旅立ち(2)
ー何時間経っただろうか、歩いても草原の地平線が見えるだけ。
飛行機も飛んでいない。飛んでいるとすれば鳥ぐらいだ。
今は8月の真夏真っ只中だ。めちゃくちゃ暑い。
何か、この暑さを吹っ飛ばすようなこと起きないだろうか。
そう思った矢先だった。
すぐ近くのところで、大爆発が起きた。
「なっ!」
再び煙が上がった。
間違いない、俺が狙われているのだろう。
狙われているのであれば逃げなければ、殺される。
その煙が晴れると同時に、中から2人の人が飛び出して来た。
二人とも女性だった。
両者とも向き合い、両手に剣と思われるもので戦っていた。
また、魔法のような炎を放ったり、剣に炎をまとわらせたりと、ありえない光景を見ていた。
まるで、アニメを立体そのもので見てるような感覚だった。
二人の戦いはあまりにも非現実的で俺は口を開けてその場に居座っていることしかできなかった。
片方が俺の方をチラッと見た後、相手の剣を弾き俺の方にとてつもない速さで襲いかかって来た。
「うわっ!」
俺は受け身の体制を取ることができなかった。
このままでは確実に死ぬことはわかっていた。
死に物狂いで避けようとしたが、身体が動かなかった。
「こ、殺される」
俺は両手で頭を抱え、自分の死を実感した。
その後、金属と金属の削り合う音がなり響いた。
俺は音に驚いて頭を上げると襲いかかって来た人の相手が、剣で攻撃を防いでいた。
「あんたの敵はこっちよ、よそ見しないて頂戴」
俺は、助けられた。




