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九話 少年の試作品

ついに小型エンジンを完成させた少年は前世の記憶を頼りに、日本初のバイクと同じものを作ることを決めたのであった。

今回は最初の時点で解説がついているので、前書きでの文字の説明はありません。

エンジンを完成させた少年は新たにバイクを作るべくガレクとウォークと話していた。


「なるほどこの図面はとても面白い」


そう言いながらガレクは図面をめくり続けた。


「ですが師匠これは開発が少し難しい気がします。」


そう言いながらウォークは頭を傾げながら自分の考えを少年へ伝えた。


「この設計は確かに優れていますが、エンジンを乗せた場合重すぎてそこまでの速さが出ないのではないですか」


その言葉にしょいう年はニヤリと不的な笑みを浮かべた。


(……やっぱり、そう思うよな)


アルフィーの頭には、前世の日本の歴史が明確に浮かんでいた。


戦後の日本。物資も何もない焼け野原の中で、ある一人の天才技術者が、軍用無線機の小さな小型エンジンを自転車にくくりつけて走り出した。


「バタバタ」という愛称で親しまれたその原動機付自転車こそが、のちに世界一の技術屋へと上り詰める大企業のすべての始まりだったのだ。


いま、手元にある一気筒エンジンは、まさにあの伝説の再現だった。


「いやそれが違うんですよ。今回作ったエンジンを自転車に乗せた際の速度は早くても25km/hくらいそのため馬車と比べると約二倍近くになります」


その言葉を聞いたがレクとウォークは驚いた。

そのスピードであれば、近くの店に連絡さえできれば決まった日の決まった時間に食料が必ず届くことになる。連絡に関しては、手紙であれば魔法を使った郵便で次の日には届くし、小さな手紙であれば一般人が気軽に使える値段であったかあらである。


「確かにその速度であれば、確かに実用性がありますね。」


その言葉と同時にガレクとウォークは早速自転車を作りエンジンの配置とタンクの配置を少し変えた状態で少年に見せた。


(おーこれはまさにバタバタそのものこぎ出してからクラッチを繋いで始動させる仕組みもそのものだ。これさえあれば騒音問題は別として世の中が便利になるぞ)


その考えをそのまま口に出してしまったせいでガレクとウォークは不思議そうに「バタバタ?」と言っていたがなんとか誤魔化し、それを父上の下に持っていくために、街中でも乗り回していた。


町民の反応はさまざまだった。


「父上試作品が完成しました」


その言葉を聞いた父は大いに喜んでいた。


なぜなら、この完成までに実に半年近くかかっていたからであった。


そして父を外へ連れ出した少年は父へと使い方を説明し、試作品に父を乗せた。


父は何回も転びかけたがその度に起き上がり数時間後には完全に乗り回していた。


「おーこれはすごいぞ、おまえが長い年月をかけて開発していた理由がわかる。」


その言葉を話していた父は明らかに前までとは違った。


「しかしこれは確かにすごいが、魔鉄鋼を使っている以上一般に流通させるのは難しくないか」


その言葉を聞いた少年は父の前で早速プレゼンをし始めた。


「確かにこれは高価すぎますそれこそ貴族たちしか買えないでしょう。しかしながら、一般流通向けにはアルミ合金を使います。強度は魔鉄鋼ほどではありませんが、ある程度アルミ合金でも再現が可能であると理論上出ています。そのため一般の飲食店にも手の届く範囲と言えるでしょう。」


そのほかにも少年は父に向けて自分の考えや計画を話した。


「なるほどそれなら採算は取れるかもしれないが、利益は限りなく少なくなってしまう。

どうにかして金銭を集めるしかないな。」


その言葉を聞き少年は金策を立てるため、計算と交渉に強い人を引き込むため父に知り合いにできる人がいないかを聞いた。


「確か私の友人の息子でおまえのように算術が得意で、交渉もできる人材はいたな。

おまえも昔会ったことのある人物だぞ。」


その言葉を聞いた少年は一気に笑顔になった


「父上その人を紹介してください

その人がいれば金策もうまくいくかもしれません」


その言葉と同時に、父は「わかった」と言い急いで文を認め、近くのメイドに届けるようにいった。


その後父へと文の返信が届いた。


「アルフィー前話していた人から文が帰ってきたぞ」


その言葉と同時にアルフィーは急いでその文を読んだ。


そのふみには試しに少年と話したいこと。


そして何よりも少年の試作品を体験したいことが書いてあった。


「まさかあの試作品にまでも興味を持ってくれる方がいるとは」


そう少年は話しながらも内心とても嬉しかったこれまで六年半少年の開発に興味を持ち、認めてくれる人がいなかったからだ。


だからこそ、少年もその人と話したくてワクワクしていたのであった。


「この人と話す日を早速セッティングしたいです」


そう話しながらアルフィーは相手のことを想像しながら胸の高鳴りを抑えるのに苦労をしていた。


今回も読んでいただきありがとうございました。

最初の部分は私なりに大きなチャレンジとなります。

ですのでぜひ感想を送っていただけると幸いです。

次回ですが、5月28日木曜日の18時00分に投稿予定ですのでお楽しみに

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