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第十五話 触媒の開発と消音器

前回貴族との話を保留にした少年とルークは、触媒を作る相談をガレクにした。

その話を聞いたガレクは、いい素材があると言い早速開発を始めるのであった。

(キャブレターで触媒が使えない理由は主に、化学反応において理想の空燃比から逸脱した量の燃料が混ぜられることで、最終的に寿命を短くしている部分がある。

今回は触媒を無理やり作るより、魔石を使って魔法で浄化作用を起こすことで触媒の役割を持たせるしかないか)


そう考えていたら、ガレクが早速作ったものを見せてくれたものの、性能は高いものの、エンジンの横につけるにはきゃぶれたーのこともあり、少し苦労するサイズ感であった。


「試しにつけて、運転して安定感とスピード感を見るか」


そう言いながらアルフィーは比較的柔らかい地面の上で試運転を始めた。


しかしながら、バランスは調整することで、なんとかなったが、重量が増えたからかスピードが少し落ちてしまった。


「やはりスピードは落ちてしまいますね、しかしながらバランスが取れないわけではないので、これで発売した後に調節していくっていうのはどうでしょうか」


そう話す少年にガレクは少しイライラしたような表情を向けた。


「おまえさんが納得するならそれでもいいとは思うが、俺としては最後までこだわり抜いたものの方が、買う人にもその想いが届くってもんだ。

もしこのまま出すんだとしたら、売れるバイクにはならないと思うぞ。」


そう話しながら別の触媒の制作を始めていた。


その言葉を聞いた少年はがレクの考えに同意し改めて開発を続行することに決めた。


数日後


ルークが、手紙を持って現れた。


「アルフィー手紙の返信が来ました」


そう言いながら大事そうにルークが手紙を手渡した。


その手紙では協力はしたいこと、しかしながら巨体すぎて自転車に乗せることは難しいこと、小型化にはまだしばらく時間がかかることが書かれていた。


(やはり、中世にして開発が始まっているのは前世に比べたら早いが、小型のものではなかったか)


そう考えながら少年はキャブレターを使ったバイクでも使える触媒の開発を続けることを決めた。


「ルーク様そうなるとやはり触媒の開発に力を入れていくしかありません。

先日ガレクが作ったものがこちらなのですが、重すぎて速度が落ちたので、改めて軽量化したものの開発に着手しています。」


そう言いながら少年はルークに最初に作った触媒を見せた。


「これはアルミ合金で作ったのですか」


そう聞くルークにガレクは首をふった。


「いや、これは鋳鉄で作ってる。

アルミ合金の方が軽くて扱いやすいのはそうなのだが、魔石を使う場合耐久力が少し足りないんだ。」


そう言いながら、ガレクは頭を抱えていた。


しかし少年は思い出した。


(そういえば今回作ったアルミ合金の強度は五千系と言われる一番強度の低いものだった。

つまり、さらに強度の高いアルミ合金特に七千系と言われるような耐久性の高いもので作ればいいのでは)


そう考えた少年は早速製法をガレクに伝え、七千系と同等強度のアルミ合金を再現した。


その後、触媒に加工をして、魔石を埋め込むことで、触媒の役割を持たせた。


「これで完成だ。」


そういったガレクの手の中には初期のものと同じ大きさでありながら軽量化できた触媒があった。


少年は早速バイクに取り付け、運転をしてみた。


「凄すぎる。

前の鋳鉄の時と比べたら元の速さに近い速度を維持できている。」


そう話しながらケラケラ笑い、少年は走り続けていた。


開発までに実に三週間ほどを使ってしまったが、なんとか完成した。


そして、改めて貴族との話し合いの場を設けた。


今回の話も読んでいただきありがとうございました。

次回は6月7日日曜日18時に投稿予定です

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