~三十六里霧中~ 巡行とかいろいろ考えて
最近、またちびの夜泣きが再開してるし、なかなか更新が毎日はできず・・・・今後も飛び飛びになりそうな気配ですわ。
それでも、がんばって更新して完成目指すですわ。
「王の巡行、ですか?」
「うん、今日いわれてさ、とっさだったし、なんとなくで想像してたけども、実際どういうものなのかなぁって思ってさ」
ミルエラさんに言われたその日の夜。
見回りも終わり、帰ってきていたルネに尋ねてみた。
ちなみに、ヒィロちゃんはフィラさんに寝る前のボール遊びをしてもらっているところ。
布を丸めて作ったもので、その中に鈴をいれ、延々と投げ続けている。
あと、帰ってきた時に恒例の「パパァ」みたく、どだだだとハイハイしてくるのは本当に可愛い。
まだまだ伝い歩き程度にまでは成長したけども、ハイハイもかなり早くなっているけども歩くまでにはなっていなくてまだかなぁと指折り待っている。
もっとも、立ったら立った、歩いたら歩いたで心配なことも多くなるけどもそれはそれである。
『這えば立て、立てば歩めの親心』
というのが古くから言われていることなだけに親の心情ってそういうものなんだろうなってところである。
さて、まぁ、そんあところで、ひとしきりぷにったあと晩御飯を食べて一服しているあいだに聞いているところである。
「そもそも、どういう想像ですか?」
「うーん、王様がたくさんの行列を作って街を通り過ぎる、かな?」
想像の基本は大名行列かな。
あと、始皇帝なんかが車に乗って全国をまわって自分がここをしっかり治めているぞと顕示するためのものっていうイメージである。
「まぁ、おおむねあっていますね」
「だけどさ、この辺りって紛争地帯でしょ?とくに国境地帯というかそもそも王様の領地っていうのにも曖昧なところなんだよね」
うん、これってけっこう疑問だったんだよね。
とくに経理をやり始めて思ったこと。
主に税収の項目で気がついたことなんだけど、そもそもこのあたりにある村々いついてはそもそも実験的な要素がとても強いというのがわかったのでそれについてはじめていわれたときにはびっくりした。
実験といっても争いも多いし、人も定着しづらいのならとこのあたりの人が国を巻き込んで、今の村の形態にしたんだとか。
普通は全部をひっくるめて一箇所に集まって村となすことが普通なのだけども提案者が非常に変わり者で、でも、けっこういろいろ考えている人だったようで、有益な土地活用をということで今に至ったとか。
ただ、争いも多いし、なかなか収益が上げられない可能性もあるので税収はノルマがあれどそれ以上のものは決して何があろうとも徴収されない権限と争いがあった場合は免除されるとのこと。
収穫高によって度々変化がある税収なだけに、そういう措置をとるのはとても珍しく、かつかなり優遇されているのだとか。
まぁ、だから人も集まるということである。
こんな環境により離れもするけどね。
そして、一応、このあたりの土地は移り変わりはあれど、ちゃんとどちらかの領土として明記され、その土地はその国の王のものであり、村の人に忠誠心は求めない代わりにしっかりと働いてもらうという約束になっているんだとか。
そのあたりは風習の一つでまとめているようである。
村人からの内通とかそういうのはないのかなと心配にならないのかと思っていたが、そのあたりは両国ともに保護条例でまず逃げさせるということから全く当てにはせず、勝手に考えて行動するようにというところである。
考えようによってはこの村は第三勢力にもなりうるというわけだけども、こう度々、争いの争点にさせられていては勢力にもなりえようもないといったところか。
で、現状で、ここ何年かはここの土地はエイル王のものということになっている。
前回の戦に関しては引き分けに終わり、土地の譲渡的なものはなかったからだとか。
で、そういう土地ではあれども、自身の領地であるとともに年末になって¥たら王自らひと月をかけて領地の主だったところ全てを回ることになっている。
けっこう強行軍ではあれども主だった街にのみ滞在するし、都度その年中に予定を変更したりするのでどうにかなっているっぽい。
まぁ、こっちが心配する事でもないけどね。
こっちはこっちでいつも緊張しいられてるし、いらん争いなんぞすんなと文句を言いたい立場であるが、どうにもこういう紛争地帯にしては和やかな部分を残している。ここはいろいろ納得させつつ暮らしているんでしょうね。
ま、そんなわけで今年巡撫にくるのはエイル王である。
以前にルネからちょろっと話を聞いた限りでは欲の深い王様かなって思った。そもそも侵略しまくっている王様をそれ以外にどう想像しろってんだいってところだが、国内政治はそれなりに治まっているし、税収とかいろいろ数の上で触れた限りではそんなにむちゃブリするような王様ではないのかもしれない。
欲にも種類があって、外征と内政、どちらに重きをおくかによって第三者からの欲の方向性の見方がかわるものである。
エイル王も、もちろんお隣のガラセンナの王様も外征を重点においているのでどうにも悪い印象を抱かれがちだが、内治に関して反乱もないし、若干の格差や事故、事件はあれども首都では治安もよく平和を享受しているようである。
だからそんなに悪い王様ではないのかな。
一応、イメージしとくにこしたことはないけども偏見な見方はやめよ。
難しいものだけども、王様の心象次第ではここも暮らしがよくなるだろうし、場合によっては紛争を無いようにしたいからね。
もう少し、兵員数を増強して山向こうまで国境ラインを進めてくれたらもう少し、争いごとは少なくなるだろうからね。
そういう場と時間ももしかしたらとれるかもしれないから、ミルエラさんにこそっといってみようかなぁ。進言するしないはまぁ、ここに暮らす人に負かす方向で。
あんましでしゃばってもね。
とりあえず、王の巡行についてだけども、この農場や紡績場、坑道入口付近をひとしなみにみてから、滞在場所の市場へと向かう行程が例年することとのこと。
まぁ、以前に見たことがあった皇室アルバムでもそういう形にされていたわけだし、こういうところでも同じかな。
ちなみに市場が滞在場所となっているが、警護を厚くする意味もありそこが四方が開けている場所でもあるので、復興もあらかたおわり、ホテル的な機能も備わっている館があるのでそこに滞在してもらうことになっている。
滞在期間は二日間。
長いような短いような。ここの特性上、国内においては長い方になるのだとか。
場所によっては通りすぎるだけということもある。
それでも献上品とかの用意をしなくちゃいけないわけだし、それ以上に泊まるとなれば大変なものだ。
紛争地帯とは言え、そのあたりしっかりしないといけないようである。
あとは、改めて心象をよくしないとね。
と、ルネといろいろ話し込みつつ、想像をふくらませていた。
まぁ、ルネ自身も今回の件については折衝役もかねているようで忙しくなるようである。
あー、しばらくはそれ関連で自分も仕事漬けかなぁ・・・・
「うふふ、うふふぅ」
ふと、向こうから歯が生え始めてきてなんかどこぞのりすみたいな感じになってるヒィロちゃんの声がする。
フィラさんと仲良くしてくれてるみたいやね。
かわいらしさとともに元気よさもより一層ましているようである。
この期間中、ヒィロちゃんの様子を見ているが、成長速度は普通の人と同じようなもののである。
てっきり一気に大きくなるものかと思っていたがそういうわけではなかった。
それならそれで、可愛い期間が長く続くからいいんだけどね。
さて、ともあれ、明日に備えてまた寝ますかね。
おそらくは準備とかにもいろいろ駆り出されるでしょうから。
ヒィロちゃん、今日、夜泣きはしないでよねぇ・・・・・




