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第十六話 貴族との蟠り

前回触媒を完成させた少年はルークと共に貴族のもとに交渉に向かったのであった。

「みなさまお集まりいただきありがあとうございます。

長い間待たせてしまい申し訳ありませんでした。

今回は結論が出ましたので、話し合いを再度したく集まってもらいました。」


そう言いながら少年とルークは成果報告を始めた。


「まず前回の貴族会議で決定した触媒に関してですが、すでに完成品が出来上がっています。

また、消音器に関しては元々つけていたものをさらにグレードアップさせることで、昇温は可能なので、

三ヶ月での開発も可能だと思います。」


その言葉を聞いていた貴族たちはとても驚いた顔をしていた。

成果報告と聞き、結果的に無理だったという話があると考えていたからだ。


しかし少年はある提案もした。


「現在王立研究所にて研究されている大規模計算機の開発者と連絡を取り協力を取り付けました。

発売後は一度この形式でしばらく販売しますが、大規模計算機の小型化ができれば一気にそちらを投入した新しいバージョンでのは追陪をしたいのです。

出資者の許可なくそのようなことはできないため相談として持ち込ませていただきました。」


その言葉に貴族たちは全員で小声で話し出した。


その後貴族からでた言葉は至極真っ当な意見であった。


「アルフィー殿貴殿の話している話もわかる。

しかしながらそれを搭載してどうする。

搭載する場合の値段と修理費の向上は君が一番危惧していた問題じゃないか。

値段自体が上がってしまったら意味がないだろう。」


その言葉を聞き少年は真っ当な意見であると考えていた。


しかし少年は諦めきれなかった。


「確かに高価になりやすくなります。

しかし使っていくうえでの触媒の消耗を遅らせることができます。

結果的にお客様の使う金額も下げられますし、センサーなどをつけることで自己判断プログラムを使った整備ができるようになり、最終的に音も匂いも全てがいらなくなります。

これは貴族会議ででていた問題を解決できることを意味します。

どうでしょうここまで利があるのであれば挑戦する価値はあるのではないですか。」


そう話した少年に対し息族は冷淡な意見を放った。


「確かに利点は多いだが、利益が全体的に下がってしまう。

これでは我々が投資した分の回収はできても継続的な利益を得ることが難しくなる。」


少年はその話を聞きながら落胆した。


(貴族連中の目には金しか写っておらず。

安全やお客様ファーストの考えがなさすぎる。)


そう思った少年は貴族にはっきりと言った。


「今までの商売は利益を追い求めても危険になることはなかった。

しかし、今回開発しているものは全くの別物だ。

一歩間違えれば運転者も死亡するし、周りの歩行者をも死亡する可能性がある。

そんな危険な道具で利益しか見ないことは危険すぎるのです。」


その言葉を聞いた貴族は少年に向けて残酷な話をした


「我々が求めているのは利益だそこが望んだ利益以下になる場合我々は資金援助を行いきれない。

その考えが変わるまでは我々は一切関与しない。」


そう話して貴族たちは少年の元をさっていった。


「なんてことしてくれたんだこれじゃ全てが台無しだ!!」


そう話してきたルークは明らかにイラついた表情をしていた。


「だがあのまま進めていたらどうなっていた。

僕が求めているのは利益じゃない安全だもし、利益を優先して安全性を二の次にしてみろ事故が起きれば乗ってる人は愚か周りの人まで死ぬ危険性がある。」


そう話す少年に対しルークはキッパリと話した。


「確かに安全も大事かもしれないけど、貴族が求めているのは利益だそこが保証されない限り奴らは資金援助はしてくれない。

考え直すべきだ。」


少年は安全性への異常とも言える執着をまだ離せずにいた。


それは前世の、トラウマからくるものであり、依然として彼の頭の中から消えてはいなかった。


今回も読んでいただきありがとうございました。

次回は6月9日火曜日18時の予定です。

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