旅立ち(1)
咄嗟に周りから小鳥のさえずりが聞こえてきた。
一体何が起きたのか。
先程まで部屋に居たはずだ。
だが、なんでここに?
俺は訳がわからなかった。
見ず知らずの場所、ここはどこだろうか?
日本の山の中なのか?
だが、やけに周りが静かだ。
周りの草を掻き分けながら俺は自分の勘を頼りに進んで行った。
どれほど進んでも景色は変わらず、近くに流れていた川で休憩をしていた。
「はぁ、ここどこだよ」
愚痴をこぼしていても何も変わらない。
俺は重い腰を上げ、歩き出そうとしたその時、とてつもなく大きい爆発の音が聞こえた。
俺は、聞いたこともない爆発で焦っていた。
「戦争とか、事件とか巻き込まれるのいやだぞ・・・」
あたりを見回すと、煙が上がってるのが見えた。
俺は煙の方に足を早め、あっちに街があるかもしれないという期待を胸に、向かった。
煙は段々近くなり、周りの景色も少しずつ変わりつつあった。煙のある場所に着いたが、誰もいなかった。
周りは草原であり、街など一つも無かった。
先程の爆発により、草原の一部一部が焼け焦げている。
一体何があったのか。
やはり、何か戦争が起きたのか?
いや、一日やそこらで戦争が起きるわけがない。
ましてや、この日本だ。戦争起こすなどしたら周りから非難され、あの友好国のアメリカでさえ見放すだろう。
では、なんだ?
日本が起こしたのではないならば、アジアの国々のいずれかだ。
その前に、ここもどこなのかさっぱりだ。
周りを見ても、街という街が見当たらない。まさに異世界に来たようだ。
だだっ広い草原が続くだけ。
その後、俺は森のある方とは逆方向に歩き出し、何か手がかりを探すことにした。




