、竜人化によって飛躍的に上昇した脚力で、シータの元へとダッシュする。何をする気かは知らんが、相手の攻撃をわざわざ待つ必要はない。
「あははっ。最後まで聞いてほしかったけど、まぁいいや。やってみせた方がはやいし」
シータまで10メートル少し、といったところでシータが軽く魔剣を振った。
すると……
「あ? 何を……がっ!?」
正体不明の違和感が体中を巡り、身動きが取れなくなる俺。
なんだこれ……苦しいっ……息ができないっ!? 視界がぼやける……
「あははっ!」
直後シータが大剣を構え、鋭い突きを繰り出してくる。
「くっ……ぁあっ!!」
俺は力を振り絞り、思い切り後ろへ飛ぶ。
シータから離れると息苦しさはなくなり、なんとか呼吸ができるようになる。
「ぶはぁ! はぁはぁ、どうなってやがる!?」
「だから最後まで聞けばよかったのに」
ケラケラと笑うシータ。本来、自分の技の仕組みを相手に話すなんて愚の骨頂だが、シータはどうやら俺をとことん格下として舐め腐ってるらしく、その点に注意を払っている様子は見られなかった。
「血の闘技場を生物以外のもの同士に発動すると、少し変わった現象が起きてね。意思を持たない存在同士の決闘になるからなのか、発動した瞬間に必ず勝敗が着くんだよね。そして、その勝敗を決定付ける基準は、ざっくり言えば『防御力』なのさ」
「んだと……って事は……」
俺はここに来て、ようやくこの力の真の恐ろしさを理解する。
「無生物であろうと自然だろうと、時が過ぎれば必ず姿を変え、朽ちて、そして消えていく。でもウチの魔剣は無限の防御力を持つ。何千年、何万年経とうと、永久に姿形を変えず、どんな力であっても破壊されない『不変の力』。その『不変の力』と『変化する力』が血の闘技場でぶつかると、『変化する力』は『不変の力』に打ち負け、消えることになる」
シータは鋭い目つきで俺を睨みながら、笑う。
弱い獣を狙う、狩人のような目つきだ。
「つまりウチはこの血の闘技場によって無限の防御力に加え、最強の破壊力を得ることができるのさ! さっきアンタが呼吸できなかったのは、アンタの付近の酸素と魔剣『ン・ザ』を血の闘技場でぶつけ、その力で酸素を打ち消したからだ!」
ベラベラと饒舌に喋るシータ。
どうやら血の闘技場の力がよほどお気に入りなご様子。
「随分ご機嫌に喋ってやがったが、最強の破壊力つっても対象は生物以外なんだろ。俺を直接その力で破壊できるわけじゃねぇ」
「分かってねーなぁ。要は応用だっつの」
シータはそう言うと、再び魔剣を軽く振るう。
すると直後、20メートルほど離れていたシータが俺の目の前に一瞬で現れた。
「なっ!!?」
「今のはアンタとウチの間に存在していた20メートルほどの空間を打ち消した。空間が消えたことで、当然アンタとウチの距離はなくなる。そんで……」
「がっ……あっ」
先ほどと同じように、呼吸ができなくなる俺。どうやらまた俺の周囲の酸素を打ち消した模様。
剣を振るわずとも血の闘技場とやらは発動できるらしい。
「あははっ! じゃあーねぇ!」
俺目掛けて、魔剣を思い切り振るうシータ。
これは血の闘技場による攻撃ではない通常の物理攻撃。だが、ノーガード状態の俺がこれを食らえば、真っ二つになること間違いなしだ。
「っっぁああ!」
俺はギリギリで振り下ろされた魔剣を躱し、敢えてシータの元へとさらに詰め寄る。そして……
「!? んっ!?」
シータの唇に思い切り自分の唇を重ね合わせた。
「んっ!? んん!!」
あまりに予想外の不意打ちに何かを叫んでいるシータだが、口を塞いでいる為全く聞き取れない。
俺はそれと同時に、竜人化した腕力で思い切りシータを抱き締め、ホールドする。
そして……
ブチィッ!!
「!?!? ぎぃあやああああっっ!!?」
シータの舌を、思い切り噛み千切った。
「あぁぁあぁあぁっっっ!!??」
痛みに悶絶するシータ。その隙に腕をぱっと放し、シータの顔面を思い切り殴り飛ばした。
「があぁっ!!? っそがぁ!!? ヘメェ脳みそイハレヘんのか!!? ウヒのひたはぁ!!」
「は、ウヒのひたはぁ? 何言ってんのお前、どういう意味?」
俺は少し前にシータが言った台詞を若干声マネしながらそのまま返す。
まぁ「どうせウチの舌が~」みたいな事言ってるんだろうが、敢えて分からないフリをする。
俺は口の中にあるシータの舌を地面に吐き出す。
「クソマズいな。味のしなくなったガムよりマズいぜお前の舌。でも抱きしめた時の感触は悪くなかったぜ。おっぱいはDカップってところか。けどお前、スタイル良すぎて……つーかデカすぎてキスすんの大変だわ。次からはもう少ししゃがんでくれ」
「へめぇぇっっ!! まひほろす!!」
舌を噛み千切られたせいで上手く喋れないシータ。
「あちゃー喋りにくそうだな。その舌、治した方がいいんじゃね?」
「ッ!! いわへあふへもわはっへる!!」
言われなくても分かってる……ってとこか、シータは人差し指を自分の唇付近に持ってくる。
どうやら回復魔術を使って舌を治すつもりみたいだが。
「相当動揺してんなお前。この中じゃダメージの回復はできないってさっきお前が言ったんだぜ?」
「ッ!!」
怒りに満ち震えた表情のシータ。顔中に青筋を浮かべ、相当ご立腹な様子だ。
あぁそうだ。もっと見せろ。お前のその苦痛に支配された表情……今までで一番綺麗な顔だ。
整った顔をぐしゃぐしゃにして鬼のような目つきで俺を睨みつけるシータ。
「あハ。いい目つきだ。もっと壊してやりてぇ……」
口角が上がるのを抑えきれない。
俺の中の真っ黒な汚物が徐々に漏れ出しているのを感じる。
「何が応用次第だよシータぁ。たかがキスされたくらいで全然ダメダメじゃねぇかぁ。はははは」
「ッ!!」
俺を見て、何か怯えた様子のシータ。
おいおい、お前仮にも魔王軍の四天王なんだろ? たかだか俺一人のこんなお遊びでビビッてどうすんだよ。
「全く。こねぇならこっちから行くぜ」
俺は竜人の力を使って、シータの足元からそれぞれ炎、水、雷、風を噴射させる。
「!!」
俺がいきなり魔術を使った事に一瞬驚くシータだったが、直ぐに冷静さを取り戻し、魔剣でそれらを薙ぎ払う。血の闘技場を使って無効化したのか、それとも使用せずに薙ぎ払ったのかは知らないが、いずれにせよいい反応だな。
「付け焼刃の魔術じゃ決定打にはならねぇか! なら……」
俺は再びダッシュしてシータに詰め寄る。
シータなら決して見切れない動きでは無い筈だが、さっき舌を噛みちぎられたのがよほど強く刻み込まれたせいか、消極的に俺と距離を取るシータ。
「逃げてばっかじゃ終わんねーぞー。つーかよぉ、お前の舌の魔術刻印……確かお前の魔力をフルブーストする役割があったんだよな? って事は、舌がちぎられた今はそこまで魔力を使えないのか? いやそれ以前にお前、魔術使う時に魔術名叫んでたけど、上手く喋れない今となっては魔術も使えないのか? なぁどうなんだよ」
「……ッ!!」
一瞬、何かを叫びそうになったシータだったが、怒りを抑え、静かに俺を見据える。
殺意の質が変わったな。燃え盛る炎のような殺意から、氷のような冷たい殺意に。
先ほどまでは随分動揺していたが、ここからは冷静に対処してくるだろう。
「いいねぇ、そのツラ。ぶっ壊しがいがあんぜぇ!」
足に力を集中させ、バネのようにしてシータの元へ高速移動する俺。
しかし直後、再びシータが俺の目と鼻の先に現れる。
「また空間を消してのワープか! 芸がねぇな!」
また酸素を消すつもりなのか、それとも直接俺を斬りにくるだろうか。それは分からないが、いずれにせよ俺のやる事はシンプル。とにかく攻撃を躱して、タコ殴りにするだけ。ところが……
「えっお前……魔剣は?」
シータの手に魔剣は握られていなかった。
意表を突かれた俺は、直後に飛んできたシータの拳を躱すことができず、顔面をモロに殴られてしまう。
「ごっぱぁっ!! 女の力じゃ……ねぇな!」
女の力どころか、竜人化してなかったら全身消し飛びそうなくらい人間離れした威力だ。
この女、どうやらステゴロもいけるクチらしい。
「上等だっ……叩き潰して」
「……!」
直後、シータの視線が一瞬だけ俺の上空に向けられたことに気が付く。
なるほど、そういう事か。
俺の4メートルほど上方には、落下してきたシータの魔剣が。
シータの奴、俺と距離を詰めた後に魔剣を上に放り投げてやがったのか。そして、魔剣が落ちてきた勢いを利用して俺をぶった切るつもりだったと。だが……
「食らわねぇよ!」
俺は敢えてジャンプして、4メートル上の魔剣を握りしめる。
この魔剣はシータ以外が持つと、途端に超重量へと変わってしまう。
俺が魔剣を握った瞬間に重量が増し、同時に落下速度も増す。
「オラァ!」
俺は魔剣の超重量を利用して、魔剣に引きずられる形でシータの元へ落下する。
「ひゃっへっ!!?」
凄まじい速度で落下した魔剣はシータの頭部に直撃。
元々の切れ味と超重量により、シータの体は豆腐みたいに真っ二つになった。
「ぐごばぁ!!」
それと同時に、シータを斬る直前まで魔剣を握りしめていた俺は、凄まじい落下速度によって地面に思い切り衝突……を通り越して体が地面に埋まってしまう。
「がっぶはぁ! し、死ぬかと思った! なんて重さだ!」
俺は剣をすぐに放し、地面から出る。
横を見ると、真っ二つになったシータの体が青い炎に包まれて灰になっていた。
「今までは砂になっただけだったのに、死霊術とやらで呼び出した人形独自の死に方なのか?」
俺が消え入る青い炎に見とれていると、血の闘技場がいつの間にか消えている事に気が付く。
「シータの奴、もっとやりようはいくらでもあったろうに、俺のペースに乗せられてくだらない搦手を使うからそんな事になるんだ」
俺は元々シータだった灰に向かって独り言をつぶやく。
徐々に小さくなっていく青い炎を見て、なんとなく物思いにふけていると……
「なんだよあの勝ち方。相変わらず何をするか分からない奴だな、竜騎」
「おぉ龍彦。そっちも勝ったのか」
「まぁな。クソ強かったけど、なんとか勝てたぜ」
龍彦の体を見ると、自動回復があるにも関わらず、まだ傷が癒えていない様子だった。
竜人化した龍彦にここまでの手傷を負わせるとは、あのベクターって奴も相当な実力者だったみたいだな。
「さて、残りはあそこで高みの見物してる零寿とキルだな」
「ったはは! 今のでやっと半分かよ! 魔王軍四天王マジつえーな!」
しんどそうなんだか、楽しそう何だかよく分からない様子の龍彦。
だが、そんな龍彦を見て安心していたのも束の間……
巨大な爆発音が、俺たちの耳に響き渡った。
それと同時に、大地が大きく揺れ始める。信じられない事だが、まるで大地が何かに怯えているかのような、そんな揺れだった。
「なにがどうなってやがる!?」
「おい竜騎……あれ」
「あぁ!?」
龍彦が示す方向に目を向ける俺。
そこに映り込んだものの圧倒的な存在感に、俺は言葉を失った。
「な、なんだあれ……」
俺たちの数キロ先には、百メートルを優に超える巨大な悪魔が君臨していた。
お読みいただきありがとうございました。
次回、海藤VS万丈 再び!




