襲撃(3)
地面に攻撃で叩きつけられたドラゴンは抵抗しようと起き上がるが、更に追撃が起きる。
「あんた、早く逃げなさい。こいつらは危険だわ」
「君は、さっきの!」
先程、俺を助けてくれた女性剣士だった。
俺は立ち上がり、剣を構えた。
「何やってんの!?早く逃げなさい、でないと死ぬわよ!」
「逃げることはできない」
俺は少々焦っていた。
「ならあんたは奴らを足止めして頂戴、私はここであのドラゴンを叩くわ」
「了解」
そして彼女はメテオドラゴンの方へ飛んだ。
俺は剣を構え、奴らの前に立ちはだかり、剣を振るう。
「おいおい、どうした?そんなんじゃ当たらねーよ!」
俺は怒りに身を任せ、彼らに斬りかかる。
「とりゃぁぁ!!」
右へ剣で弾かれるが、流れるままに左から攻撃を入れる。
しかし、敵に攻撃を受け止められ、腹に一発の蹴りを入れられる。
「ぐはっ!」
そこへ敵の剣先が入ってくるが、ギリギリのところで弾き返す。
「やるなぁ、坊や。だけどこれはどうだ!」
右手に黒い炎が現れみるみるのうちに収縮していく。
「殺してやる」
奴らはものすごい眼力でこちらを睨んでいた。
黒い炎の球を俺を目掛けて打ち込んで来た。
俺は素早く動き、黒炎の球を避けた。
一方、ドラゴンは魔法をいくつか食らってるがビクともしていなかった。
「なによコイツ、しぶといわね」
剣を鞘にしまい、両手を前に向け、呪文を唱えた。
「神よ、聖なる力を与えよ。今解き放て、イグニシオン・イール!」
白い光が両手の手のひらの前に集まって行き、一瞬ピカッ光ると同時に振動を伴い球となってドラゴン目掛けて飛んでいく。
見事、攻撃は命中したが、ドラゴンは余裕を見せていた。
ドラゴンは空へ飛び上がり、彼女の真上から炎を吐いた。
彼女はシールドの魔法を使い、攻撃を防ぐ。
ー俺は切羽詰まっていた。
自分の力が及ばない、こんなことはゲームではなかった。だが、現実は変わらない。
この世界において、俺は魔法など使えない。
使うためにはなにか決まった呪文書があるのだと思われるが、そんなことを気にしてる場合ではなかった。




