↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
子連れ竜生録  作者: こるり
41/48

~三十四里霧中~    文字の理解

うちのちびちゃんの受診とかいろんなことで昨日の更新ができなかったです・・・・すみませんですわ。


「それにしてもぉ、ラス様って文字が読めないんですかぁ?」


 今後の展開を予測して修行して強くならないとと思いを改めているときに、フィラさんが質問してきた。


 うん、読めませんけども。


 というか、そもそもこの世界の言語なんて全然知らないし、知りようもないのにわかるわけがないじゃないか。


「じゃぁ、どおやって、私たちの言葉がわかるの?」



 そりゃぁ・・・・・なんででしょ?


 霧の竜の力とかそういうのではなかろうか?


 でも、それだけではどうにも答えにはならないような気がする。

 んー、そもそも異世界言語であるけども、それを日本語化して頭の中に流れ込んでくるってところなのだろうけども・・・・・



 と、そこで、ふと、思った。



 じゃぁ、文字も日本語化するようにして頭に流してみるように心がけてみたら違うのかな?と。

 単なる思いつきではあるものの、今後口頭伝達でしかできないとなると何かと不便なこともある。

 今日についても、偶々今回はヒィロちゃんをルネが預かってくれたからいいものの、唐突に出かけなければならないこともあって、その際にヒィロちゃんを連れてでかけ、すれ違いに自分が帰ってきたりしたら、いくら索敵できるにしても困るか気持ちが迷ってしまうことになるだろう。

 伝言なりをメモに残してもらえればいいのだろうが、その文字が読めなければ意味がないし。



 むぅ、でも一昨日ルネが質問時に書いてくれたメモの走り書き、読めなかったけども、どうしたら・・・・・



「んー、なら、ルネ様、昔話の本とかまだ持っていたりします?できたらぁ、子供向けのぉ」

「えっと、さっきの話の簡易なものでしたら村の子供たちに読み聞かせるのに使っていたものがありますが」


「じゃぁ、それ、持ってきてくれませんかぁ」

 

 フィラさんがそう言うと何かを納得したかのような感じでルネがすっと自室へと戻り、すぐに戻ってきた。

 手には一冊の小さめの本と紙とペンに小さな容器をもってきた。

 それをフィラさんに渡すと、テーブルに広げて、本をめくりそれを筆記していった。

 あっという間に本を文字で埋めて書き終わる。

 その紙を自分に渡し、次いでペンを渡した。


「じゃぁ、これからぁ、わたしがぁ、本を読んで、読むとこを指で進めてくからぁ、それに合わせてその文字の上にぃ、ラス様がわかる文字を書いていってぇ」



 あー、なるほどね。

 口述筆記だけどもそれと同時に文字をその上に書いてその文がこういう意味であるということを学ばせるものね。

 確かにあいうえお表記でもなければ片仮名表記でもないし、かといってアルファベットのように一文字ずつというのかもしれないけども、筆記体では一本の文字が複数の意味を持つのかもしれない。


 ハングル文字みたいな意味か。


 ともあれ、さっき話してくれた魔獣に関わるものの話を子供向け用の簡易版であれ掘り下げてしれるのもあるし、一挙両得だね。

 

 そうして、フィラさんが読み、それに合わせて節くれだった指がページの文を這って進んでいく。

 それに合わせて自分もその文字に目をこらし、耳をしっかりと傾けて、時折、あってるかフィラさんに尋ねつつ、その作業を行っていった。



 そうして、文字をおっていくうちになんだろ、文字の意味が頭に入っていく感じである。

 フィラさんが全てを読み終わったあと、ぼんやりとした感じになったけども、でも、さっきの本の内容は頭に入っていた。

 そうして、つと、本のほうを受け取り、読んでみると今度は文字がちゃんと意味をもって自分の頭に入ってくる。

 まだあやしいところもあるけども、そのあたりはもう一度、書いた紙の方と照らし合わせて徐々にならしていけばいいか。



「あー、こりゃやっぱり早いわぁ」


 驚いたような目でフィラさんがこっちを見た。

 まぁ、それは私もそう思う。

 こんなにさっさと文字がわかるようになるのはびっくりである。

 

 それも終わり、とりあえず、このことについてはこれで終わりということで、夜も更けつつあるし、ヒィロちゃんもうにゃうにゃと言い始めてお互い寝室へと帰っていった。 

 今日はフィラさんも泊まるとのことで部屋はどうするんだろ?と思っているとやおらベランダへといった。

 何しに行ったんだろと思い見に行けば、ベランダにはテントというか小型の天幕をはってあった。なんだろ、モンゴルとかでよく見受けられているようなものを簡単にしたようなものである。一見してそれで寒さは大丈夫かなと思ったが、よくよく見れば外側に毛皮が隙間なく幕は覆っていて暖かそうである。


 いつの間に用意したんだろ?


 まぁ、さっきの文字を書く速さもそうだけどほんとうに物事をやるのが速いんだろうなぁ。

 ともあれ、そこにフィラさんは寝泊りするそうだ。

 なんかアウトドアっぽくて面白そうだけど、ヒィロちゃんと一緒はまだ早いかな。

 そんなことを考えながら、自分らもまた、本と書いた紙を持って寝室へと入っていった。


 入ってからも床には昨日とは違い、きれいな絨毯がひかれていて、ヒィロちゃんがハイハイしてもよさそうな感じである。

 ベッドはそのままなのだけど、落ちても大丈夫なようにクッションがサイドに置かれていた。


 なんか至れり尽せりである。


 多分、これもフィラさんがやってくれたんだろうなぁ。

 ほんと、ありがたや~ありがたや~である。

 

 さて、とりあえず、ヒィロちゃんを寝かせたら燭台を小さく灯して本をもう一度読んでみよ。

 文字を覚えるのもそれだが、やはり、気になる内容だっただけにしっかりと熟読玩味しておきたいこともあった。



 

 しばらくして、ヒィロちゃんとしばし、いないいないばぁとか前世で覚えている絵本の内容とかをお話しつつ、目をこすりはじめたところで抱っこしてゆらゆらしてから眠らせていった。


 日中いっぱい遊んだのかあっという間に寝てしまう。

 ん、機嫌もよかったし、本当によかったんだろうなぁ。

 ま、そんなわけで眠ったのを確認してそろっとおりてから、備え付けられているテーブルの小さな燭台に火を灯した。

 ちなみに火は元素石の一つで、火石とも呼ばれているけっこう出回っているもので小さくても火の付きそうなもののそばに押し当てていると火種となって火が灯るというものである。

 人体には影響がないようで、つまんでもほんのりと暖かいくらいである。

 それを蝋燭の出ている紐に押し当てていると煙が出てしばらくすると小さな火が灯った。

 マッチいらずだし、けっこうエコだなぁとも思う。

 ゴミも出ないしね。


 では、火も灯ったことだし、本を読むとしますか。  



このあとは昔話が入る予定ですわさ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。