表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/16

第八話 少年の成功

前回ピストンとシリンダーブロックを完成させた少年は新たに空燃比の計算をするため計算機を探し出す。そこで探し出したのは、「魔道計算機」であったこれさえあれば難しい計算もミスを起こさずできると思い少年は父との交渉へと向かうのであった。

今回は技術用語が多いので補足を多めに書きます

**キャブレター**:ガソリンと空気を混ぜてエンジンへと送る機械これがないとエンジンが壊れたり、爆発が弱くて回転をしきれなかったりする。

**クラッチ**:DやNの切り替え時に使う部品。

昔はペダルを踏んで繋げたり離したりしていた

**クランクシャフト**:ピストンの上下の運動を回転へと変えるための装置

**シリンダーヘッド**:シリンダーの燃焼室を構成する部分。

**ガスケット**:エンジンブロックとシリンダーヘッドの間に挟み、気密性を維持するためのもの

**シリンダーヘッドカバー**:その名の通りシリンダーヘッドの上に被せるカバー

(魔道計算機があれば、もしかしたら空燃比をより詳しく計算できる。)


そう考えながら少年は父親の元へと向かった。


確かに学者の作った計算機を待つのもいいかもしれないが、量産化までは時間がかかるのが城跡であり、量産化までには早くても半年以上の年月が必要な上流通まではさらに時間がかかるものであった。


そのため少年は父に頼り魔道計算機を得ない限りは一人でそろばんを弾きながら計算することになるのであった。


「父上失礼します」


その言葉と同時にドアを開け少年は中に入った。


「要件はなんだ。」


父は相変わらず低い覇気のある声で話し出したが、以前ほどの怒りは感じなかった。


「現在着手している開発ですが進捗があったため報告と、お願いに来ました。前回魔道旋盤を購入していただいたおかげで、一番重要な部品の開発に成功しました。

しかしながらその部品の強度を含め、計算をする必要があるのですが、今までのように紙上だけの計算ではあまりにもずさんとしか言えなくなってきてしまいました。

そのため魔道計算機が欲しいのです。まだ魔道旋盤を買ってもらったばかりでさらにお願いするのはあまりにもわがままだと言うことは私も承知しています。

しかしながら、これがないと今後の計算がとても辛く失敗しやすくなってしまいます。

なので、ぜひ調達して欲しいのです。いかがでしょうか」


その言葉を聞いた父は悩んだ顔をしていた。


前回魔道旋盤を手に入れただけで去年の利益の三割が消えていっていた。


これは商人にとっては大きな損失とも言える。


利益から人件費などを出したり、今後の仕入れにも使う費用な以上これ以上使うわけにはいかなかったからだ。


しかしながら父としての宣言をした以上できるだけ協力してやりたいのも事実であったため父は少し考えることにした。


「アルフィーよ進捗があること、そして報告してくれたことは嬉しく思う。

しかしながらその願いを聞くには余剰資金があまりないのだ。

もし今ある資金をこれ以上使えば今年の仕入れはなかなか大変なものになってしまう。

だから、私としてはできるだけ、慎重に考えたいんだ。」


そう話す父を見た少年は図々しい願いをしたのに、真面目に考えてくれる父に感謝の念を抱きながら了承をした。


数日後


「アルフィー様旦那様が及びです」


メイドが部屋に入りそう話してきた。アルフィーはついに決断したかと思いながら父の部屋へと向かっていった。


「旦那様アルフィー様がお見えです」メイドはそう言いながらも父へと部屋に少年が入る許しを求めた。


「入れ」その言葉と同時にアルフィーは戸を開き中に入った。


「アルフィーよ前回の願いに関して結論を出そうと思う。

結論としては調達自体は可能だ。

しかしながらこれは今年の経営を不安定にする可能性すらある。

だからこそ今回の試作品の研究開発はとても重要な意味を持っている。

もしこれが成功しなければ莫大な赤字となるのは目に見えているんだ。

だから頼む魔道計算機は購入するからできるだけ早く試作品を作り、実用品を作り上げてくれ」


これは父からの正直な悲鳴であった。


少年に期待している気持ちそして少年が成長するための過程として資金を通ししたい気持ちが勝ったものの、ここで失敗すれば商会の経営が傾くのは目に見えていた大博打であった。


大旦那は今までこんな博打を打つような真似もしてこなかったが、少年の進捗を聞き、大博打を打つことを決めたのであった。


「父上ありがとうございます。

この計算機でなんとか試作品を作り上げ、それを使い実用品を直ちに開発します。」

その言葉を発した後少年は実用品のことを考え始めた。


(確かにこの状況では実用品をできるだけ早く作ることが求められる。

しかしながら、車が作れるほどのパワーはまだないエンジンとなる。)


そう考えていた少年は前世の記憶を思い出す。


(そうだ日本で戦後に軍用エンジンを自転車につけてバイクにしていた企業があったな。

後に大手の企業になっていった企業だ。

もしそのバイクを再現できれば、少なくとも利益にはつながるかもしれない。)


少年の考えは正しかった。


この世界においてものが早く到着するのは話した通りだが、しかしながら物流で使うには便利であっても出前のようなサービスを使うには費用が嵩み不便であった。


しかしながらバイクがあれば出前ができ、家にいながらも店の味を楽しむことができるようになる。


それはこの世界において大きな革新となるものであった。


少年は早速計算機を父に頼みながらも、ピストンとシリンダーブロックをさらに作ることにした。


空燃比の計算においてミスを起こして仕舞えばエンジンごと壊れる可能性があったからであった。


数日後


ようやく計算機が届き少年は大いに喜びながらも急いで計算を始めた。


そして出てきた値の通りに空燃火を調整するためにキャブレターの開発に着手することを決めたのであった。


数ヶ月後


「ガレクさん部品制作の調子はどうですか?」


「おうよクラッチとクランクシャフトは完成したし、上部につけるシリンダヘッドとガスケットも用意した。シリンダヘッドカバーも用意できたぞ。」


その言葉と同時にガレクは目の前に作ったものを全て並べた。


しかし少年は見逃さなかったがれくの後ろにあるたくさんのほかの部品た地の山をそれはガレクが少年に対して妥協したものを使わせずに、自分の納得いく一級品を使わせたいという思いの現れからでもあった。


少年はそれを見ながらガレクを数日間休ませ、ウォークが来た時に話した。


「エンジンで爆発を起こすには酸素と燃料をまぜた混合気を使う必要があります。これがその詳細な図面です」


そこにはキャブレターの詳細な設計図が書かれておりそれに付随してエンジン用の燃料タンクのいちまでも詳細に書かれた図面も用意されていた。

それを見たガレクとウォークは驚いた顔をしたが、「技術やとしての腕がなると言いながら準備を始めました。


一ヶ月後


必要な部品も揃い、動かすための部屋も用意できた少年は早速実験的に作動させることにした。


念の為厚手の壁を用意し、もし手榴弾のように爆発してもできるだけ怪我はしないように準備もしていた。


「早速始動させるぞ」その言葉と同時にガレクと少年は紐を引き回転を起こしながらエンジンを始動させた。


エンジンの音がした瞬間に少年たちは壁の裏に隠れ、スロットルの役割を持った紐を少年がゆっくりと引いたところエンジンは唸りを上げたが、その瞬間に焼きついてしまった。


しかし少年はハッとした顔をしながらも、言い出した。


「あっ、潤滑オイルの存在を忘れてた」


その言葉と同時にガレクも頭を抱えながら「俺もだ」と言いながらゲラゲラ笑った。


「さて仕切り直しだ」


その言葉と同時に少年とがレクはエンジンを始動させるための紐を弾き、エンジンをかけた。


「ブォォォォォォン!!」


その雄叫びとも言える音は、次の日怪物が現れたと噂になるほどのうるささであったが、確実に成功したことを物語っていた。


少年は完成した喜びで大粒の涙を流しながらも、がレクとハイタッチをしていた。


そして父に認めてもらうための自転車開発計画を始動させるのであった。


前回の七話と今回の話には実はちょっとした小ネタを仕込んでいました。

今後もやっていく予定なのでぜひ探してみてください。

さて次回に関してですが、次回は投稿時間を今までの時間から変更させていただきます。

5月27日火曜日18:00分とします。

楽しみにしてくれていた方には申し訳ありませんが何卒ご了承いただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ