↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
子連れ竜生録  作者: こるり
26/48

~二十三里霧中~  情報(国境の村々の特色について)


 おじさん連からの話だが、ある程度はここに来るまでのルネとの雑談で知っている内容もあったが、より細かいことも知ることができた。

 ただ、まぁ、ある一定量以上の詳細にまで入ると頭が混乱しそうだったのでちょっとまとめてみて・・・・



 村々というよりそれは大きく一つにまとまっている街と考える方がよいかもしれない。

 その村の特質は鉱夫の村。

 精錬所と紡績所を備えた村。

 歓楽や買い物用の市場機能がある村。

 田畑のある農業村。

 そしてその人たちが住まう村とこの避難所と全部で六つに分かれている。


 村というよりも部門とかなんとか課とか考えたほうがしっくりきそう。

 そしてさっきの村長と呼ばれた人はこの六つの村を統括している人といったところか。

 ちなみにこちらも森林官と同じく任期制ではあるが選挙で決まるとのことで、その選挙権は各村の実力者がなることになっている。

 ちなみにとなりでなんかやたら擦り寄ってきているミルエラさんは現村長で元市場の村の娘なんだそうな。

 主に経営とかその辺を手伝っているとか。

 確かに、市場には必要な理念だけどもなぁ。キャリアウーマンとかかな。

 ともあれ、それぞれの特色を聞けたのは大きい。

 なお、それぞれの村には男女比も無論あって、それぞれ鉱夫の村には主に男が、精錬所と紡績所は女がほとんどとのこと。

 あとはだいたい半々。

 仕事としては基本的に希望があればだが、自分みたいな難民やあぶれたものなんかは任命されていく形である。そのため、ほぼ100%何かの職につけることになるわけだ。

 元の世界の就職率なんてめじゃないね。

 ただ裏を返せばそれだけ仕事しないと生きてけないというのもあるのかもしれない。

 特に一番きついと言われるのは鉱夫の村かなと思ったら意外と農業村とのことだった。

 まぁ、多少想像を巡らせればわかるか。けっこう天候に左右されるものだし、それ以上にどうも主戦場に選ばれやすい広さもあって農作物を収穫前に荒らされないよういろいろ計画練ったりしていたりそれでも足りなければ命懸けで戦場内を収穫しなければならなかったりするはめにも極端な話陥るそうだ。

 なんていうか食は大事だけどそこまでか?とも思ったが、この辺は穀倉地帯であるだけにここを治めることもまた争いのもとにもなるようだ。

 ちなみに天候次第の農業だが、穀倉地帯の理由として地の利がいいということだった。

 水脈もあれば、豊かな動植物もあり、皮肉なことに戦争からの死者が都合のよい肥料になっているとか。


 何この、食物連鎖。

 そんな食べ物でいいの?と聞きたいが、あまり問題はないということだった。

 


 それに、この地形からどうもこのあたりの寒暖の差は激しく、この辺り一帯の地形をすっぽりと覆う霧がぐっしょりと草木を濡らす露から野菜などの食物の質がよくなり、とてもよく育つそうだ。

 


 そんなわけで肥沃な穀倉地帯。

 加えて豊富な鉱脈。

 人が集まりやすいがそれ以上に国の境目なだけに争いも置きやすいのだろう。

 だが、そのままでは争いのためにたからの持ち腐れどころか大切な資源を荒らしまくってしまう。

 その為の国家間保護条例があるとのこと。

 そりゃ、人を守らないと集まらないものね。

 でも、そもそもの争いも止めないとだろうに・・・・


 

 あ、そっか、それって統一しなくちゃだから余計にどっちかを潰さないと手に入らないいからそりゃ戦争も激化するか。



 けっこう、危険だなぁ。

 でも、この避難所があればだいじょうぶだし、森の中で迷っても森林官やその部下が目を光らせているから問題はないとのこと。

 ふむ、部下か・・・・そういえば見たことないなぁ、ルネの部下。

 いつかは会えるかな。

 どんな人だろ?

 

 ともあれ、自分はどこにお呼ばれするのかな。

 可能性があるとすれば鉱夫の村かな。

 

 とりあえず、聞き出せた内容はそんなところ。

 けっこう有用な情報だった。

 

 さて、自分は実際にどこに呼ばれるのかな。

 

 一通り、村々の代表者からの説明を聞いてふむ、と考え込んだ。

 鉱夫の村なら力仕事とかがメインだろうし、機材とか作業方法とかは以前、炭鉱の資料というか炭鉱村の写真集というのがあって、子供の頃熱心に読んでいたのでわかる。

 農業村なら田舎の畑作業でなんとなくにわかるし、市場なら接客業ということでバイトで、あとの村は事務関係かな、やることといったら?


 そんなふうに真剣に考え込んでいるとふと横を見た時にミルエラさんが目をきらきらとさせているのを見た。

 見たけどなんできらきらさせてんだろ?


 まぁ、いいや。

 説明が終わって代表の方々が話し込んで何処へ行くか決めているんだろうな。

 にしてもなんでたかが難民一人にここまでするんだろ?

 もしくはむしろひとりでも多く移住してもらいたいからというのもあるのかな?


 人口不足?


 前世でも過疎化の進んだ地方自治体で熱心に誘致活動していたところもあったそうだし、ここも争いから人口の流出が激しかったりするんだろうな。

 なら、それゆえの歓迎ならば、恩恵に預かることにしましょうかね。


 なんか話し合いもおわったみたいでおじさん連がこっちにきた。

 さて、どこに配属になるだろなぁ。

 

 

 

今回はざっくりめ。次回以降の配属先でさらにそこを詳細にします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。