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第十三話 妥協と開発続行

前回貴族会議に向かい参加していた少年は自分の意見を話した、しかしながら反対派の貴族の筆頭である人間が大きな声で意見を話し始めた。

「私はそれでも反対をする。

先ほどアルフィー殿は音や匂い煙は必要であり、完全に消すつもりはないと話した。

しかしながら、匂いや音による健康被害や音による騒音問題はどうなるのですか。

確かに一般人にとっては高価な修理代になるかも知れぬが、問題が大きすぎる。」


その言葉を聞いて少年は考えていた。


(確かにこの問題は前世から変わっていない、前世ではコンピューターが導入されていたから簡単に診断できた。

しかしながらこの世界ではコンピュータに変わるものは魔石しかなく、高価になってしまう。

どうしたものか…)


そう考えていた少年をよそに、ルークが話し出した


「ではあなたは庶民が修理もせず乗り続け事故が起きた時に責任が取れるのですか。

今回作ってものは精密機械です。

修理をする際にバラすと、戻すまでの行程もかなり時間と労力がかかってしまいます。

さらに修理までするとさらに高価になってしまいます。

もし、音などで気づくこともなく違和感があっても高価な修理費に怯えて修理をせずに乗り続けたら、大きな死亡事故が起きかねません。

その場合あなたは責任を取ることができるのですか。」


その言葉を聞いて反対していた貴族連中のほとんどは賛成派に回り始めた。


事故が起きる度に賠償や責任をとっていたらキリがないからだ。


しかし、大きな声で反対した貴族は反対の意思を変えることはなかった。


「しかしながら健康被害はどうするのですか。

もしその健康被害による死亡者が出た場合あなた方の責任になるわけだが、あなたはその責任を取れるのですか。」


貴族は言い返すように端的に話した。


「ではこの案はどうでしょう。

煙や匂いに関しては健康被害が出ない程度まで下げた上で、音もできる限り無くしましょう。

さらにその機構は整備をする人間以外外せなくすることで、街中を走っている間は健康被害も、騒音問題もなくなる。

この案でどうでしょうか。」


そう話した少年のあんに反対していた貴族も納得をせざるを得なかった。

便利なものである以上、貴族側にもメリットがあるからだ。


「それではみなさん最終的な決議のため投票をしてもらいます。」


そう議長が話した後に、皆が投票し始めた。


数分後その結果が表示された


「開票の結果賛成派多数により、開発続行を許可する。

しかしながら、先ほど話していた問題点も確かにある。

その問題が解決されるまでの販売は禁止とする。」


その言葉で貴族会議は閉廷し、貴族たちがゾロゾロとルークと少年のもとへと集まり始めた。


「あのバイクとやら物凄いですね。

あれがあれば小旅行も便利に行えますし、我々が領地に戻ったり、領地からこの嘔吐まで来るのにもとても便利です。

開発続行が決まったことですし、ぜひ資金援助をさせていただけませんか。」


そう話した貴族に対し、ルークは交渉の場を用意すること、そして改めてその場で出資の話を取り決めることを話し、一旦帰ることにした。


「貴族会議はどうだった。

うまくいったか。」


父のその言葉を聞き少年は、「うまくいきました。」とそう一言を返した後ニコニコした顔で帰路についた。


数日後ルークの用意した交渉の場に少年もついていた。


「貴族のみなさん今回は出資を提案していただきありがとうございます。

この場では出資の条件と金額、そして見返りについて話したいと考えています。」


そうルークが話していた。


(この国において出資は二種類ある。

一つ目は完全に見返りを求めず、相手の意見に合意した上での出資。

そしてもう一つは前世の投資のように出資をする代わりに、定期的に利益の一部をもらう出資。

今回はどちらになるかと出資金の話がメインになるだろう。)


そう少年が考えている間に貴族との話し合いは始まっていた。


「まず、今回の出資ですが、投資としてやりたい方はいくらほどいらっしゃいますか。」


その言葉と共に手を上げた貴族は多かった。


しかしながらほとんどの貴族の要望は、利益を得ることではなく、販売を代理で行う権利が欲しいという要望が多く、利益を定期的にもらいたいというものは少なかった。


そこを不思議に感じた少年は貴族たちに心のうちを話した


「なぜ販売権欲するのですか。

もちろんこちらとしては利益を別の開発に回せるためありがたいのですが、あなたたちには利がないような気がします。」


その言葉に貴族たちは笑いながら話し出した。


「それはあなたが今後開発したいと話していた車にあります。

確かにこの時点で利益の数パーセントをいただいた方が、我々にとっては利があります。

しかしながら、利益を取って仕舞えば、車の開発が遅れることは明白であり、それならば販売権を得ることで自身の領地で販売をし、上乗せした金額から利益を得ることのほうが結果的に自分の利益は大きくなる。

それだけの話だ」


その話を聞いて少年は驚いた。

(確かに、バイクの利益を取ってしまうだけでは車の開発に影響は出る。

しかしながら、自身の領地で移送費として元値にさらに上乗せすれば、貴族たちの利益になる。)


そう考えたいた少年は貴族たちの提案に乗ったが、次の条件の中に厳しいものが入っていた。


今回の話はいかがでしたか。

今回急遽データが消えてしまい、再度書くまでに時間がかかってしまったことで、投稿が遅れてしまいました。

大変申し訳ありません。

次回ですが、6月5日金曜日18時投稿予定です。

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