十四話 貴族との交渉
前回少年とルークは貴族会議の場に呼ばれ会場に到着した。
しかしながら、少年とルークの話した内容に反対する貴族が現れた。
**インジェクション**:コンピューターで制御することで、理想値とほぼ同じ比率の混合気を作る部品
「ルーク殿しかしながらこのままでは私たちはいつまで経っても利益を得られない可能性がある。
そこで期限を決めないか。
バイク開発の完了までの期間は残り三ヶ月通させていただきたい。」
少年はその言葉を聞いて驚いていた
(消音器はまだしも、触媒を三ヶ月で作るなんて不可能だ。
前世の製法のまま作ろうとすると、まだ発見されていない金属を使う必要性がある。
なんとかして化学反応を起こせるものを三ヶ月以内に作れればいいが、そんなことはほぼ不可能だ)
その考えをルークに伝えたが、ルークは話を聞いた後に、何も考えずに
「わかりました。
しかしながら三ヶ月は少し短いとのことなのですがもう少し長くならないでしょうか」
そう答えた。
しかし貴族は少し嫌な顔をしながら答えた。
「なら半年まで伸ばします。
これは開発完了までの絶対的な日程ですこれ以上帰るつもりはありません。」
そういい出した貴族たちに対しルークは
「承知いたしました。
この場で了承するわけにはいかないので、少し時間をいただいてもよろしいでしょうか。」
その言葉に貴族は頭を縦に振った。
その後ルークとアルフィーはガレクの下に向かった。
「おう久しぶりじゃねぇかまた新しいもの作るのか」
その言葉に少年は首を横に振り相談を始めた。
「実はかくかくしかじかで、このようなものを作ることになったのですが、期間としてはどのくらい必要でしょうか。」
その話をした後ガレクは話し出した。
「前聞いていたやつか。
だが、これをするにはキャブレターじゃダメなんだろ。」
そう話すガレクに少年は頭を縦に振った。
確かに、触媒を通せば、健康被害のリスクを下げた状態で排気ガスを外に出せるが、キャブレターのバイクでやる場合、すぐに触媒がダメになってしまい使い物にならない可能性がある。
(この場合、インジェクションを作ることになる。
しかしながらインジェクションを使うには計算機能のついたコンピュータと電圧計が必要である。
計算させるためのコンピュータは魔石で再現可能ではあるが、そこまで細かい計算はまだできるとは言えない。
となると並列に組み合わせできる計算の桁数を増やしていくしかない。)
そう考えた少年はルークに相談した。
「ルーク実際に魔石を計算に使った機会とかはあるのでしょうか。」
その言葉を聞いたルークは首を横に振った。
「いえ、そういった機械は今はありません。
しかしながらそういったものを作るための研究はあります。
特に、実用段階まで持っていけたものが二つ三つあると聞いています。
ただ、協力してくれるかは未知数です。」
そう言いながらルークは手紙を書き、相手まで速達で届くように送った。
「ありがとうございます。」
では我々は断られた場合を考えて、キャブレターでも使える触媒の開発を始めますね。」
そう言いながら少年はガレクと早速作業に入った。
(前世では金属を使った化学反応によって有害なガスを無害に変えていたが、今回は別のアプローチとして魔法の使用も考えられる。
だが、魔法を常に動かし続けるには魔石が必要となり、定期的な交換も必要になってくる。
魔石の交換となると少し高価になりかねないな。)
そう考えながら、少年はガレクになんとかして、交換が容易な触媒の材料を考えるしかないことを相談した。
「なら、いい素材があるちょっと作るから待ってろ」
そう言いながらガレクは制作を始めた。
今回は短くなってしまい大変申し訳ありません。
次回からまた長文で投稿しますのでお待ちください。
次回は6月6日土曜日18時に投稿予定です。




