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子連れ竜生録  作者: こるり
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幕間  神話のものがたり  ~小さなかみさまと7ひきの獣(子ども向け)~

難産でした・・・・っていうかかなり時間がかかりました。やはり、昔話は勝手がちがうわ・・・・・

 むかしむかし、まだこの世界にたくさんのかみさまがすんでいたころ


 この地はひとつのだいちでした。


 鳥たちが歌い


 動物たちはなかよしで


 木々にはたくさんのくだものがなって


 ひとはみんなえがおでくらしていました。




 そんなおだやかなくらしの中


 なかよしの8人のかみさまがいました。


 8人は8人ともとてもあたまのよいかみさまでした。


 そんなあたまのよいかみさまはみんなのくらしをもっともっとよくしたいと思っていました。


 

 いっぱいいっぱいみんなで考えて


 そのうち8人のうちのいちばんちいさなかみさまがいいました。



 「なら、みんなにつかえるべんりなまほうをつくろう」



 かみさまたちにはいろいろな力がありましたが


 みんなちがう力だったのでひとつのことに


 たくさんのかみさまがひつようでした。


 だから、みんながつかえるまほうがあったらいいなといわれてみんながおもいました。



 

 また、みんながいっしょうけんめいに考えて


 ながいながい時間をかけて


 ついにひとつのみんながべんりにつかえるまほうをつくりました。


 ひとつつくれたら


 2つ3つとどんどんつくっていきました。


 火が出たり、水が出たり、風が吹いたり、地面がゆたかになったり


 たくさんのかみさまがまほうを作り上げた8人のかみさまをほめました。


 すると、ちいさなかみさまはいいました。


 


 「このまほう、ひとにもつかえるようにしたいな」




 ひとはかみさまたちとおんなじすがたでしたが、


 なんの力もなくて


 たべものはたくさんあっても


 さむいときはかちかちふるえ


 あついときはとてもぐったり


 みんななかよくくらしていても


 かみさまたちのように元気でいられず


 病気になったりして


 悲しそうにすることもありました。



 

 それをずっと前からみていたちいさなかみさまはとてもとても心をいためていました。


 だから、小さなかみさまはひとにもしあわせになってほしいと思いました。


 けれども残りの7人のかみさまはいいました。



 

 『ひとはべんりになるとだめになるよ』




 そういって小さなかみさまに反対しました。


 けれども小さなかみさまはとてもやさしくて


 自分とおなじようなひとが悲しくしているのを見てはいられませんでした。


 なので、小さなかみさまは7人にお別れしてひとの世界へおりてゆき


 ひとびとにまほうを教え


 たくさんのめぐみをもたらしました。



 

 ひとびとはみんな小さなかみさまにありがとうをいってよろこびました。


 ひとびとはよりいっそうにしあわせそうにくらしました。





 だけどいつしかひとびとはもっともっとしあわせになりたいとのぞむようになりました。



 そしてひとびとはいくつもの国をつくっておたがいにいちばんしあわせになろうとあらそうようになりました。

 

 

 病気で死んでしまうよりもたくさんのひとが死に


 たくさんの病気が出て


 まほうを知る前よりもひとは悲しみにくれました。


 

 小さなかみさまは悲しくなりました。


 

 だからせめてあらそいがないようにと

 

 いちばんあらそっていた北と南の大地をわりました。


 それと同時に小さなかみさまが泣くたびにたくさんの災いが起こりました。


 

 災いが起こる中、お別れした7人のかみさまがあらわれて


 小さなかみさまをなぐさめました。


 やがて小さなかみさまは泣きつかれてながいながい眠りにつきました。


 残った7人のかみさまはいいました。



 『あらそうことのない世界にしよう。せめて大きな災いがおきないようにしよう』


 そういって、それぞれが世界に散らばったまほうの力を集めてひとびとにまほうがつかえないようにしてしまいました。


 だけど、それではあまりにかわいそうと


 ひとには代わりになる、だけど小さな力しか出ない道具をあたえました。


 

 道具をあたえて


 集めたまほうの力はとても大きなものでした。


 7人は頭をかかえてひとつの決心をしました。



 『そうだ、まほうの力をわたしたちで封印しよう』



 そういって、7人は心をきめてまほうを封印しました。


 だけど、7人がまほうを封印し終わると7人の体は前のままではありませんでした。



 ひとりは火となりました。


 ひとりは水となりました。


 ひとりは風となりました。


 ひとりは砂となりました。


 ひとりは霧となりました。


 ひとりは時となりました。


 ひとりは闇となりました。


 

 形が変わるや7人は何も言わず、ばらばらになって世界をさまようことになりました。


 

 だけどいつか7人はひとつとなって、


 世界を照らす光となって


 みんなに笑顔をふりまくようになるでしょう。


 でもそれまでは


 みんなにはあわないように気をつけています。


 

 それは7人がまほうの力をきれいにしているところだから。





     

基本的に昔話は東西の質は違えど教訓めいたものが多いものです。ふと、昨今の人の心の荒さから昔、そういう絵本とかを読み聞かせてもらえてなかったのかなと思ったりしました。

某番組にて、昔話を知らない若者が多いことにちょっとびっくりしたものなので。


今回のお話にしたら、一番最後に読み聞かせた人が


「だから、お仕事をしている人はとても一生懸命でいらいらしたりしていることもあるけど、最後にはみんなに笑顔を届けるから、みんなで応援してあげようね」


ってこどもたちにいってあげられるように作ってみました。


もし、お読みの方で今後小さな子供に触れる機会がありましたら、絵本とか口伝でもいいのでおはなしなどしてみてください。

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